韓国:財閥2世、金属バットで労働者を暴行 | |
[MenuOn] Home | ニュース | イベント | ビデオ | キャンペーン | 韓国 | コラム | About | Help [login ] | |
財閥2世、野球棒で50代の労働者を暴行「2000万ウォン分も殴らなかった」...企業家の反社会的行動で議論
ユン・ジヨン記者 2010.11.29 10:33
SKのチェ・テウォン会長の年下のいとこ、チェ・チョルウォン前m&m代表が 運輸労働者をバットと拳で殴打した事実が知らされ問題になっている。特に財 閥2世のチェ・チョルウォン氏は、金で暴行をした後、殴られ代と言って2000万 ウォンを渡すなどの反社会的行動で人々の怒りを呼んでいる。 殴られ代は、千万ウォン小切手2枚11月28日、MBCの[時事マガジン2580]では、40年近く貨物運送業に従事したユ・ ホンジュン(53)タンクローリー貨物運転手がチェ・チョルウォン前m&m代表 に殴打された事件を放映した。この事件の発端は、昨年の夏にユ氏が働いてい た運輸会社がM&Mという会社に買収合併されたことからだった。 M&Mは買収合併を進めながら、貨物連帯蔚山地域タンクローリー支部長とし て活動していたユ氏とは契約をしなかった。使用者側が運送会社を合併し、運 転手に雇用継承条件として貨物連帯に加入しないことを強要したためだ。当時 M&Mが運転手と結んだ契約書の付属合意書には、貨物連帯から脱退すること、 今後も加入すれば書面や口頭で契約を解約できるとなっている。 そのため大部分の貨物連帯所属の運転手は労組を脱退するしかなかったが、ユ 氏は労組に残り続けた。だから雇用継承を保証されなかったユ氏は雇用継承問 題を解決しろと言って、M&Mの元請業者のSK本社とグループ会長の自宅の前 で車輌デモをした。これにSKは下請け業者のM&Mに問題をはやく解決しろと 督促してきたと知らされた。 1年以上働けないユ氏はタンクローリーでも売って、生活費を補うために、10月 18日、竜山のM&M事務室を訪ねた。そこで子会社社長のチェ・チョルウォン 氏はいきなり胸を足でけった後、顔を拳で攻撃した。また金属バットでひざま ずいて打たれるよう強要し、殴られ代を提示した。ユ氏は当時の状況について 「崔社長がひざまずけといった。ひざまずくと、一発100万ウォンだ、といって バットで思い切り打った」と述べた。 またユ氏は「十本殴られ、いやだともがいたら、その時から崔社長が今から一 発に300万ウォンだと言って、三回を力いっぱい攻撃した」と話した。ユ氏は、 助けてくれと哀願したが、当時周辺にいた7〜8人の役職員もこれを止めなかっ たという。 崔氏はユ氏にバットで13回の暴行を加え、その後にも起きあがらせてほおを殴 り、ティッシュペーパーを口に押込んで拳で顔を殴り始めた。暴行が終わった 後、ユ氏に書類2枚を作らせ、書類に書かれた詳しい内容を読めないようにして 一枚には五千万ウォン、また一枚には二千万ウォンと書いて署名捺印させた。 崔氏はその場で打たれた値段として千万ウォン小切手2枚を渡され、その後通帳 にタンクローリーの値段五千万ウォンを入金した。 「金を払って殴ったのだから問題ない」使用者側はこの事件に関連して、暴力行為は事実上認めたが、ユ氏がさらに金 を受け取るために殴られ代を受け取ることに合意した契約だったとし、今回の 事件はユ氏が事実上自分で招いたものと主張している。 M&MのA役員は「ユ・ホンジュン氏がもっと金を受け取るために自分から殴ら れた部分がある」とし、これに対して『ファイトマネー』だと説明した。続い て「金を受け取らなければともかく、金を受け取った。事実は2000万ウォン分 殴られなかった」と話すこともした。 B役員は謝罪のために電話したユ氏に「バカじゃないか。だから大馬鹿だという んだ」と悪口をあびせた。 特に崔氏が殴られ代とタンクローリーの値段として支払った7000万ウォンは、 M&M側がユ氏に損害賠償として請求した金額と同じだった。M&M側はユ氏 が元請業者のSK本社とグループ会長の自宅の前で騒動とデモをしたとして、暴 力事件の10日前、損害賠償訴訟の訴状を配達した。使用者側がユ氏に損害賠償 として請求した金額が7000万ウォンだったことだ。 一方、今回の事件に関してユ氏の弁護人キム・チルジュン氏は「そのような恐 怖の雰囲気の中で殴打して合意書に署名させたのなら、それは当然合意書とし ての効力がない」とし「たとえ本人が真剣に合意書に同意したとしても、 民法103条に該当する反社会的行為だから無効」と主張した。 特に大法院の判例によれば、金属バットは暴力行為処罰法で規定される物で、 これで暴力を行使した場合、少なくとも3年以上の懲役刑になる。 「チェ・チョルウォン、法的に処罰しろ」暴力を行使したチェ・チョルウォン氏はSKチェ・テウォン会長の年下のいとこ で、一時SKグループに入社して働いていた。だがその後独立してm&mという 会社を作り、他の企業を買収合併して、事業家としての手腕を発揮した。特に 彼は最近、自分が卒業した大学に10億ウォンを寄付するなど、財閥家2世として 社会に貢献する姿を見せることもした。 だが後でわかった財閥2世の反社会的行動は社会を大きな衝撃に陥れた。強大な 財力で力を振り回す財閥が、結局金で人を駆け引きする事態まで駆け上がった ためだ。そのため公共運輸労組は29日、声明書を発表して「検察は天人共怒す る暴行犯、チェ・チョルウォンを即刻拘束しろ」とし「労働者が憲法に保障さ れた労働三権によりストライキをすれば即刻拘束し、チェ・チョルウォンを保 護するのは、正常な国家ではない」と要求した。 またM&Mには「貨物連帯脱退を条件とする運送契約を即刻撤回し貨物連帯を 認めろ」と要求し「そうしなければ貨物連帯のすべての組織力と(仮)公共運輸 労組準備委の力量を総動員して懲らしめる闘争に入る」と警告した。 ダウム・アゴラにもチェ・チョルウォンの拘束を要求する人の要求があふれて いる。現在までに7000人が「チェ・チョルウォンの拘束を要求します」と署名 に賛同した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
財閥2世の労働者暴行、特殊雇用職の悲劇貨物連帯「類似事例頻繁」...30日、チェ・チョルウォン告訴状提出予定
ユン・ジヨン記者 2010.11.29 15:30
チェ・チョルウォン(41)前M&M代表による労働者ユ・ホンジュン(53)氏暴行 事件に対して法的対応が取られる方針だ。 ユ氏の弁護人のキム・チルジュン弁護士は「明日の午後にソウル警察庁に崔氏 を相手に暴力行為など処罰に関する法律違反の疑いで告訴状を提出する予定」 とし「竜山警察署はすでに捜査に入ったが、ソウル警察庁で事案が重大なだけに、 自分たちが担当するという連絡が来ている」と伝えた。 暴行前損害賠償7000万ウォン請求、暴行後に7000万ウォン支給チェ・テウォンSK会長の年下のいとこで前M&M代表の崔氏は10月18日、竜山 のM&M事務室でユ氏を金属バットと拳などで暴行した容疑を受けている。特に崔 氏は暴行の過程で『殴られ代』としバット一発につき100〜300万ウォンの金額 を提示し、暴行の後に殴られ代として2000万ウォンを渡し、社会的物議をかも した。 [出処:MBC [時事マガジン2580]画面キャプチャ] 今回の事件はM&Mが運送会社の買収合併して、運送会社職員のユ氏だけ雇用 継承を拒否したことで起きた。貨物連帯蔚山地域タンクローリー支部長だった ユ氏が使用者側の貨物連帯脱退強要を拒否した。だから大部分の労働者たちは 貨物連帯を脱退し、ユ氏は労組抹殺政策と雇用継承拒否に反発してM&Mの元請会 社であるSK本社とグループ会長の自宅の前で1人デモをしてきた。 1年間仕事ができないユ氏は結局タンクローリーでも売って、生活費を補うため に、M&M事務室に来てこのような被害に遭った。特に崔氏は暴行後、ユ氏の 通帳にタンクローリーの代金5000万ウォンを入金し、ユ氏に別名『殴られ代』 として2000万ウォンを渡した。だがユ氏が暴行される10日前、M&M側はユ氏に 損害賠償として7000万ウォンを請求していた。 だから暴行の前に、すでに7000万ウォンの損害賠償を請求して、暴行の後タン クローリーと殴られ代として7000万ウォンを渡すなどの状況から見て、すでに 使用者側は緻密に計画して実行した犯罪ではないかという意見も提起されている。 キム・チルジュン弁護士は「使用者側の損害賠償請求の場合、被害があるとして 正確に推測した金額ではなく、慰謝料名目で提起された金額」と説明した。 「運輸労働者の間では頻繁にある」今回のユ氏の事件を契機に貨物、運輸労働者の労働環境改善に対する声が高まっ ている。特にユ氏の事件は単純、偶発的な事故ではなく、労働者の間では頻繁 にあるという点で、議論は続きそうだ。 貨物連帯の関係者は「ユ氏のような深刻な暴力は初めてだが、雇用継承拒否や 貨物連帯脱退強要、一方的解雇のような類似の事例は頻繁だ」とし「昨年パク・ ジョンテ烈士もこうした一方的解雇と労組抹殺に対抗して亡くなった」と説明した。 2009年当時、貨物連帯光州支部1支会長だったパク・ジョンテ氏は、大韓通運が 労組との口頭合意を破り、一方的に78人の宅配運転手の契約解止を断行し、自 ら命を絶った。特に運輸労働者は特殊雇用労働者に分離され、会社に雇用され て賃金を受け取るが、労働者ではなく社長と定義され、労働権を保証されない。 だから彼らは使用者側の解約や不当解雇にも法的対応の方法は多くない。 今回のユ氏の場合も、解約や労組脱退の圧力に対する労働権を保障されない状 況で直接1人デモをして突破口を探してきた。結局労働者だが『社長』とされた 運輸労働者が巨大財閥と対抗しなければならない状況が発生したのだ。 キム・チルジュン弁護士は「この一か月間、被害者は個人では何もできないと 思い、挫折して、極端ことまで考えたと理解している」とし「それで報道機関 と法的な部門で解決すれば良いから他の決心するなと説得を続けてきた。精神 的に不安定な状態も今ではずいぶん好転した」と伝えた。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-11-30 03:34:43 / Last modified on 2010-11-30 05:47:59 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |