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「手数料を削るか? 再契約をしないか?」

[宅配労働者の真実(2)-2]宅配サービスの質を落とす委託業者

メディア忠清/ 2009年05月26日14時48分

「手数料が920ウォンなのに盆暮れには千ウォン払って人を雇う」

「盆暮れには友人を呼んで、1個当り千ウォンを払ってガソリンをいれて配達し なければ終わりません。シーズンの秋には妻と一緒に働きます。私も妻を働か せたくないが... ここでは夫婦で働く人はたくさんいます。夫人に運転ができ ればワゴン車を借りて分けて回します。そっちのほうが早いですから。」

宅配手数料1個当り920ウォン。大韓通運の宅配労働者は名節やシーズンの3月か ら9月までは、知人を総動員して1個当り千ウォンの手数料を払って働いていた。

名節勤務と会社の条件についての話になると、労働者たちは「物量が急増した り人が怪我をすれば会社の余剰人材を投入したり代替車両を利用できるように してくれるべきだが、大韓通運はとにかく私たちが解決しろという」という怨 念の声が洪水のように溢れでた。

「君の金で借りるか、手数料を削るか、処理しろ」
代替車両があっても労働者には出さない大韓通運

「シーズンの秋に健康が悪化して一週間入院しました。物量がとても多かった んですよ。それでも同僚がその人の分を分担したのですが、これがうまくやる ことにならないですか。病院入院3日で物量は600個になって、大韓通運が180万 ウォンを何も言わずに削りました。後で管理者が『一つ920ウォンなので1つ2 つなら5000ウォンだが、それでも600個だから3千ウォンにしたんだから幸いだ と思え』と話しました。」

労働者たちは「代替車両さえくれれば、いや大韓通運所属の代替人員が助けて さえくれれば、手数料を控除されない」と主張した。彼らは「代替車両がある のに、第3者の車を金を払って借りたり手数料から差し引くなど、色々な面で宅 配労働者だけが損害を受けている」と説明した。また顧客の抗議と悪口も彼ら にそっくり戻った。

一昨年、車のエンジンが故障したキム・ヒョソプ氏の場合「大韓通運に会社の 車両を出してくれるかと聞いたら、周辺の人に物量を渡して解決するか、手数 料から差し引くと話した」とし「やむを得ずワゴン車を探して働いた」と話し た。そばにいた他の宅配労働者たちが「車がいかれたら周りの人に電話して解 決しなければなりません。完全に故障して整備工場に行かなければならなくて も、私たちには代替車両をくれません。会社によく見られれば貸してくれます」 と相槌を打った。

静かに聞いていたパク・ジョンソン氏が口を開いた。「足首を怪我した時、管 理者に一日二日だけでも配達をしてくれと頼んだが、どういうことか認められ た」とし「病院に行ったが、どう考えても不安なのです。それで会社に行って みると、大韓通運がVIP、大型業者物量だけを配達して他はそのままにしていた のです。初日は手数料から差し引かれ、二日目は痛い脚を我慢して働きました。 考えてください、エレベーターのない5階のアパートが77棟。本当に死にます」 と話した。

その上、手術が終わるとすぐ車を運転して仕事を始めた方もいた。キム・テヨ ン氏は宅配で生じた脱腸で、腸がよく睾丸まで降りてくるとし「働くたびに押 し込んで押し込んで。昨年の秋夕の時は降りてきた腸が固まって、いくら押し ても入らず痛いのをじっと我慢して名節の仕事をやって、そして手術をして横 になっていたら会社から一時間に一回ずつ電話で物がきたから出てきて働けと いうのです。その日は血を流しながら、気違いのように働いた」と説明した。

▲故パク・ジョンテ烈士がいる大田中央病院で闘っている大韓通運宅配労働者が自分たちの労働環境を証言した。[出処:メディア忠清]

会社に建議すれば「君、次は私たちと働きたくないんだろ?」

物量が急増すると家族と知人に金を払って仕事を任せるけれど、宅配労働者の 間の物量のやりとりも行われている。ある労働者は「宅配幹線車両が遅れて仕 事が押して、とても時間には行けませんでした。それで(大韓通運でない)他の 会社に所属する宅配で働く弟と会って、弟の区域内の物を1個当り800ウォンで 任せました。その弟も私に物を渡します。互いに時間がないので物をやりとり するんです」と説明した。

宅配労働者たちは「物が遅れると顧客に抗議され、その上悪口も言われる。私 たちもわざと遅らせますか? ご飯も抜いて頑張って走り回ってもあちこちから 抗議がくれば大韓通運はペナルティを付けて手数料を差引くだけど、問題を解 決しようとしません」と言ってため息を吐いた。

ある区域に委託契約を受けた受託労働者と直営労働者を投入する問題も指摘さ れた。契約労働者が受け持つ区域の物量が増えると大韓通運が直営車両を投入 して物量を持って行くという。宅配労働者たちは「取引先が大きいほど物量が 多くなるので、当然手数料が増えるじゃないですか。ところがそれを大韓通運 が間でかっさらって行けば、私たちが受け取る手数料がなくなるんです。直営 たちは集貨(物分類)だけでも私たちより単価が高いのです」と吐露した。続い て「明らかに自分の区域に営業所があれば、担当区域の労働者にその区域の営 業権もすべて与えると言った」という証言が続いた。

こうした状況について抗議をしたかと聞くと、宅配労働者たちは「何人かが抗 議すると大韓通運が再契約を口にして、そうするんなら次は一緒にやれないと 言う。会社への建議は容易でない」と語った。(チョン・ユンミ記者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-05-27 08:17:37 / Last modified on 2009-05-27 08:17:40 Copyright: Default

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