楽器ショーに行くドイツ人、"NO! Cort!"

［コルト・コルテック遠征闘争(4)］公演と宣伝戦で会った人々

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「本当にこれが事実なら、韓国は全世界の音楽家を侮辱する」

フランクフルトのハウフトバークで会ったドイツのオーケストラ団員が当惑し たようにため息をつきながら話した。オーケストラ団員だというこのドイツ人 は、コルト/コルテック ドイツ遠征団が渡した宣伝物をゆっくり几帳面に読み ながら、ため息をつきつづけた。

▲ドイツのオーケストラ団員、「信じられません」

3月30日、ドイツ遠征団は多くのドイツ市民が行きかうハウフトバークで宣伝戦 と文化公演をした。遠征団が闘争の歌を歌い、文化公演を披露すると、多くの ドイツ市民が遠征団に関心を見せ始めた。

宣伝物をとったドイツの市民はコルト/コルテックで行われた労働弾圧の事実を 確認しながら驚いていた。また遠征団に律動を続けろと要求したため、遠征団 は休む暇もなく自分たちが知っているすべての律動に汗を流した。

遠征団はハウフトバークの道路でミュージックメッセを訪問する計画があるド イツの市民と会うことができた。彼らはミュージックメッセにコルト/コルテッ ク労働者を弾圧した会社が参加するという話を聞いて、「では私はあなたがく れたNO!Cort!のカンバッジを付けてそこに行く。そして今からはその事業主に OEMをする会社の製品も使わない」と述べた。

彼らは「いくら社長がたくさん金を稼いで財閥になっても、それが労働者の賃 金を削減し、韓国でちゃんと稼働していた工場をなくして他国に移転したなら、 それで労働者が2年以上道で戦っているのなら、その人は成功した財閥でなく、 ほろびた人だ」と評価した。続いて「われわれはすべての労働者の権利が重要 だということを知っている。これを知らなければ彼は企業を作ってはいけない。 そんな人のおかげで労働者たちが苦しむ」と伝えた。

▲コルト/コルテック闘争を紹介し、韓国の歌を歌う文化労働者ソ・ギサン氏

午後8時からは文化労働者のソ・ギサン氏がギターをひいて歌を歌った。かなり 暗くなったハウフトバークの通りに韓国労働者の闘争歌が鳴り響いた。遠征団 が準備したキャンドルを灯した。あちこちでカメラのフラッシュが光り、ソ・ ギサン氏のやや低めの声に合わせて踊るドイツ人が一人二人と増えた。遠征団 員たちも一人二人と闘争歌を歌い始めた。ゆれるキャンドルの向こう側で力強 く闘争の歌を歌う団員に拍手があふれた。

この日、遠征団は初めての街頭宣伝戦と文化公演についてドイツの市民が関心 を持って見守ったことに満足していた。

一方、この日の正午、インターコンチネンタルホテルの2階では、国際金属労連 の会議が開かれた。この席に参加した金属労組のチョン・ヘウォン国際部長と キム・ギドク遠征闘争団団長は、国際金属労連マルチェルロ・マレンタッキ事 務総長に連帯を訴えた。

コルト/コルテックの知らせを事前に聞いていた事務総長は、「国際メディア・ エンターテインメント産別労連がある。楽器に関する企業が加入しているので、 国際的な連帯ができるだろう」と説明した。続いて「国際連帯は必要なので私 たちが楽器関連労組に連絡を取る」と述べた。また「コルト/コルテック労働者 の闘争を知らせるために傘下労組に必ず記事化する」と付け加えた。

また「現在、ドイツ内でも苦しい状況に置かれている労働者はとても多い。今 もこうだが、今年の夏ぐらいには経済危機がさらに深刻になるだろう。そうな れば韓国労働者の闘争に連帯するのが少し難しくなるかも知れない」という立 場を説明した。

▲国際金属労連事務総長がキム・ギドク団長に連帯の意を伝えた。

これに対して遠征団は「経済危機が全世界に近づき、労働者の暮らしはさらに 苦しくなっている。私たちも全世界で迫害される労働者に連帯する」と強調し た。また「国際連帯が形成されることを願い、国際金属労連傘下の労働者がコ ルト/コルテックのパク・ヨンホ社長に抗議ハガキを送ってくれれば、われわれ はあなた方にハガキを送る」と述べた。

国際金属労連は「遠征団の闘争がぜひ勝利することを望む」とし、すべての方 法を動員して遠征団の闘争に賛同する意思を明らかにした。

遠征団は3月30日にフランクフルトの大学街と人が集まる道路で宣伝戦とキャン ドル集会をする計画だ。(チョン・ユンミ記者)

▲ドイツ人らは遠征団が展示したコルト/コルテック闘争を紹介する横断幕に関心を見せた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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