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韓国:[労働解放先鋒隊] 5日目、現代車から双竜車へ
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暴行、弾圧、解雇の中でも闘争は育つ

[労働解放先鋒隊] 5日目、現代車から双竜車へ

ペク・イルジャ(現場記者) 2010.11.06 19:28

現代資本にとって非正規職は人間ではなかった

朝7時、宣伝戦のために駆け付けた現代車牙山工場で労働解放先鋒隊をむかえた のは、300人ほどの用役警備と管理職だった。牙山社内下請支会の関係者は使用 者側が『管理職のうち夜間者は残業をさせず、昼間者は朝6時30分に早出させ、 正門に待機させた』と伝えた。前日、現代車クミャン物流廃業糾弾金属忠南支 部決意大会を口実として先鋒隊員に意図的に言い掛かりをつけ、暴行した。

しかしこれに屈することなく、先鋒隊員は工場の外に退勤する現代車牙山工場 の労働者に対して間接雇用撤廃宣伝戦を行った。工場の中で宣伝戦をした非正 規職社内下請労働者たちも最後に合流し、共に宣伝戦をした。宣伝戦の後、牙 山工場社内下請労働者と蔚山工場社内下請労働者が挨拶して、互いに闘争を励 ました。

先鋒隊が収得した管理職社員証の一枚は、支援チーム長であることが明らかに なり、『現代車使用者側が、意図的に言い掛かりを付けて暴行した疑い』が起 きた。社内下請支会の関係者によれば、『支援チーム長は労務管理と警備業務 を総括』する。正門前で連座座り込みに突入した先鋒隊は「良才洞の座込み場 を牙山工場の前に設置しなければならないようだ」と使用者側の態度を糾弾し た。カメラを受け取った後、間接雇用撤廃闘争を決意して先鋒隊は京畿に移動 した。

死を呼んだ人間狩り摘発追放を中断しろ

水原出入国管理所の前で12時から摘発追放反対、G20糾弾決意大会が開かれた。 牙山工場の小競合で一時間遅く始まったが、移住労組の活動家たちは先鋒隊を 喜んでくれた。

京畿移住共対委のキム・サミョン執行委員長は、「今日ソウルの出入国管理所 で摘発過程で死亡したベトナム移住労働者関連の記者会見が開かれる。水原出 入国管理所の前で先鋒隊と集会ができてありがたい」と語った。先日死亡した 移住労働者は、ベトナム出身の未登録労働者クアン氏で、10月29日に摘発を避 けて逃げ、2階から転落し頭に大怪我をした。彼は病院に移送されたが11月3日 朝に死亡した。ソウル京畿仁川移住労組のチョン・ヨンソプ事務次長は、「金 大中政権から李明博政権まで、摘発弾圧で死んだ移住労働者は27人になる。 120万移住民、70万移住労働者の時代に、人間狩り摘発追放は即刻中断すべき」 とした。

G20反対間接雇用撤廃・水原駅決意大会

水原駅に移動した先鋒隊は、駅前を埋めつくして宣伝戦を進めた。水原西部警 察署の刑事とデパート警備員との間で若干の小競合もあった。午後2時からは水 原駅の前で『G20反対間接雇用撤廃・水原駅決意大会』を開いた。起亜自動車華 城工場社内下請のイ・サンオン分会長は、起亜車非正規職闘争の状況を報告し た。京畿社労委のパク・ウオク代表と京畿戦線のチャン・ミョングォン代表は、 G20成功開催のために露天商、労働者を弾圧する李明博政権の糾弾発言をした。 劣悪な(?)放送装備だったが、バスと地下鉄を利用する市民はG20反対集会に関 心を傾けた。緊急に結成された先鋒隊の仲間たちによる律動公演は、参加者か ら大きな呼応を受けた。

双竜車闘争勝利! 労働解放争奪決意大会

双竜車平沢工場に移動した先鋒隊は、間接雇用関連の教育を受け、5時頃から双 竜車闘争勝利! 労働解放争奪のための決意大会を開いた。久しぶりに工場前を 埋めて行われた集会だった。出退勤する組合員たちはビラを受け取り、集会に 参加した双竜車組合員とうれしそうに挨拶をした。双竜車のファン・インソク 支部長は、「パク・ヨンテが国政監査で双竜車には遊休人材が多いと言う。こ れは再度の整理解雇の予告だ」とし「全組合員上京闘争で拙速売却を防ぎ、工 場に帰る」と述べた。双竜車非正規職支会のポク・キソン主席副支会長は、 「守勢的な闘争、法的闘争はもうやらない。11月からは双竜車事態の責任があ る双竜車と産業銀行、マヒンドラに対し、強力な闘争を展開する」と述べた。

双竜自動車は現在、売却交渉が進行しているが、マヒンドラは雇用問題につい ての計画がないことが確認されている。そのため技術後発企業のマヒンドラへ の売却は、第2の上海車事態になる恐れがある。現在、双竜車支部は売却交渉が 完了する11月末から12月初めまで、『復職のない売却はない』という目標を立 て、売却闘争の程度を高めている。(記事提携=メディア忠清)

現場インタビュー

#1. 社会進歩連帯イ・ソヒョン

先鋒隊に結合するようになった理由は?

初めて先鋒隊に参加する。他の地域の闘争や状況を伝え聞くのではなく、実際 に見て違うと思って参加した。実際に見て連帯した闘争は違った。

一番記憶に残る地域は?

全州地域だ。10月27日の地域全面ストに2500人が集まったが、全州では98年の ゼネストの時より多かったという。民主労総も苦しく、労働運動も苦しいが、 全北地域は全面ストライキを実現した。地域のバスとタクシーなど新しい闘争 と全州工場元下請闘争の模範を構成し、地域全面ストライキに集めた。地域の 闘争の問題に地域単位が共感し、互いに連帯して躍動的な結果にしたようだ。 また現代車蔚山、牙山工場は、正門の近くにも行けなかったが、全州工場は工 場の中にまで入って宣伝戦をした。正規職が非正規職正規職化闘争に熱心な姿 が良かった、11月末のストライキ闘争の流れを集めているのが印象的だった。

#2. 蔚山現代車非正規職解雇者キム・デムル(仮名)

なぜ先鋒隊に参加したのか?

全国巡回闘争は初めてだ。支会で先鋒隊があると聞いて、志願した。

記憶に残る所は?

ヴァレオ空調コリアだ。工場占拠ストライキを直接見たのは初めてだが、印象 的だった。1年を越える闘争は容易なことではないだろうが、そんなに長い間工 場を守って戦うのはすごいと思う。蔚山に行けば私たちもラインを止める闘い をしたいが、力がついたら工場占拠をしたい。(現代資本は)生産ラインに打撃 を与えなければ動かないと思った。

#3. 蔚山現代車非正規職解雇者キム・ヘヨン(仮名)

なぜ先鋒隊に参加したのか?

解雇者の会議で先鋒隊の知らせを聞いて志願した。亀尾KECに行ったが、本当に つらい戦いをしていた。私たちの状況だけを見て闘争していると井の中の蛙の ようで、全国巡回闘争に参加した。

最も記憶に残る所は?

全州工場だ。非正規職より正規職が先に立ち、非正規職問題を前に出して話し ているのを見て、うらやましくもあった。くる前に代議員が『牙山は警備員が 暴行するので、本当に大変だ』という話はうそだと思ったが、今日の朝見ると、 本当だった。朝の出勤闘争にも正規職がいたが、積極的に連帯できず残念だっ た。労働者という一つの枠で共に闘い、非正規職ではなく、労働者が本当に一 つになれば良い。

各地域現代車非正規職の仲間たちと会った所感は?

ストライキ闘争で蔚山だけを考えていた。牙山は最後までやり抜くという闘争 心が感じられたが、全州は少し力がないように見えて残念だった。しかしきっ かけさえあれば、蔚山、牙山、全州非正規職が一つになって闘えると確信する。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-07 03:59:11 / Last modified on 2010-11-07 04:11:53 Copyright: Default

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