韓国:孤立したのは双龍車闘争ではなく李明博政権 | |
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孤立したのは双龍車闘争ではなく李明博政権[寄稿]金属労組代議員大会に送る...勝利は連帯にかかっている
コ・ミンテク(社労準)/ 2009年07月08日17時31分
今、双龍車事態はその解決方法が明らかになった。整理解雇強行か、撤回かだ。 現場死守か、公権力侵奪かだ。労働者連帯闘争の強化か、双龍車の孤立かだ。 上海資本の追放か、違うかだ。李明博政権の解決法提示か、労働者失脚かだ。 運動陣営の無条件の支持か、妥協的後退かだ。その中間はない。 公権力は入ってきている これらの核心は労働者連帯強化が握る。その具体的方法は7月13日に予定されて いる金属労組代議員大会で決定されるほかはない。 双龍車闘争は工場占拠ストライキ闘争で闘争動力が作られた。もちろん、金属 労組と民主労総の役割は小さくない。政治社会団体の支持と支援も力を貸した。 だが闘争戦線を形成/維持する力の源泉は双竜自動車労働者闘争だった。 しかし今、双龍車労働者闘争は物理的に孤立したた。6月27日、双龍車使用者側 の大々的なストライキ破壊作戦が失敗に終わった後、李明博政権は警察力を動 員し、労組の疎通と連結を全面的に遮った。事実上の公権力投入が実行されて いる。使用者側も給水停止措置を押し切った。工場の中の労働者はポンプ場一 つを死守してなんとか粘っている。 ▲警察により双龍車平沢工場の出入は封鎖されている[出処:メディア忠清] 法院も工場退去措置を命令した。いつでも強制退去を執行できる手順を追って いる。金属労組双龍車支部執行部15人への逮捕令状がすでに発行され、これに 続いて双龍車使用者側の告訴告発で金属労組役員24人と民主労総地域常勤者を 含む政治社会団体活動家38人、計62人への司法処理が行なわれている。保守言 論も『外部勢力』介入に責任を転嫁して卑劣な相槌を打っている。 80年光州抗争道庁のように隔離された双龍車工場 全てのうち一番深刻な問題は、工場内の労働者が今頃体験しているか、今後味 わう孤立感と圧迫感だ。資本/保守言論/李明博政権が狙うのもまさにこの点だ。 使用者側は6月27日、用役チンピラと整理解雇から除かれた双龍車労働者を動員 し、暴力でストライキ破壊を試みた。むしろ急迫した状況に追い込まれ、闘争 を守ろうとする労働者の防御に居直るかのように『暴力』云々し、外の家族に 心理的圧迫を加えている。警察はこれを『殺人未遂』とか言いつつさらにトー ンを高めている。全てが工場内の労働者を孤立させ圧迫する意図で進んでいる。 双龍車平沢工場内の労働者たちは、外との疎通と連帯が断絶した状態で孤独な 島に閉じ込められているようだ。孤立感と圧迫感を味わわざるをえないだろう。 災難でもないがインターネットも遮断された状態だ。今、工場内の労働者は、 1980年光州抗争市議道庁死守隊のように外と隔離されている。 もちろん工場内の労働者は、この程度で退いたり乱れることはないだろう。生 存の切迫さのためにも、闘争の正当さのためにも、勝利に対する渇きのために も、彼らは物理的、心理的孤立感と圧迫感に耐えて勝ち抜けると思う。彼らは すでに誰も予想できない道を歩いてきた。 金属労組大会が双龍車闘争の分岐点 今、外が答えなければならない。工場の中の労働者が孤立感を感じてはいけな い。何よりも実質的な連帯の力を見せなければならない。すべての力量を集中 し、実質的な連帯闘争を成功させなければならない。工場内の労働者たちは、 工場を死守する決意を新たにする以外の行動ができる条件ではない。 彼らにとって最高、最善の闘争は、工場を守ることだ。彼らだけの覚悟と決意 だけで、彼らだけの努力と力で工場を守ることはできない。双龍車労働者闘争 は、すでに全国的、政治的、全階級的な闘争によってのみ結末を見ることがで きる。誰もこの事実を知らないわけではない。 金属労組代議員大会は、双龍車労働者闘争の分岐点になるほかはない。すべて の視線が金属労組代議員大会に集まっているのもそのためだ。双龍車労働者闘 争の行方は、つまり全労働者大衆の境遇はもちろん、金属労組の将来にも決定 的な影響を及ぼす。金属労組は事案の重要性に合わせ、実質的なストライキを 執行するために、代議員の積極的な決意を組織しなければならない。 97年労働法闘争の後退を繰り返すな だがこのすべての準備は指導部の計画として提出されず、現場発議案として闘 争計画が上程されている。労組は内部に現代車支部問題などの困難はあっても、 すぐには理解し難い。今までの金属労組の実践からみても納得できない。 金属労組は双龍車労働者闘争に最上ではないとしても、最善を尽くして連帯闘 争を実践した。しかしこの程度で役割を終えてはいけない。1997年の労働悪法 撤廃闘争の時のように決定的な時期に闘争を後退させた前轍を踏んではいけない。 ▲今年2月16日に開かれた金属労組臨時代議員大会/チャムセサン資料写真 李明博政権は、上海自動車に決断を下すことを躊躇している。上海資本を退出 させなくては、公的資金投入などの政府の役割を回避するほかはない。双龍車 事態の解決法は、上海自動車の大株主の資格を剥奪することに糸口を見つけら れる。資本主義、市場論理に従ってもこれは当然の手順であり道理だ。 それでも李明博政権、双龍車使用者側、保守言論そして彼らのイデオロギーと 論理に陥った生き残った労働者たちは、自分たちだけが生き残るため工場の中 の労働者を攻撃している。そのために工場が破産すれば生き残った労働者まで 死に、協力業者の労働者はもちろん、地域経済まで崩壊すると脅迫している。 こうした厚顔無恥な態度がどこにあるのか? まるで強盗が人質の命を嚇してい る時に、人質が金を出さないことが強盗より責任が大きいと言うようなものだ。 金属労組代議員大会はまさにこのような論理を破綻/清算する大会にならなけれ ばならない。ただ中国の顔色伺いに汲々とする李明博政権の態度を暴露しなけ ればならない。双竜自動車事態を口実に自動車産業全般にかけて非正規職だけ でも足りず、外注化/分社化を押し切ろうとする資本の意図を暴露しなければな らない。世界恐慌による資本の危機を労働者失脚に転嫁させる支配階級の態度 を天下に暴露しなければならない。 金属労組代議員大会は韓米FTA反対ゼネスト宣言を引き出した経験をよみ返らせ、 双龍車労働者闘争の連帯をまた宣言する大会にならなければならない。金属労 組代議員大会は1997年のIMF経済危機以後、一方的に強行された労働柔軟化への 反撃を始める大会にならなければならない。金属労組代議員大会は民主労組運 動に新しい活力と気勢をふき込み、全労働者大衆に勝てるという自信を示す大 会にならなければならない。 金属労組代議員大会は双龍車事態を最優先に扱い、内部的事案と違う案件を、 この観点から配置しなければならない。 双龍車闘争が新しい転機に...現場組織と活動家が始めてこそ 現場組織と現場組織活動家が先頭に立たなければならない。単位事業場の状況 と状態が過小評価ではないことを知らないわけではない。10年の連続的後退と 疲労で自信がなくなっているのも事実だ。しかしいつまでもこんな状態を放置 してはいられない。今から現場で組合員と共に新しく始めるという覚悟も、時 をのがせば無駄になりかねない。今すぐここから始めなければならない。 双竜自動車労働者闘争がすでに新しい転機を作っている。これを受け止めなけ ればならない。前述の通り、金属労組と民主労総もこの事態を無視しない動き を見せている。これを生き返らせなければならない。現場組織と現場活動家が 連帯闘争を成功させ、引っ張っていく機関車にならなければならない。既存の 慣性をはらい落とし、単位事業場で、全国的水準で疎通して決意を新たにし、 代議員大会で具体的方案を提出して宣言するよう非常な準備をすべきだ。 双龍車労働者闘争が勝利するためには資本/保守言論/李明博政権の三角編隊に 対抗し、双竜自動車労働者/金属労組(民主労総)/労働者政治勢力の三角同盟が 力を発揮できなければならない。まだ完成された状態ではないがこの三角同盟 はすでに稼動している。工場の中の労働者はすべてをかけて工場死守、ストラ イキ死守を維持している。金属労組も頑張っている。労働者政治勢力は『外部 勢力』ではなく一つだという事をすでに体で実践している。 情勢も決して不利ではない。李明博政権は合法政権だという点以外は政治的に すでに労働者民衆に敬遠されている。孤立しているのは労働者闘争でなく、李 明博政権だ。李明博政権退陣要求が制度政界からもおおっぴらに叫ばれている。 問題は決定的な力だ。その力は金属労組から出る。金属労組代議員大会に注目 するほかはない理由だ。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2009-07-13 02:44:32 / Last modified on 2009-07-13 02:44:33 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |