韓国:現代車非正規職、なぜ工場を占拠したか? | |
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現代車非正規職、なぜ工場を占拠したか?不法派遣最高裁判決に職場閉鎖で非正規職解雇
キム・ヨンウク記者 2010.11.15 16:39
11月15日、現代自動車蔚山工場シート1部の社内下請ドンソン企業の廃業事態が 社内下請労組と現代自動車との全面戦争に広まっている。この日の午前、ドン ソン企業に所属する組合員たちがシート工場占拠座り込みに突入すると、社側 の管理者と用役が暴力で組合員を引き出し、警察に渡したことで、事態は手の 付けようもないほど大きくなった。これに反発した金属労組現代自動車非正規 職支会は警察と対峙し、午後1時から1、2工場奇襲ストライキを行い、2工場は 22ラインが全面的に稼働を停止、1工場2ラインは全面中断、1ライン稼動は部分 中断した。 [出処:蔚山労働ニュース] 金属労組と現代車非正規職労組(支会)は今回のドンソン企業廃業事態を7月22日 の大法院不法派遣判決以後、急速に高まった現代車非正規職労組の組織力を弱 め、不法派遣正規職化要求を遮断しようとする社側の計画と見ている。支会は すでに11月5日、元請の現代自動車(株)に対して中央労働委員会に賃金団体協議 交渉関連の争議調整申込書を提出している。これにより労組は15日から合法的 なスト権を持っていると明らかにした。 最高裁は、現代車が社内下請を不法派遣で使ってきたとし、派遣法によって2年 以上勤続した労働者は請負労働ではなく、現代車に直接雇用された労働者と見 なされると判決した。そして12日、高裁は最高裁の判決内容を再度確認して、 艤装部のラインだけに適用した判決を、車体とエンジン工場そして補助工程ま で拡大適用し、最高裁判決の意味をさらに拡大して判決した。この日、裁判所 は現代車が提出した不法派遣判決に対する違憲法律審判提請申請も棄却して、 現代車に法的な名分がないことを明らかにした。それでも現代車は社内下請業 者の職場閉鎖後、新業者を通じて労組脱退と勤労契約締結を拒否する組合員を 解雇(解約)した。 非正規職支会はこの日、シート闘争についての立場を出し「支会は争議対策委 を通じ、現在のシート闘争に対する全てを受け止めて行くことに決めた。その 決定でシート事業部スト、幹部スト、昼夜間組の残業拒否の指針を出した。シー ト闘争は、シートだけの闘争ではなく、支会争対委の決定事項による闘争」と 明らかにした。 今回の事態の発端は、10月14日に蔚山工場シート1部社内下請業者のドンソン企 業とシート2部のテソン産業が11月14日付で廃業するという告知を貼り出したこ とで始まった。テソン企業は廃業を撤回したが、ドンソン企業は廃業を強行し た。続いて現代車シート事業部は、ドンソン企業に代るチョンムン企業と新し く請負契約を結んだ。 問題は、新しい下請け業者のチョンムン企業がこれまでのドンソン企業組合員 の雇用継承の条件として、組合脱退と勤労契約締結を要求したことにある。表 向きは一介の下請け企業であるドンソン企業の廃業問題だが、実は、不法派遣 問題を業者廃業で突破する現代車社側の計画だと労組は判断している。 現代車非正規職支会は元請社の現代自動車の直接雇用を要求して11月4日の運営 委で「シート組合員は新規業者との勤労契約を拒否し、使用者側が組合員を解 雇すれば支会は即刻争議行為に突入する」と決めた。 支会はまた12日の争議対策委員会の会議で、△14日以後、支会の全組合員は特 別勤務を拒否、△夜間組の組合員は全員15日朝7時にシート1部の出勤闘争に結 合、△15日にシートで問題が発生すれば支会の全幹部がストライキに突入、シー ト1部〜2部の昼間組がストライキ突入、昼間組の組合員は残業拒否後、シート 1部に集結、△15日の夜間組残業拒否後、16日朝7時までシート1部に集結の闘争 指針を出した。 シート1部の物量は、1工場クリック、ペルナ、アクセントと2工場のサンタフェ、 アバンテに供給される。今回の全面対決は、社側があらかじめ蔚山中部警察署 に施設保護要請をしたことで警察が介入し、事態は労使・労政の全面戦争の様相 に広がりそうだ。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-11-16 02:12:02 / Last modified on 2010-11-16 02:12:03 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |