韓国:[宅配労働者の真実(3)]万人の作男、宅配労働者 | |
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顧客と業者の間で打撃を受ける宅配労働者金氏の一日[宅配労働者の真実(3)]万人の作男、宅配労働者
メディア忠清/ 2009年05月28日15時58分
▲大韓通運の宅配労働者たちが作った平均的な日課表。彼らは昼休みに暖かいご飯を食べ、退勤後に同僚と一杯酒を飲み、家族の顔を見られる時間があればという素朴な願いを抱いていた。[出処:メディア忠清] 午前6時に出勤、7時まで宅配集貨ベルトに車をつけて一日が始まる 目覚ましの音でやっと身を起こした。除雪作業の真っ最中だと話すニュースア ンカーの頭上に見える5と30という数が本当に憎らしい。妻ははやくひと箸、ひ と匙でも食べろと催促する。「私が車の窓ガラスに積もった雪は片づけたけど、 今日配達できるの?」妻はくつしたを用意しながら、しきりに門の外を見た。 ただ妻が言いたかったことは子供の塾の費用かも知れない。私が先月いくらを 取った、そして先月大韓通運から差し引かれた手数料は60万ウォンを越える。 車が故障し、配達が遅れ、PDAが故障して差し引かれたが、150万ウォンぐらい 持って行くのか? 私たちも他の職場のように月給が取れたらどんなにいいだろ う? 二、三か月分の月給が大韓通運に縛られていなければ本当に良いのに。 この車がまた問題だ。30分間、始動がかからずにいる。はあはあと駆け付けた サービスセンターの職員が車を変えろという。「車を買って大韓通運のナンバー を購入すれば家族の全財産の1200万ウォンがかかったじゃないか? その上大韓 通運が押し付けたPDAまで70万ウォンで買い、事故、塗装もみんな私たちがした のに。200万ウォンぐらいはかかりました。こう見えてもこいつはまだ使えそう です。ははは」と話してみるが、センター職員の表情は良くない。幸い始動が かかった。6時30分、遅刻だ。 「頑張れよ。おれたち二人ともまだ走れるじゃないか」。わけもなくハンドル をドンドンたたく。 直営、委託を問わず一か所に集まって教育。教育不参加も解約の原因
あちこちから悪口がでてくる。「金さん、あなたのためにみんな20分遅れたの がわかってる? 遅れたら手数料差し引くとはっきり言っただろう。遅れるのか、 遅れないのか?」一気に若い管理者の虐待があふれた。コンベアを開いて入り、 車両を止めて周囲を振り返ると、まだ幹線車両は到着していない。あちこちで 雪のために幹線車両が普段よりもっと遅くくるらしいとコソコソ言っている。 午前10時、大韓通運がサービス教育をするという。行くか、やめるか。大韓通 運は私は大韓通運所属ではないといいながら、なぜ度々あれこれ教育だ何だと やらせるのか。行かなければまた解約すると言うのか? 「こんにちは、大韓通運です。ありがとうございます、またお目にかかりま す」。 100人ほどの人が腰を曲げて、共に叫んだ。「金さん、もっと腰を曲げ ろよ。いや、なんでうちの宅配ジャンパーを着ないのか? おっと、名札も付け てないね」。腰が痛くて曲げられなかっただけなのに、管理者が書類にチェッ クしていった。いや、服を買って着ろといえば私が着るか、着ないよ。 遅れて到着した幹線車両からすごい物量が出てきた。区域別に分ける手が忙し かった。もう12時を過ぎた。今日の昼食はタイヤキが良いだろうか、モチが良 いだろうか? 寒い日にはあたたかいラーメンの汁がとても懐かしい。 「だから私は盆暮れが嫌いなんだ、気分が悪い」。分離作業が終わったのか、 出庫スキャンを写した隣の席のお兄さん1人が私の前に何かをいきなり差し出す。 リンゴ箱には朝、私を虐待した管理者の名前と住所が書かれている。大韓通運 が職員にお歳暮を配達するらしい。今年も私たちのものは話にも出ない。「お 兄さん、1、2度でもないでしょう。代わりに仕事が早く終われば焼酎一杯飲み ましょう」。ところが私たちがいつ一度でも集まって座り、焼酎を飲んだこと があったか、昼食を食べる時間も許されない私たちが。 「たった一度でも他人のようにあたたかい昼飯を一度食べたい」
かちかちに凍りついた道を駆け付けても、出発前に通話した客は家にいなかっ た。次の町内に時間までに配達するには、今行かなければならないが、そのま ま行こうか。テラスハウスなので警備室もない。「おじさん、私も忙しいから 電話しないでそのまま1階に投げておきなよ」。いきなり顧客が大声を出した。 「家が5階なのに1階に投げてなくったらどうするんです」、「ああ、なくなれ ばおじさんが支払わなくちゃ。今日必ず受けなければならないから、1階にほうっ ておきなさい」、「そうじゃなくて前にスーパーあるでしょう?そこに預けま すね。そのうちに必ず探して下さい。分りましたか? 00スーパーです。」 すぐ車を運転して、コンビニエンスストアに行った。宅配物がたくさん積まれ ていた。入庫スキャンを写そう、ラーメンを取りにいこうと気が動転する。ホー ムショッピングの搬送物品が入ってきている。これはそのまま受けてはいけな い。返品手順を踏んだのか確認しなければならないが。何度注意してもコンビ ニのアルバイトがよく変わるので一か月に一回や二回の割合でこうしたことが 起こる。やはりだ「オイ、こっちにこい。来なければ君の会社に申告するぞ」 すぐ悪口を言う。「いいえ、あるいはそちら側の会社と連絡してコンビニに搬 送すると話したのか聞きたいのですが。」 通話を終わらせる前に電話のベルが鳴る。「オイこのやろう、どこにいるんだ? すぐこっちに来い」。なぜスーパーに宅配を預けたのかという。今日は荒っぽ い。ラーメンはもうぶよぶよにのびた。 前後の説明なく飛んでくる悪口、結局はホームショッピングに電話をかけて、 配送の不親切を申告する。スーパーに物を預けろと言った顧客も大韓通運に電 話をかけた。今日で二件の顧客不満ペナルティ。手数料が飛んで行く声が聞こ えるようだ。ずっと腰をまげて次の行き先に向かう。 「片方の言葉だけ聞かずに私の話も聞いて手数料を引けというのです。」
午後8時、大韓通運光州支社に帰ると手数料の内訳が出てきたと言う。今日配送 したもののうちスキャンできなかったものを整理して事務室で行くと、いつも のようにかなり多くの人が集まっていた。自分の区域になぜ直営社員を投入し て物量を持っていくのかという人、使いもしないPDAの値段をなぜ取るのかとい う人、自分が配送してもいない物になぜペナルティを付けるのかという人。い つもこうだ。手数料内訳書が1、2か月後に出てくるので、内訳書がおかしくて も確認できない。確認できても返してもらえるのはいくらもない。その上に声 が大きかったり会社によく見られなければ返ってこないので、私のように小心 な人は待ち疲れてあきらめる。 「金さんこっちに来い。さっき00棟に行っただろう?そこでクレームが入って きたが、本社まで入ったらしい。どうしてだ?私たちと働きたくないのか? こ れでは次は私たちと仕事はできない。分かっか? 顧客の30万ウォンの弁償は金 氏の手数料から差し引く。気をつけろ。」 30代の管理者は50代の私の肩を手でトントン叩きながら、事務室を出て行った。 大韓通運は顧客の立場だけを聞いて私の手数料を引いた。顧客と私の間に何が あったのかには関心がない。 「金先輩、いいじゃないですか。私は今日、主人が広場に置いておけというの で置いといたら、犬がみんなかみちぎったからと弁償処理しました。そうだ、 テヨン先輩は今日また入院しました。脱腸手術したところがまた裂けたんです。 さっき配達して送り状処理していたときズボンが血まみれでしたよ、やってら れないなあ。」 そうだ行かなきゃ。夜11時になって仕事が終わった。家に帰ると12時ちょっと 前だった。子供たちはすでに寝ついたという。急にご飯を食べて身を横たえた。 妻が膝にパスをはって、何とか言うが、私は「ウーン、ウーン」というばかり だ。妻が股をぴしゃりと殴る。 だがどう考えてもくやしい。明日は事務室に行って今日差し引かれた手数料の ことを言わなきゃ、私が間違ったわけではなく、顧客がスーパーに預けろと言 うから預けたので、搬送物品は確認の電話してかえって悪口だけ聞いたものと。 私の話も頼むからちょっと聞けと話さなくちゃ。 横になってすぐどうしてこんなに眠いのか。からだが消えるようだ。そうだ、 明日は...大韓通運が代替車の中で渡すから、テヨンが...病気の見舞い行っ て...私たち...行って...物量...私...して...回して...と言ってやらなく ちゃ...だからきっと...本当に...言...う...ん... 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2009-06-02 14:26:53 / Last modified on 2009-06-02 14:26:58 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |