現代車非正規スト、急速に拡散

［16日総合］ 第1工場に続き、第2〜第3工場まで…牙山、全州も事実上のスト

蔚山現代車シート工場の社内下請業者廃業に触発された非正規職労働者の占拠 ストライキ闘争が工場内外に広がっている。

現代車牙山工場と全州工場の非正規職労働者は、11月16日から争議行為に突入 した。この日、現代車牙山社内下請支会(支会長ソン・ソンフン)は夜間組4時間 ストライキを断行し、17日にも昼間組組合員がストライキを行う計画だ。全州 工場の非正規職労働者たちはこの日の午後5時からの残業を拒否した。残業拒否 に入った昼間組の組合員たちは、トラック部に集まり生産ラインを占拠し、代 替人材の投入を実際に阻止した。これにより全州工場では2時間ほど一台もトラッ クが生産できなかったと伝えられた。

▲15日夜1工場で占拠座り込みをしている現代車蔚山非正規職支会組合員たちが報告大会でシュプレヒコールをあげている。［出処:金属労組キム・サンミン］

蔚山工場の中でも、第1工場の生産ライン占拠闘争を他の工場に拡散させる努力 が続いている。現代車蔚山非正規職支会(支会長イ・サンス)は11月16日午後3時 に争議対策委員会の会議を開き、第1工場の占拠座り込みに参加している組合員 千人のうち半分にあたる500人ほどを現場に戻すことに決めた。イ支会長は会議 で、「組合員に勢いがあるので、第1工場だけに闘争を限定する理由がない」と し「蔚山工場全体に戦いを拡大しなければならない」と趣旨を説明した。

支会争議対策委員会の決定で、午後5時頃に第2〜3工場に所属する組合員約500 人が第1工場の外に出た。彼らは現代車正門前で略式集会を開いた。彼らのうち 夜間組の組合員は現場に復帰し、第2工場の組合員は夜12時現在、現場に出勤し てストライキを行っている。そのため会社は第2〜3工場でも生産に支障が発生 することを憂慮して、救社隊を配置しているという。第1工場は相変らず500人 ほどの占拠座り込み隊伍により、生産が止まっている。

▲15日夕方イ・サンス現代車蔚山非正規職支会長が1工場占拠座り込みに参加した組合員の前でストライキ闘争の意味を力説している。［出処:金属労組キム・サンミン］

現代車支部(支部長イ・ギョンフン)と正規職組合員の支援もある。16日午前に は、支部と正規職各事業部代表が座り込み指導部を訪問し、食糧などの補給品 を支援するために努力すると約束した。また、使用者側の代替人材投入に対し ても対策を議論する予定だ。この日の朝、使用者側が座込み場への食糧補給路 を遮断するために階段を切ろうとしたことを防いだのも、第1工場正規職代議員 たちだった。

金属労組(委員長パク・ユギ)次元の闘争も計画されている。この日の午後、蔚 山で開かれた金属労組不法派遣特別対策チームの会議で、労組は20日に全国金 属労組の幹部を蔚山に集め、集会を開くことに意見を集約した。こうした計画 は、17日の労組中央執行委員会で最終的に決定される。(提携=金属労働者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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