韓国:オペラハウスで一夜、芸術労働者の涙 | |
[MenuOn] Home | ニュース | イベント | ビデオ | キャンペーン | 韓国 | コラム | About | Help [login ] | |
オペラハウスで一夜、芸術労働者の涙[記者の目]一方解雇の撤回を叫んで籠城中の国立オペラ合唱団員
アン・ポヨン記者
coon@jinbo.net / 2009年02月11日21時51分
▲国立オペラ合唱団ソプラノ イ・ユナ氏. /アン・ポヨン記者 ▲見かけが良い芸術家から文化芸術労働者へ。/アン・ポヨン記者 2007年12月12日午後7時30分。ソウル市瑞草区の芸術の殿堂オペラハウス。ラ・ ボエームの公演中に火事が起きた。初めは俳優がミスで火事をおこしたという ことだった。国立オペラ合唱団員たちは、怪我をして有毒ガスも吸った。しか し団員は何も言えなかった。オペラ団の規定上、彼らは労災保険も適用されな い練習生に過ぎなかった。 「本当に常任団員になれると思いました。」 「公演して怪我をして煙を吸って気が動転しました。病院に行って薬を塗った ことがすべてです。何より喉が重要ですが、ひどく火気を吸っても処方が受け られませんでした」。合唱団5年目の李某氏の話だ。「火が出た後、常任化の話 が出ました。雇用不安が押されてきました。」 チョ・ナムン公共労組国立オペラ合唱団支部長は、「2002年創立から毎年末の 年俸交渉の時は、必ず常任化問題が登場した」と言う。国立オペラ団は合唱団 の初めての募集で常設化を確約していたし、すこし頑張れば常任化すると何度 も話した。公演回数は毎年増え、評判もよかった。2007年の大邱国際オペラフェ スティバルで合唱団が例のない大賞を受けた。 ▲2002年国立オペラ団結創立初の募集で言及された'常設化'計画. /アン・ポヨン記者 当時、言論は「審査委員の全員一致で大賞に選ばれた国立オペラ合唱団は今年 舞台にあげた作品『ラ・トラビアータ』で活力あふれる正確な歌唱で劇全体に 躍動感を呼び込み、さらに作品性を高めた」 (クッキーニュース2007年10月23日付) 例のないオペラ大賞という絶賛があちこちからあふれた。しかし常任化はうわ さだけだった。「失望は並大抵ではありませんでした。腹も立ちました。われ われは本当に実力ある合唱団なのに...」 1年後、合唱団は年末の公演の真っ最 中だった2008年12月末、合唱団解散を通知された。それも口頭で。12月30日、 最後の公演の後に互いに抱きあってわんわん泣いた。 「イ・ソヨン団長は私たちの自尊心を踏みにじった。」 「月給ですか? 70万ウォンです。そこに公演手当てがつきます。規定では月、 水、金に、一日3時間だけ練習すればその程度なんです。しかし実際は何倍も長 い時間、練習します。『国立』オペラ合唱団ですから」。チョ・ナムン支部長 の話だ。地域公演に行く時の往復の時間と滞在時間はすべて無料奉仕だ。補償 もない。 「困難な条件でも、われわれは自負心一つだけで公演してきました。イ・ソヨ ン団長が一方解雇した事実に腹が立ちました。このように座り込むのは、芸術 的な自尊心を踏みにじられたためです」。ソプラノのイ・ユナ氏の話だ。 ▲自分が歌ったオペラハウスで寝た合唱団員の頭の上に脱いでおいた履き物/アン・ポヨン記者 国立オペラ団は2月10日の交渉で「一方解雇の通知はしなかった」と話した。団 長は昨年11月28日の面談に、何の権限もないキム・ホンジン事務局長内定者だ けを送った。金局長は合唱団の立場を団長に伝えるといった。その後も団長は 面談を今日明日と延ばし、1月8日にイ・ソヨン団長と初めて向かい合って座った。 「公演練習の時に、ちょっと顔を見た後、初めてだった。赴任して6ヶ月ぶりに。 団長は自分の話だけを10分ほど言って出て行ってしまいました」。そばでチョ・ ナムン支部長が「いや、私たちの質問に3つだけ答えた」と正した。その後、団 員は公共労組に入り、正式交渉を要請した。2月3日の1次交渉で労組が準備した 基本協約案を使用者側に提示した。交渉の翌日、家に解雇通知書がきた。前日 の交渉では何も言及がなかったのに。2月3日の消印が押されていた。 「合唱団解雇は根拠ない」 10日の2次交渉では、解雇攻防が行き来した。国立オペラ団はこれから『合唱』 は国立合唱団にするのが正しいと主張した。労組は国立合唱団は、コンサート 合唱が専門で、オペラ合唱は私たちだけだと対抗した。これまで合唱団の人件 費を経常費から支出してきたので不法で、解散しなければならないという使用 者側の主張に、労組は規定を変えればいい問題で解雇する理由ではないと対抗 した。 ▲11日朝、芸術の殿堂の前でシュプレヒコールをあげる合唱団員/アン・ポヨン記者 舌戦が行き来する中でイ・ソヨン団長が妥協案を提示した。「政府の支援を受 ける『社会的企業』創出目的の下で親会社がこれを準備している。そこで常任 で働けるように積極的に助ける。四大保険もする。その後、私たちと公演契約 をすれば今のように公演できる」と言った。労組は「解雇を前提とした交渉が どこにあるか、解雇を撤回した後、また議論しよう」と言った。団員たちは、 「企業の名前も明らかにせず、何を信じて解雇を受け入れるか」と拒否の意志 を明確にした。10日の夕方から始まったオペラハウスでの座り込みは、一日を すぎて団員は無期限の座り込みを予告した。 昨年7月、イ・ソヨン オペラ団長が就任した後、多くの変化があった。オペラ の主人公である俳優と指揮者、美術監督などの常任団員は、国立オペラ団から 消えた。公演のたびにキャスティングし、人が変わる。チョン・ウンスク前団 長のときのチーム長はみんな更迭された。合唱団の解雇の前にまず指揮者を切っ た。新しい団長の頭の中の『文化芸術』はどんなものなのか。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2009-02-15 02:12:19 / Last modified on 2009-02-15 02:12:20 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |