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韓国:「ドンヒは篭城を解かなかったから勝てた」
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「ドンヒオートは篭城を解かなかったので勝利しました」

[寄稿]「決して座り込み解いてはいけません」...現代車非正規職労働者へ

シム・イノ(ドンヒオート社内下請支会) 2010.11.28 09:51

現代車非正規職の仲間たちは、最初、使用者側を圧倒する優れた決断力と凝集 力を発揮しました。本当に今回の闘争は『勝てる』戦いです。だが今は『交渉』 へのさまざまな問題が闘争の争点になっています。これは、明らかに私たちの 闘争の成果ですが、私たちの内部をかく乱させるという点で憂慮されます。そ のため私たちの闘争の経験を仲間たちと分けあいたいのです。闘争の性格は 大きく違うかもしれませんが、他山の石にしてください。

私たちドンヒオート社内下請支会は7月12日からソウル市良才洞の現代・起亜車 本社前で『野宿座り込み』を始めました。現代・起亜車資本と警官の対応は、 想像を超えていました。70人ほどの用役チンピラが時をわきまえることなく私 たち解雇者7人を侵奪し、警察に連行されただけでも何と3回を越えます。それ でも私たちは勝利しました。仲間たちは私たちとは比較できない有利な条件で 闘争をしています。勝てます。

使用者側の浅知恵、『決して座り込みを解いてはいけない』

今夏、あれほど雨も降り、放水銃の攻撃でからだがかわく日はありませんでし た。手足がふやけて、用役チンピラとの肉弾戦で、何時間も眠れませんでした が、勝ち抜きました。合意後に現代車本社の管理者が「彼らは本当に死を覚悟 して決断していた。判断するしかなかった」と言いました。戦いの過程では、 こうした勢いと断固たる態度が何よりも重要で、それが内部を強め、連帯を呼 ぶ力です。

ところが突然、7月末に使用者側が色々な経路から交渉を打診してきました。簡 単に言えば『座り込みを解けば復職の交渉ができる』ということでした。一度 も交渉をしたことがなかった私たちは、一瞬動揺しました。解雇の行列が絶え ない私たちの立場としては、少しでも『復職』できること自体が大きな成果で した。しかも私たちは初めから7月末まで『1次座り込み』をするということが 内部的な計画でした。交渉局面に転換して夏期休暇を越え、その後闘争を模索 しようということを主に考えるしかありませんでした。

しかし座り込みを解かず、続けると決定しました。いずれにせよ私たちの問題 は、ドンヒオートではなく現代起亜車で『決断』することでしか解決できませ んでした。そんな現代起亜車を圧迫する唯一の武器である良才洞本社前の座り 込みを解くことはできませんでした。もし、あの時に座り込みを解いて交渉に 転換していたら、何の成果もなかっただろうと確信しています。戦場で敵を圧 迫する『武器』を置くということは、つまり敗北を意味します。絶対に実際の 成果がないまま、占拠座り込みを解いてはいけません。

内部をかく乱させる交渉局面、『原則的な対応が最善の道だ』

私たちのこうした断固たる対応が、むしろ交渉局面を開いてくれました。頑強 に座り込みを維持することで、8月初め、下請け業者の社長との交渉が行われま した。交渉の結果、何の案もなく、むしろ座込場侵奪という挑発を行ってきま した。私たちは使用者側の挑発にはさらに激しく対応する度胸と意地が大きな 長所だと自負しています。むしろこうした局面で、私たちは座り込み闘争をさ らに拡大することを決意しました。だが交渉局面そのものが内部をかく乱させ ていました。使用者側は多様な経路で『誰々は死んでも復職させない』と流し ました。使用者側は何の案も公式に提示しなくても、私たち自身が使用者側の 流言飛語で動揺したのです。

組合員は当然全員復職を要求して座り込み闘争を始めました。ところが使用者 側は『一部』復職の案を流し、私たちの内部でマジノ線について悩まざるを得 ませんでした。私たちの主な要求だった、『金属労組認定、原職復帰』を断固 として推し進めることが難しい条件になってしまったのです。とにかく要求の 『修正』について悩んだ瞬間、闘争の主導権は使用者側に渡るのです。交渉と いうもの自体がこうした譲歩を前提とするのです。

率直に言えば、支会の内部で復職人員についてのマジノ線を討論したのは事実 です。そんな討論は、支会の組合員にとって力を失わせる過程だったことは明 らかです。ところがそんな時ほど闘争を続け、拡大するという決意が重要です。 交渉力を高めるのも、結局、『闘争』です。交渉が闘争を圧倒するのではなく、 むしろ闘争を大きくする触媒になるように、死活をかけて配置しなければなり ません。こうした姿勢と態度が使用者側を圧倒し、結局勝利の決定的な要因に なるのです。

一時的な『下降』局面、『頑強な闘争で新しい局面を開こう』

私たちは8月8日、夏休み最後の日に、200人の用役チンピラと使用者側管理者に 座込場を奪われてしまいました。座込場が奪われてしまい、本社前の1人デモも 許されませんでした。また良才洞本社前を渡さないと決心したように、用役を 使って鉄甕城のように守りました。そして現代・起亜車資本は10人ほどのアル バイトを雇い、良才洞本社周辺に集会申告を出しました。びくともできない、 本当に危機でした。

その時、私たちは『集会申告』闘争で突破しました。瑞草警察署の前に60人の 仲間たちと、集会申告を勝ち取るために夜中の文化祭をしながら『乱舞』した のです。瑞草警察署は集会申告を手に持った60人ほどの仲間たちで市場のよう になってしまい、結局、譲歩するほかはありませんでした。本社のすぐ横に安 定した座り込み拠点を認めさせ、本社前でも月5回の集会ができるように合意し ました。それと共に連帯隊伍と共に『共同座り込み団』を作り、さらに闘争を 拡大します。

初めは7人の組合員で始まった本社前座り込み! 良才洞現代・起亜車本社前は、 すでに何十人もの仲間たちが一緒に座り込みをして、何百人の仲間たちが夜に 文化祭をする闘争の『求心』になりました。そんな闘争の力で『9人全員復職、 ドンヒオートの雇用保障確約』を勝ち取りました。闘争の過程では、いつも勢 いよく進撃するだけではありません。こうした大きな闘争では一時的な下降の 局面があるものです。そんな時期ほど、敗北感と焦りは絶対にいけません。余 裕で闘争を拡大する、それを局面転換の契機にしましょう。いつも使用者側は ミスをして、必ず反転の機会がきます。

100戦100勝の鍵、『頑強な拠点座り込みと闘争の拡大』

非正規職闘争は、安定した労働組合の一般的な闘争とはとても違います。闘争 の始まり終りが全く予測できないばかりか、準備のない戦いを始めることが多 いのです。ですから非正規職は闘争も佗びしいのです。これまでの闘争の過程 で、非正規職の仲間たちの熱い闘争と涙が出る敗北の客観的条件です。

しかし仲間のみなさん! 肝に銘じましょう。すでに現代車非正規職の仲間たち は、勝利の鍵を握っています。動揺するのは仲間たちではなく、現代車資本で す。鄭夢九です。闘争が拡大して大きくなるほど、そして資本の命綱を握って いる今! 時間は私たちの味方です。私たちが苦しい時、資本は死を考えます。 今は頑強に粘ること、そして断固たる決断で闘争を拡大することがカギです。 動揺しないようにしましょう。そして必ず勝利しましょう。闘争!

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-28 23:14:14 / Last modified on 2010-11-28 23:14:22 Copyright: Default


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