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「今日はここが大統領府だ」

私服警察が取り囲む芸術の殿堂、集会も1人デモも封鎖

アン・ポヨン記者 coon@jinbo.net / 2009年02月24日12時03分

帰途、芸術の殿堂音楽堂に並んだ私服警察

2月23日午後6時、芸術の殿堂の前。音楽堂周辺には200人余りの私服警官が待機、 検索台が置かれた2つの入口を除くすべての出入口をふさいだ。国立オペラ合唱 団がここで彼らが怒っている理由を市民に知らせようとしたが、私服警官に制止 された。

▲芸術の殿堂音楽堂周辺に私服警官が配置された

パク・ヨンフム公共労組業種支部組織局長は「警官が音楽堂の入口でいちいち 身分を確認した後、出入させた。どんな公演なのか、どんな人が出るのか説明 もなく、出入口で名簿を対照するのを見ると、事前に招待された人々だけしか 入れないようだ」と話した。

国立オペラ合唱団のムン・テギュン団員は、「われわれはすでに集会申告もし たし、毎日この空間でこの時間帯に市民と会ってきた。あなた方が防ぐ理由が ない。われわれは1人デモをする」と抗議した。

▲音楽堂は2つの出入口に検索台が設置され、残りは封鎖された

「今日はここが大統領府」

身元を明らかにしない私服警察は、誰が参加する公演なのかという合唱団員の 抗議に「ここを見ればわからないか。今日はここがまさに大統領府だ。宣伝戦 も1人デモもできない。2人以上こうして集まると、集示法に違反で連行するこ とができる」と脅しをかけた。

公演開始10分前、周辺の私服警官が合唱団を取り囲み、1人デモをはじめ、国立 オペラ合唱団員の移動も阻止した。

▲合唱団員が移動しようとすると、私服警官数名が取り囲んだ

▲警察はしばらく国立オペラ合唱団員を取り囲み1人デモと移動も阻止した

国立オペラ合唱団員は抗議を続けながら「国民が路上に追い出されたのに、大 統領がくると何も出来ないように手足を縛ってしまう国は国なのか、この国で 暮すのが恥ずかしい」と激しく抗議した。

国家の芸術政策を管掌する文観部が責任者

同日午後2時、国立オペラ合唱団は文化観光部前で文観部を糾弾する記者会見を 行った。国立オペラ合唱団員たちは、不当解雇撤回を要求する半月を越える座 り込みを続けているが、誰も責任を取ろうとしないと指摘した。団員たちは今 回の事態に対し、文観部の責任ある代案を要求した。

▲文化観光部前の記者会見

ク・グォンソ公共労組ソウル地域本部本部長は「イ・ソヨン団長は常任化した いが文観部が許さないと言い、文観部は人事問題は団長の裁量なので今回の解 雇に責任がないという。どちらが真実か」と責任を回避する二団体を批判した。

国立オペラ合唱団は声明で「今回の事態は団体長の団体運営を管理監督できな い文観部の職務遺棄で、国家の芸術政策を管掌する文観部に一次的な責任があ るので、早く責任ある立場表明と国立オペラ団正常化に対する対策を用意しろ」 と要求した。

国立オペラ合唱団のキム・ヘジョン団員は、「大学を卒業して同期が留学に行 く時、国立オペラ合唱団に入った。給与は恥ずかしい水準だが、舞台に立てて 幸せだった。私たちの望みは一つ、舞台に立ちたいということだけだ。私たち に力を貸してくれれば、最高の舞台で報いる」とし、涙を流した。

記者会見を終え、午後5時頃に国立オペラ合唱団の代表は文観部芸術局長と面談 した。面談したチョ・ナムン支部長は、「使用者側が提示した社会的企業(チャ ムセサン2月17日記事)になぜ入らないかとイ・ソヨン団長とまったく同じ話を するだけだ。どちらも責任を取ろうとしない」とし「戦いは使用者側が始めた が、私たちが終わらせる」と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-03-03 08:24:39 / Last modified on 2009-03-03 08:24:40 Copyright: Default

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