韓国:座り込み非正規職、「飢え死にしても降りない」 | |
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座り込み非正規職、「飢え死にしても降りない」座込場は飢えと寒さ、断電の3重苦...座り込みの意志は相変らず強く
キム・ヨンウク記者(合同取材チーム) 2010.12.08 20:27
座り込み24日目になる蔚山現代車非正規職占拠座込場が、食糧と寒さ、断電で 本格的な苦痛の中に陥っている。 ▲寝袋やふとん一つ十分でない座込場。ある組合員がラーメンの段ボールなどでふとんを作った。 8日にはまったく食事が上がってこなかった。結局、非正規職支会は食事が完全に 遮断された時のために準備していた非常食のチョコパイ2つを夕食として配給した。 すでに座込場は一週間前から一日一食、正規職労組がいれるのりまき一本で延命 してきた。この日はこれさえ上がってこなかった。 座込場はおよそ2週間前から二食出ても、一食はチョコパイやカップラーメンな どが出て、座り込み組合員の栄養状態は最悪だ。先週はある組合員がトイレの 横の壁に張られたチラシを見ていて突然倒れたこともある。また多くの組合員 が長期間のりまきやラーメンだけしか食べず、混迷症を訴えている。 第4工場のある組合員(32歳)は「これまで貧血などなかったのに数日前から座っ ていて立ち上がると、目が回る貧血症状を見せる」と訴えた。 相当数の組合員は、こうして一食しか出ない食事が全て中断したことについて、 正規職労組に冷たい視線を送った。第1工場のある組合員(31)は「支部がこの前 まで美しい連帯を話して食事を入れるたびに恩着せがましくしていたが、今度 は支部の意見に私たちが従わず、それも切ったようだ。会社がいくら防いでも 現代車支部が食事ぐらい入れられるだろう」とし「どうせ支部にはあまり期待 していなかった。支部が食事を上げず、当面は飢えても支部が拡大運営委で決 めた先座り込み解除は決して受け入れてはいけない」と強調した。 このように、組合員の食事の絶対量が減り、初めは短くならなかったトイレの 大便の列は朝もまったくなくなった。食べものがなく、何日もトイレに行って いないためだ。第4工場のある組合員(40)は「ウェストは32だがズボンがとても ぶかぶかになって、腰のベルトをしなければズボンが膝までおちる」と冗談を 言い「食べるものがなく、私は13日間トイレに行かなかったが、隣の同僚は19 日間トイレに行っていない人もいる」と話した。 横にいた別の組合員は「ここに座り込みに入る前日、他の地方で結婚式があっ てクッパを食べたが、そのクッパが鮮やかに目に浮かぶ」とつばを飲んだ。 飢えも飢えだが、組合員たちを困らせるのは、7日の大雪が過ぎ、さらに強力に 襲ってくる寒さだ。座込場は占拠二日目までは温風器が回った。しかし3日目か らは何の暖房装置もない。 非正規職支会がとても苦労して用意した寝袋が搬入されず、組合員はビニール と銀箔マットだけに頼り、一日一日を送っている。結局、組合員たちは終日、 骨まで冷える寒さに震え、座り込みをしている。 特に先週末はショベルカーが破ったガラス窓から激しい風が吹き込み、日が昇 る直前の朝6-7時にはとても寒くて目が覚め、席に座ってぶるぶると震える組合 員が多い。座込場は朝9時ごろに寒さから抜け出す。 しかし空腹と寒さほどに組合員たちを疲れさせるのが断電だ。10日ほど前から 時々あった断電は、5日前からは一日の2/3以上、電気がない時間が長くなった。 電気がないと午後5時になれば工場内は暗くなり『もう夜か』という錯覚に陥る ほどだ。特に工場自体が元々窓の周囲を除き全体的に暗くて、昼間にも蛍光灯 をつけなければならない所なので、断電状態になれば工場は妙な寂寞感に陥る。 漆黒のような闇と寂寞感の中で、寒さと飢えに疲れた数人の組合員の離脱も眼 につくが、ほとんどの組合員は会社側にさらに強い怒りを表わしている。 ある第1工場の組合員(33)は、「人殺しも監獄に行けば三食をの飯が食べられる のに、われわれは人殺しにも劣る待遇だ」とし「私たちがこの程度で座り込み をやめるのなら、そもそも始めなかった」と憤慨した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-12-08 23:44:46 / Last modified on 2010-12-08 23:49:11 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |