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2009-08-06 22:30:05

[談話]『大惨事』を防ぐ決断をしました! しかし人を切る『死の行列』は防げませんでした!

〈談話文〉

双竜自動車支部は『大惨事』を防ぐ決断をしました!
しかし人を切る『死の行列』は防げませんでした!

  1. 今日(8月6日)、金属労組双竜自動車支部は「占拠ストライキ座り込み77日目、 煙突高空籠城86日目、公権力全面投入18日目」を迎えた今、火薬庫と呼ばれる 塗装工場の『大惨事』を防ぐために、悲壮な覚悟で最後の労使交渉を提案しま した。双竜自動車支部は崖っぷちに立っていました。そして、これ以上の犠牲 を出さず、大惨事を防がなければならないという切迫した心情で決断しました。 そして労使間で最終合意しました。しかし人を切る整理解雇、『死の行列』を 結局防ぐことができませんでした。この点は全国の仲間たちに面目がありませ ん。お詫び申しあげます。
  2. 双竜自動車支部はこれまで双竜自動車事態を平和に解決するために、最善の 努力をつくしてきました。しかし李明博政権と双竜自動車資本は、対話と妥協 の精神を失い、弾圧と暴力で一貫してきました。特に座り込んでいた組合員は、 人間として享受すべき最低限の基本権も享受できませんでした。水と食事とガ スと電気が切れた状態で、毎日戦場のような惨めな生活を続けました。17日間 おにぎりで命をつないだ労働者たちは、電気が切れた塗装工場の暗黒の中で、 ろうそくで夜を明かしました。人道的次元の医療陣の出入さえ拒否される状況 で、果たして私たちが大韓民国に住む国民なのか、何度も疑いました。そして 目の前で行われる公権力の狂気と暴力に歯ぎしりしました。
  3. 特に昨日は警察特殊部隊を含む公権力などの侵奪で約150人の組合員たちが 大小の負傷をうけました。3人の組合員が墜落し、そのうち1人は脊椎が折れる 重傷です。会社の用役と救社隊は平沢工場の外にいる市民にも無差別な暴力を 加えました。まさに『無法天下』です。テイザー・ガンとゴム銃を持った警察 の特殊部隊は、龍山惨事の時のようにコンテナ3つを上空に上げて鎮圧しました。 常識をはるかに越えています。労働者が生存のために命がけで戦う闘争は不法 な暴力と罵倒され、政府と資本が強行する暴力は合法と偽装されていました。 怒りを越え、絶望と自己恥辱感まで感じました。労働者の正当な闘争を歪曲し、 拡大解釈し、不法と違法という『レッテル』を付けました。いくら魔女狩りで も、こんな魔女狩りはありません。
  4. はっきり申し上げます。双竜自動車支部は今まで対話と交渉を拒否したこと はありません。今回の整理解雇闘争は『一緒に暮らそう』という労働者の切な る苦闘でした。双竜自動車支部は、家庭を破壊し人間の尊厳を奪う極端な整理 解雇ではなく、みんなが一緒に暮らせる方案を何回も提出しました。しかし、 双竜自動車支部の大切な希望は捨てられ、無視されました。李明博政権と双竜 自動車資本には『対話』は認められませんでした。労使間の問題だと言って無 視した李明博政権は、大惨事の開始を予告する警察特殊部隊を派遣して暴力的 に介入しました。過去から現在まで、李明博政権が投入しべきなのは公権力で はなく、『公的資金』でした。政府は今からでも双竜自動車の正常化のために 即刻公的資金を投入しなければなりません。
  5. 双竜自動車支部は占拠ストライキ闘争で77日間の命がけの闘争をしましたが、 力が足りず、整理解雇を阻止できませんでした。強固な闘争を続けてきたので、 残念さが残ります。特に李明博政権と双竜自動車資本の人を殺す整理解雇の壁 を越えられずに闘争を終えることになり、なおさらです。全国の連帯してくれ る仲間のみなさんにお願いします。残った足りない部分を埋めてくれることを 願います。以後、双竜自動車支部の闘争が歴史的にどんな評価を受けるかわか りませんが、『一緒に暮らすこと』のための道を作る大切な基礎になればとい う希望です。この土地のどこにも死の行進を作る整理解雇は絶対になくさなけ ればなりません。占拠ストライキ闘争の最初から最後まで、少しも動揺するこ となく、指導部を信じて一緒にして下さった組合員の仲間たちに本当に「お疲 れ様でした」という慰労の言葉を伝えます。
  6. 双竜自動車を愛する国民の皆さんに、これまで心配をおかけして申し訳あり ません。双竜自動車支部は、双竜自動車平沢工場での『死の行進』を止めよう という切迫した気持がありました。1%の資本だけを肥らせるために人を切る整 理解雇の方式ではなく、国民すべてが共生できる豊かな大韓民国になることを 切実に希望したのです。今、胸が張り裂けるほど残念なことは、今回の整理解 雇の闘争過程で6人の大切な生命を失ったことです。『解雇は殺人』という言葉 は事実でした。今回の衝撃で、一生を悲しみとため息と絶望の苦痛の中で暮す 遺族に真心から慰労を送ります。また会社が分けた解雇者と非解雇者の対立は、 一家族だった組合員の大きな傷になって残りました。すべての結果に対して支 部長としての責任を痛感します。私もまた一生荷物を抱いて暮します。私は今 日、自主出頭し、いかなる処罰と代価も甘受します。それは私たちの労働者の 闘争があまりにも正当であり、相変らず正当だからです。
  7. 最後に双竜自動車労働者の闘争に惜しみない声援と愛情を送ってくださった 国民の皆さんに頭を下げて感謝の挨拶を申し上げます。大韓民国で労働者とし て生きることがとてもつらく、大変苦しいことを今一度悟りました。しかし、 双竜自動車支部は労働者の人間らしい生と平等な世の中に向かって、まっすぐ な闘争を止めません。これまで双竜自動車闘争を援護し、死守して下さったす べての連帯の仲間たちに、同志的愛情を送ります。仲間のみなさんの連帯があっ たからこそ、この闘争が可能でした。ありがとうございます。また、 平和的な 解決のために努力して下さった政界、社会元老、宗教界、市民団体にも心から 感謝申し上げます。民主労総と金属労組は、私たちには生命とも同じ存在です。 残念さは残りますが、さらにまっすぐに立てられるように、批判よりも、さら に大きな関心と愛情を注いで下さい。誰が何と言おうと、われわれは民主労総 の組合員です。一人一人の仲間たちは忘れられませんが、本当にありがとうご ざいます。忘れません。あれほど切実に待っていた雨が今降ってきました。

2009年8月6日(木)

金属労組双竜自動車支部支部長ハン・サンギュン

双竜車支部 原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2009-08-07 08:27:12 / Last modified on 2009-08-07 08:27:14 Copyright: Default

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