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韓国:コルト・コルテック遠征闘争(6)パク社長に会う
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パク・ヨンホ社長に会う

[コルト・コルテック遠征闘争(6)]私たちは工場に帰るまで闘う

メディア忠清 www.cmedia.or.kr / 2009年04月02日11時38分

▲「パク・ヨンホ手配」のプラカードを持つ遠征団

ミュージックメッセ(楽器ショー)が4月1日の午前9時から開かれた。遠征団はこ の日の午前8時からミュージックメッセ前の広場近隣でミュージックメッセ訪問 客と通りすぎるドイツ市民に「また工場で働きたくて、社長に会いにドイツに きた。私たちの話を広めてほしい、支持してほしい」とチラシを配った。

午前11時、遠征団の記者会見が開かれた。イ・イングン コルテック支会長は、 「窓一つなく、ホコリを吸って働いてきた。劣悪な労働条件と最低賃金だが、 頑張って働けば会社が発展して労働者も豊かに暮せると思って黙々と働いてき た。しかし200万ウォンで工場をたてたパク・ヨンホ社長が韓国財界120位の金 持ちになってもわれわれは最低賃金しか受け取れなかった。その上、ある女性 労働者は管理者の弾圧で自殺までした。これが美しい旋律を奏でるギターを作 る労働者の暮しだ」とし、これまでの弾圧を説明した。説明を聞いた外国人が イ・イングン支会長と遠征団宣伝物を代わる代わるながめた。

▲記者会見、「遠征団は資本主義の危機に対して闘争している」

李支会長は「こんな状況の中で労働組合を作ったが、コルトのパク・ヨンホ社 長はむしろ工場を閉鎖して工場を中国とインドネシアに移した。会おうと哀乞 伏乞したが私たちに戻ったのは損害賠償請求だった。われわれは社長と会うた めに40メートルの送電塔に上り、1か月ハンストをしたが、社長は私たちを捨て た。だから今日ドイツで会い、私たちの工場を運営してくれと言う」と叫んだ。

コルト労組のキム・ソンイル組織部長は、「労働者1人が労組を認めてくれと言っ て焼身した。韓国と中国、インドネシアなどに6つの法人を持つコルトは、労働 者を殺す企業」と非難した。続いて「コルトは製品の5%を韓国に売り、95%は 世界に輸出する。私たちがいくら工場に戻りたいと言ってもパク・ヨンホ社長 は世界に輸出する95%を信じて韓国の労働者を弾圧している。ここミュージック メッセの訪問客がコルトと契約を結べば、それは間接的に韓国の労働者を殺す ことに同調するもの」と訴えた。

国際連帯もあった。国際メディアおよびエンターテインメント産別労連はこの 日の記者会見で「全世界が経済危機で苦しいが、その経済危機はわれわれ労働 者の間違いではない。それはさらに多くの富を蓄積しようとした資本家が自ら 掘った墓」とし「韓国の労働者たちはそれに対して一生懸命闘っていることを G20反対集会で見せてくれた。また今日まさにこのフランクフルトのミュージッ クメッセで見せてくれている。全世界にまき起こっている雇用の問題と闘う彼 らの闘争に私たちは賛同する」と明らかにした。

記者会見が開かれ、ミュージックメッセ取材陣の一部が遠征団に近寄って関心 を見せた。そのうちにミュージックメッセの警備員が遠征団に近付いてきて 「コルト社長がイ・イングン、キム・ソンイルと会うと言っている。どうする か言ってほしい」と伝えた。そのため遠征団は「われわれは金属労組全組合員 を代表して現場の労働者と来た。現場労働者だけが会うのではだめだ」とはっ きり断った。午後2時頃、コルト側は「イ・イングン、キム・ソンイルと金属労 組1人ずつとだけ会う」とし午後4時から5時まで面談ができると知らせてきた。

コルト側との面談場所はミュージックメッセ建物外郭の小さな会議室だった。 コルト側は取材陣を拒否して遠征団3人だけと会い、1時間ほど対話した。労組 は「一時間、私たちが聞いたのは昔も今も全く同じだ。私たちが騒がしいから 業者の契約率が下がりそうだったので面談をしたようだ」と結果を伝えた。

▲ドイツで会ったコルトのパク・ヨンホ社長は「これ以上工場を稼働できない。放棄して韓国で他のことで協議しよう」という言葉を残して離れた。

▲午後6時から始まった風物はミュージックメッセ広場で観光客の呼応を受けた。風物音はミュージックメッセ広場をぎゅっと満たした。

面談を終えた遠征団は「社長が工場を運営するまでミュージックメッセ期間中、 労働者の意地を見せる」とし、サムルノリと宣伝戦を進めた。ミュージックメッ セが門を閉める6時頃に広場を出た訪問客は、遠征団のサムルノリを珍しそうに ながめながら、遠征団が配る宣伝物を受け取った。

この日、遠征団は午後9時まで一日整理集会を持った。彼らは各々手でキャンド ルを大切に覆って風からキャンドルを保護した。遠征団は「面談の結果は失望 だが、コルトのパク・ヨンホ社長は宣伝戦に神経を過敏にしていた。われわれ はパク・ヨンホが行く所にはどこでも行く。私たちを殺そうとすればするほど われわれは力強く闘争する」と警告した。この日のキャンドル整理集会には、 ドイツ留学生と進歩新党、民主労働党党員が参加して、共にキャンドルを灯し た。(チョン・ユンミ記者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-04-05 08:45:44 / Last modified on 2009-04-05 08:45:45 Copyright: Default

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