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韓国:MBC労組全面ストに突入
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MBC労組全面ストライキに突入

真相究明MBC掌握陰謀、退陣キム・ジェチョル

言論労組/ 2010年04月05日16時23分

全国言論労働組合MBC本部が4月5日の午前6時に全面ストライキに突入した。 MBC本部はストライキ指針で『天安艦沈没事件報道』の組合員47人を除く全組合 員がすべての業務を中断してストライキに突入すると明らかにした。4月5日午 前10時20分、MBC汝矣島本社1階の『民主の場所』を埋めたMBC組合員は「話をよ く聞く清掃夫、キム・ジェチョル追い出そう!」、「キム・ジェチョル追い出し てMBCを守ろう!」、「公営放送掌握陰謀闘争で粉砕しよう!」などのシュプレヒ コールをあげて、ストライキ出征式に積極的に参加した。

[出処:言論労組]

MBC本部のイ・グネン本部長は「この日がきました。最後に残したことを皆さん に差し上げられて本当にさっぱりしました」とし「委員長として1年2か月いつ も悩んだ。これが深思熟考、躊躇、賢明、気迷いと評価されましたが、最優先 で悩んだのは『MBCを守ろう。労組を守ろう』だった」と話した。

[出処:言論労組]

「今だ」イ・グネン本部長は天安艦事件に全国民の耳目が集まる瞬間、失踪者 家族の慟哭の声を無視して、MBCが廃墟になろうがなるまいが、今この瞬間、ファ ン・ヒマンを『報道総督』副社長に座らせれば、「今この瞬間が公営放送MBCが 政権のおもちゃに転落することを防ぎ、国民の放送MBC、批判・創意・自律が生 きているMBCを守る瞬間」と強調した。

『コードを知らない難渋な人間』とキム・ジェチョルを評価したイ・グネン本 部長は、「彼らに殺意を感じる。ジャーナリストとしての真正性を守ろうとす る私たちを殺し、敵に捧げようという刃が感じられる」とし「われわれはぜひ とも生き残らなければならない。勝たなければならない。そして公営放送MBCを 守らなければならない」と強調し、「死んで勝てるのなら、そうすべきだ」と、 ストライキに臨む覚悟を明らかにした。「良心をかけてそれを守る闘いをしよ う。全てを捧げて戦う」と決然とした意志を現わした。

[出処:言論労組]

ファン・ソンチョル首席副委員長は「ファン・ヒマンは大統領府がMBCを掌握す るために、MBCニュースを掌握するため、番組を傷付けるために送った落下傘」 とし「この政権になって3年で全てが崩れた。今残ったのはMBC一つ」、「われ われのアイデンティティ、公営放送MBCを守るためにこの場に集まった。水曜に は私たちと意思と運命を共にする仲間が全国からソウルに集まる」と紹介し、 「恐れず、孤独がらず、最後まで闘おう」と強調した。

[出処:言論労組]

映像美術部門のソ・ジョミョン副委員長は「カメラマンは事物に向かう時、ま ず胸で感じる」とし「14年カメラマンをしてきた感じでは、キム・ジェチョル はとても危険な人だ」と伝え「嘘つきで真正性がない」とし「経験上、一度向 こう脛を蹴飛ばされて、その恐怖から永遠に抜け出せない」「キム・ジェチョ ルはこれから向こう脛のファン・ヒマン事件のようにMBC構成員を踏みにじり続 けないだろう」とし「MBCが壊される姿をこれ以上見ていられない。ぜひキム・ ジェチョルを追い出してMBCの価値を守ろう」と話した。

経営部門のイ・ジョンサン副委員長も「MBCは私の誇りだった。皆さんの自負心 だった」とし「そのMBCがキム・ジェチョル、キム・ウリョンにより、恥辱、汚 辱にまみれている」と吐露して「韓国の人々は目で感情表現をする。この場に 集まった私たちのこの明るくすんだ目で戦って勝とう」と話した。

報道部門のナ・ジュンヨン副委員長は「決然たる気持ちでここにきた」とし、 「軍部独裁の状況でMBC労組が選択した道は、外部要因を切り開いて行くことだっ た」と説明して「客観的な環境、外部要因に埋もれて決断できなければMBCを救 えない」、「私たち自らが決断して立ち上がる意志、これが私たちを勝利に導 く」と話した。

[出処:言論労組]

編成製作部門のシン・ジョンス副委員長は「なぜ芸能ディレクターもストライ キをするのか。水木ドラマが1等になるのを見たくて、『日曜夜ドラマ』が復活 し、恵みの雨が降るのも見たいのだが...」と問いかけ、「もう退く所がない。 今奪われればもっと奪われる」と状況を診断し、「疑うことなく労組と一緒に 勝利しよう」と強調した。

出征式に参加したキム・ボスルPDは「しなくていいことをする! 腹が立つ」と、 キム・ジェチョルに対する不満を表わし「それなのに......」とストライキに 臨む意志を現わした。

この日の出征式はハン・ジュノ アナウンサーの決議文朗読を最後に終わった。

MBC本部は午後2時に部門別組合員懇談会を開き、6日は10時30分に集まって 「真相究明MBC掌握陰謀、退陣キム・ジェチョル」2次決意大会を開く。

[出処:言論労組]

[出処:言論労組]

MBC掌握真相究明とキム・ジェチョル退陣のための全面ストライキに立ち向かう私たちの決意

今日、われわれはストライキの旗を掲げる。今日のこの旗は、私たちの誇らし い職場で、この野蛮な暗黒の時代に言論の自由の『最後の希望』に残った公営 放送MBCを政権の奸悪な手から守る希望の旗であり、大統領府の忠誠にあふれる ならず者、キム・ジェチョルの狂った剣舞に対抗する怒りの旗だ。

結局、キム・ジェチョルは大統領府とキム・ウリョンがMBCニュースを掌握する ために指名した『報道総督』ファン・ヒマンを報道と製作総括の副社長に任命 することで、私たちの善意と会社への忠実な気持ち、そして忍耐心を無惨に踏 みにじった。自分の正体が『MBC内のアカを清算するために任命された李明博政 権の言葉をよく聞く清掃夫』以上でも以下でもないことを横柄に自認し、キム・ ジェチョル-ファン・ヒマン-チョン・ヨンベにつながる『大統領府直轄統治』 の切っ先を私たちの目の前に突きつけたのだ。

大統領府直轄統治体制を構築する過程であらわれたキム・ジェチョルの破廉恥 な詐欺行為は、彼がいかに野卑で無謀な人間かを赤裸々に見せる。「政権と放 文振に対してMBCの独立性を守る」という厚かましいリップサービスを動員して 「30年の先輩の話を信じるか、キム・ウリョンの言葉を信じるか。私は潔白だ。 キム・ウリョンを告訴する」と大層な対国民詐欺劇で瞬間瞬間の危機を克服す る欺瞞的なふるまいを繰り返した。また軍事作戦を彷彿とさせる電撃的な人事 を断行して組織を掌握した後、キム・ウリョン告訴の約束破棄と一方的広域化 宣言など、ブレーキのない疾走で私たちの忍耐心をもてあそび、ついに天安艦 沈没で全国民の耳目がTVの前に集まった時点を狙い、天安艦失踪者の家族が慟 哭しようがしまいが、会社が廃墟になろうがなるまいが、あれほど大統領府が 望んだ直轄統治の土台を完成したのだ。われわれは政権に全身を任せたならず 者、キム・ジェチョルの殺気に満ちた刃がどこに向かっているのかを知ってい る。『公正放送』という私たちの魂が宿る労働組合を無惨に蹂躙し、その血を たっぷり吸った刃は〈PD手帳〉と、政権に批判的な番組を犠牲にして、ついに 私たちのニュースと番組、そして私たちの胸の中に残るMBCのすべての良心に向 かって突きつけられるだろう。

MBCを大統領府の広報放送に転落させるための狂った剣舞に対抗し、われわれは 旗を掲げる。命をかけても守るべき公営放送MBCと韓国の言論の自由のための希 望の旗を掲げ、われわれは次のように要求する。

一つ、MBC掌握のための政権の傭兵、詐欺師キム・ジェチョルは即刻退陣しろ
一つ、李明博政権は大統領府と放文振、キム・ジェチョルにつながるMBC掌握過程の全貌を一つ一つ告白して責任者を処罰しろ
一つ、政界は直ちに放送文化振興会に対する根本的な制度改革に直ちに着手せよ

2010年4月5日
全国言論労働組合文化放送本部

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-04-19 01:46:10 / Last modified on 2010-04-19 01:46:12 Copyright: Default

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