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韓国:キリュン電子は元気か
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キリュン電子は元気か

[寄稿]ノドゥットル、キリュン電子糾弾

チェ・ソッキ(キリュン電子)/ 2009年02月20日11時57分

2月13日朝、突然の寒さと雨、強い風が吹いた日にもキリュン電子非正規職女性 労働者は風に飛ばされるプラカードを抑え、全身で雨に打たれながら、キリュ ン電子新大方洞新社屋前で朝の宣伝戦をした。昨年の夏に94日間の断食と千日 闘争で熱かったキリュン電子工場は、今完全に撤去され、今は冷たい風と寂し さだけが残っている。おかしな点は、撤去工事をするのに誰が何をいつまでに するのかも知らせず、用役が守る中で進めている点だ。まだその場にはキリュ ン女性労働者のコンテナとクボンジュ作家のビスケットを分け合って食べる像 が残っている。

▲撤去されたキリュン電子戦闘警察。撤去はほぼ完了したが、工事を知らせる表示板はない。写真/チェ・ソッキ キリュン電子

キリュン電子、米国でも不法採証、僑胞団体を北朝鮮関連団体と罵倒

▲キリュン電子製作「米国遠征闘争資料集」の一部。米国遠征時に積極的に支援した僑胞団体ノドゥットルを北朝鮮関連団体と罵倒。写真/チェ・ソッキ キリュン電子

キリュン電子(株)は相変らずキリュン電子非正規女性労働者問題は無視してい る。昨年10月、米国遠征団がキリュン問題解決のために米国のシリウス使用者 側と会い、『シリウスは、キリュンが中国に工場を移転することが受注の前提 条件』なのかを確認しに行った時、キリュン電子は米国現地にまで遠征団活動 を採証するほど執拗だった。遠征団が帰国するとすぐ資料集まで作り、ニュー ヨークで活動している僑胞団体を『親北朝鮮団体』と容共操作した。少し後で 米国の平和運動団体ノドゥットルはこれに抗議する声明書を発表したほどだ。

キリュン電子の売り上げ85%を占めるシリウスが破産の危機!!

キリュン電子は2009年にバラ色展望を出した。ペ・ヨンフン社長は昨年末に衛 星ラジオ中心の事業構造を、セットトップボックス、DMBモジュール、HDラジオ、 ナビゲーション分野に多角化し、売上額900億ウォン、経常利益300億、営業利 益50億ウォン規模で実現すると発表した。

また米国のラスベガスで開かれる家電製品展示会『CES 2009』に「別途に」用 意されたショールームで、主なバイヤーだけに披露した『HDR MP3 Plus』HDラ ジオ効果で、800ウォン台の株価が少し上がり、セットトップボックスを中国で 受注したという報道で1100ウォン台まで株価が上がった。

2月17日に誕生日を迎えたキリュン電子のキム・ソヨン分会長と座込み場で会っ た。

最近キリュン電子がうまく行っているようだ。900億を売り上げ300億の経常利益、この頃株価も上がって良いようだが、どう思うか?

「国内でセットトップボックスは経済性がないといっていた時はいつだか、そ れで衛星ラジオを開発して売り上げ1700億、当期純利益220億を上げた。結局、 世界の景気が悪く、5年間キリュン電子売り上げの85%も占めたシリウスが破産 の危機になり、事業を多角化しているようだ。キリュンが米国家電製品展示会 で新製品HDラジオを展示して好評を博したというが、私たちの調査によれば、 新製品はシリウスの衛星ラジオとは無関係な、いやシリウスと競争状態にある アイビキティ(ibiquity)社のブースでこの製品が展示された。これはシリウス との関係を悪くするかもしれない。シリウスXM衛星ラジオは相変らず破産の恐 れがある。17日までにエコースターに1億7500万ドルを償還しなければならない が、金がなく、破産保護申請をするか、でなければリバティーメディア(ティシュ ネットワーク)に買収を要請したと伝えられた。エコースターにシリウスが買収 されると現経営陣が退任しなければならない。それでシリウスはエコースター と競争状態にあるリバティーメディアに資金支援あるいは買収を要求したとい う。そうしなければ現経営陣の地位が保障されないからだ。」

キリュン電子がセットトップボックス事業を本格化し、2月10日には中国でケーブルモデム事業を受注し、今日は米国オーディオ ポクスと包括購買協定をして米国市場進入が広くなると公示した...

「私たちもキリュン電子が上手く行けば良いが、私たちの分析はちょっと違う。 2008年に価値の91%を失ったシリウスが、果たして回復できるかは論外としても、 現在台湾系のWNC(Wistron NeWeb Corporation)がキリュンよりシリウスとの取 り引き物量のほうが多い。今日、シリウスが破産保護申請の危険はかろうじて 免がれたと理解している。リバティーメディアがシリウスを買収せず、資金を 支援して、ひとまず破産は免れたが、これからリバティーメディアが経営陣を 派遣することになるだろう。私たちが調べたところによれば、台湾系WNC社が (Wistron NeWeb Corporation)リバティーメディアと緊密な関係で、物量がWNC 社に追い詰められる可能性がある。

17日、シリウスは破産の危険は越したが展望は相変らず不透明だ。現在の負債 総額が32億ドルに達し、今年返す負債は9億ドルだ。今回リバティーメディアの 緊急資金で5億3千万ドルを輸血されたが、投資金の利子は15%になる。また世界 経済が不況で、衛星ラジオを搭載する新しい車の販売量が大幅に減少し(約 23-45%減少を予想)、何よりインターネットで聞くタダのラジオが新しい技術革 新でたくさん開発された。どれだけの人がこの景気低迷時に249ドルも払って 衛星ラジオを購入するのか、その上、1か月$19.99というとても安い(?)衛星ラジオ の受信料を払えるのかは疑問だ」

▲新社屋の前で演説するキム・ソヨン分会長. キム・ソヨン分会長は断食後遺症でまだおかゆを食べている。写真/チェ・ソッキ キリュン電子

果たしてキリュン電子は、キリュン電子女性労働者問題を解決せずに2009年、 飛躍的な上昇ができるだろうか? 世界経済のマイナス成長が予想され、世界の 主要自動車企業が生産を中断して休業しているのに、唯一キリュン電子が納品 するシリウス衛星ラジオ(キリュン電子)やセットトップボックスだけがよく売 れるのだろうか?

キリュン非正規女性労働者がキリュン電子を黒字企業にした

労働組合を結成して闘争を始めると、いつも会社をつぶすという声を聞く。キ リュンも同じだった。特に参与連帯が、キリュン電子のチェ・ドンニョル会長 が経営権を取得する過程で業務上背任の疑いがあるという提起をした時、キリュ ン電子非正規職問題解決のために米国遠征闘争を準備した時、「労組が会社を つぶす」と小額株主と力をあわせて法廷訴訟も辞さないといっていた。

キリュン電子のペ・ヨンフン社長は12月18日「新規事業に拍車をかけ、売り上 げ900億ウォン以上、経常利益300億ウォン、営業利益50億ウォンの実績でター ンアラウンドに出る」と話した。経常利益は、昨年DSIT投資による貸し倒れ引 当金換入金(250億ウォン)を含む金額とし、換入金250億ウォンをさっと発表した。

参与連帯が「チェ・ドンヨル会長は自分が所有する非上場会社(株)DSITウィー ナスの株式を上場会社のキリュン電子に売り、その金でキリュン電子の株式を 19%買収し、最大株主になった」と見られ、『迂回上場』の過程で「キリュン電 子がDSITウィーナスの価値を実際より高く評価して、チェ・ドンヨル会長に何 と395億ウォンを与えて買収した業務上背任嫌疑の疑い」を提起した時、会社は 労働組合と参与連帯が会社をつぶすとし、参与連帯を名誉毀損で告発するとい いながら、とても静かに250億ウォンを換入した。

641850ウォンの給料で働いた非正規女性労働者がまさにキリュン電子(株)を救 い、2009年にキリュンを黒字企業にしたわけだ。

「キリュン電子、紛争企業の汚名をそそげ」

17日、民主労働党で「キリュン電子は紛争企業汚名をそそげ」という声明を発 表した。民主労働党は、手を離したというキリュンのペ・ヨンフン社長の会見 に返事をしたわけだ。

民主労働党は声明で「キリュン電子が会社名を変える小さな術策で投資家をだ まし、キリュン電子の非正規職女性労働者を失望させないことを心より望む」 とし、会社も生き、非正規女性労働者も生きる方案としてキリュン電子のチェ・ ドンニョル会長とペ・ヨンフン代表の前向きな立場の転換を要請した。またボー ルはキリュン電子に渡された。

ノドゥットル、キリュン糾弾

一方、キリュンがニューヨーク遠征闘争の時、積極的に連帯したノドゥットル を北朝鮮関連団体と罵倒したという報せに接し、ノドゥットルが声明書を発表 した。

ノドゥットルは声明で「キリュン電子の偏った主張のように親北朝鮮団体でも なく、同時に親南韓団体でもない。ノドゥットルは韓国、北朝鮮の間の平和な 対話と和解だけが韓半島統一を早める重要な要素だと認識し、朝鮮半島の平和 を支持する団体」と主張し、「すべての労働者は正当に労働できる労働権と、 彼らの権利を主張できる労組結成権を持っていることを支持する。このような 意味で、ノドゥットルはキリュン女性労働者への変わりない支持を確認し、女 性労働者の闘争を低く評価し、誤った情報で世論を糊塗して労働者の権利の尊 重が欠如したキリュン電子と彼らの反労働反人権行為を強く糾弾する」と明ら かにした。

[声明書]キリュン電子の反労働反人権行為を強く糾弾する。

2008年10月、韓国金属労組と解雇されたキリュン電子労組員で構成された遠征 闘争団が、キリュン電子の最大バイヤーである米国シリウス社に使用者側主張 の事実を確認(シリウス社が『キリュン電子を中国に移さなければ発注しない』 という事実を確認)し、正当な労働権に対するシリウスの立場を聴取するために ニューヨークを訪問した。

キリュン闘争を率いてきた女性労働者たちは、キリュン電子に勤務していた時 の長時間勤務、時間外勤務、作業場での性差別と最低賃金にも至らない給与な どの深刻な労働搾取で苦しみ、そのため労働者で正当な労働条件と適切な賃金 を要求して労組を結成した。

だが、キリュン電子側では不当な労働搾取の道義的責任を負わないまま、労組 結成を理由にこれらの女性労働者を大量解雇するに至った。それも携帯メール のメッセージで解雇通告を伝えるなど非人間的な行為をはばからなかった。

これに多くの在米同胞とニューヨーク市民はキリュン電子工場で強行された不 当な労働搾取に相当な衝撃を受け、同時にこれらの女性労働者の疲れをしらな い闘争(断食94日)-に大きな感動を受けた。

そのため数百人のニューヨーク市民はシリウス社とこれらの女性労働者との対 話、キリュン工場内での労働搾取の終息と共に、解雇された女性労働者の復職 を要求して平和なデモと三歩一拜で、これら女性労働者に連帯の力を見せた。

ノドゥットルを含むキリュン労働者のニューヨーク闘争を支援する臨時委員会 は、シリウスが遠征団との対話を要求すると同時に、彼らの不当な労働条件を 知らせる宣伝戦を続け、ニューヨーク市民に署名運動を展開した。

最近、われわれはキリュン電子側がこれらの女性労働者の正当な労組活動と人 間的尊厳と働く職場に戻せという要求ではない要求を、冷戦時代の遺物である 容共分子とか親北朝鮮と言って非難するパンフレットを流布したという知らせ を聞き、われわれは驚いた。

このような使用者側の行動は、キリュン電子が正当ではない手段を動員して女 性労働者たちを搾取しているという主要な論点を希薄にし、誤った情報で世論 を糊塗しようとする意図と解釈するほかはない。

これにノドゥットルは、キリュン労組とその闘争に連帯を表明した支持者に対 し、誤った情報を流布して労働争議を反共イデオロギーで隠蔽させるキリュン 電子に、これを即刻中断することを要求する。

ノドゥットルをはじめとするニューヨーク地域の労組と在米同胞団体およびア ジア系団体は、キリュン電子の不合理な労働搾取の社会的な重大さを認識し、 基本的な生計と尊厳な労働権のために闘う女性労働者に国際的連帯を表明した。 われわれは5年以上の闘争を続けてきた女性労働者の執念といかなる暴力にも屈 服しない勇気を支持する。

ノドゥットルは、キリュン電子とニューヨーク領事館により偏向して伝えられ た情報によって、ノドゥットルが誤って認識されていることについて深刻な憂 慮を表明する。ノドゥットルは祖国の平和な統一と南韓と北朝鮮、すべての社 会的正義を支持する団体だ。

ノドゥットルはキリュン電子が偏って主張するように親北朝鮮団体でもなく、 同時に親南韓団体でもない。ノドゥットルは韓国、北朝鮮の間の平和な対話と 和解だけが韓半島統一を早める重要な要素だと認識し、朝鮮半島の平和を支持 する団体だ。

またノドゥットルはすべての労働者は正当に労働する労働権と、彼らの権利を 主張できる労組結成権を持っていることを支持する。このような脈絡でノドゥッ トルはキリュン女性労働者への変わりない支持を確認し、女性労働者の闘争を 低く評価し、誤った情報で世論を糊塗して、労働者の権利に対する尊重が欠如 したキリュン電子と彼らの反労働反人権行為を強く糾弾する。

2009年2月10日 ノドゥットル

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-02-22 05:14:31 / Last modified on 2009-02-22 05:14:33 Copyright: Default

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