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ドンヒオート労働者、鉄条網を越えて集会に出席

体当たりで労働者12人連行、夜まで続いた抗議集会

メディア忠清 www.cmedia.or.kr / 2008年12月18日14時03分

12月17日午後12時、200余人が参加して『ドンヒオート・テワン企業廃業闘争勝 利のための忠南地域労働者決意大会』が開かれたが、まさにテワン企業非正規 職労働者たちは工場の中でドンヒオート元請管理者、下請け業者管理者に阻止 され、70mの高さに張られた鉄条網を越え、正門に出てくる風景がみられた。ま た1時間ほど正門であった戦闘警察と労働者の体当たりで、瑞山警察署は未申告 集会、解散命令拒否をあげて12人の労働者を現行犯で逮捕した。

▲テワン企業非正規職労働者が集会に参加するために斜面を降りてきている。/イ・ホンギル現場記者

「社長の健康上の理由」で今年末に廃業通報を受けたテワン企業非正規職労働 者たちは、廃業に抗議して昼休みに工場内での昼食集会を地域の労働者たちと 開催する予定だった。だが地域の労働者たちは工場に入れず、正門で5中隊の戦 闘警察に阻止され、テワン企業の労働者たちは工場の中で管理者に阻止された のだ。

テワン企業労組のユ・ヨンエ委員長は、「地域の労働者たちが工場に入るため に正門で体当たりをしているという知らせを聞いた、われわれは工場の中で管 理者に阻止され、合法的な労組の権利の集会もできない状況になった。じっと していられず、勇気を出した何人かが危険を押し切って正門が見下ろせる鉄条 網まで行った。出て行く方法はなかった。そして高い斜面を降りて行って、地 域の労働者たちのところに行った」と状況を伝えた。

同じ頃、正門で体当たりをして、この知らせを聞いた地域の労働者たちは怒り を隠さなかった。結局ドンヒオート社内下請解雇者復職闘争委員会(以下解復 闘)は、鉄条網で管理者に阻止されていたテワン企業労働者たちを助けに斜面道 を上がる行動を敢行した。

▲会社管理者がドンヒオート解復闘労働者に暴行して写真撮影を拒否している。

鉄条網を挟んで労働者と管理者の斜面道での体当たりは続き、10数分後には戦 闘警察が上がってきて、管理者と労働者の体当たりを止めさせるのではなく、 労働者たちを捕まえようとする行動を取った。崖に追い詰められた労働者たち は「非正規職は人間でもないのか」と鬱憤を止めることができなかった。

▲ドンヒオート解復闘労働者を戦闘警察が逮捕しようとしている。/イ・ホンギル現場記者

ドンヒオート非正規職、業者廃業2週前にして開いた初めての昼食集会
「業者廃業時はすべての労働者の雇用を保証しろ」

1時間ほどの体当たりの末、午後1時20分頃に『ドンヒオート・テワン企業廃業 闘争勝利のための忠南地域労働者決意大会』が、鉄条網から降りてきたテワン 企業の労働者たちが参加した中で始まった。

今日の集会は、韓国労総に所属する11社の労組とは違い、「業者廃業闘争勝利」 「労組民主化」を主張して当選したテワン企業労組が業者廃業2週間前に開いた 初めての昼食集会、テワン企業の労働者たちと地域の労働者たちの初めての連 帯集会で、ドンヒオート解復闘、全国金属労組所属ドンヒオート社内下請支会、 民主労総忠南本部、全国金属労組忠南支部、民主労働党忠南道党などの地域の 労働者たちが共に一つになる場だった。

テワン企業労組のパク・ノフン事務長は、「私は労組をよく知らない。私は現 場では組長だが、とても同僚たちに廃業を前に再勤労契約書を受け取れません でした。正門に出てきたテワン企業労働者たちは切られる覚悟で出てきたのだ。 集会に出てきたくても出てこられず、奴隷のような生活を送る非正規職労働者 がドンヒオートには850人いる。業者が廃業すれば、労働者の雇用保障のために 死力をつくして戦う」と覚悟を明らかにした。

▲集会に参加したテワン企業労働者たち

民主労総忠南西部地区協議会のハン・ジョンヒョン議長は、「今はたとえドン ヒオートの労働者たちは韓国労総所属だとはいえ、労組の民主化と業者廃業を 防ぐために頑張って闘っている。労働者の大義に服務して非正規職闘争を勝利 させることが民主労総がするべき役目だ」として地域労働者の連帯闘争を要求 した。

一方、集会代表団は抗議書簡を渡しに行ったが、全国金属労組忠南支部のパク・ チャンシク主席副支部長によれば会社側の代表として出てきたドンヒオートの 元請管理部長、テワン企業業者所長が「抗議書簡を渡すなら渡し、渡さないな らやめろ」と話したとし「これほど労働者代表団を無視する会社は初めて見た。 会社には基本的な礼儀がない。われわれはその場で抗議書簡を破り捨てて出て きた」と伝えた。

瑞山警察署抗議訪問、「警察は会社の味方か」
抗議集会中にセクハラまで発生

続いて集会参加者は正門集会を終えて連行者釈放を要求し、瑞山警察署に向かっ た。瑞山警察署では夜10時30分まで抗議集会を続け、連行者と面会、瑞山警察 糾弾発言が続いた。

ヨヌン合同法律事務所のキム・テウク弁護士によれば、正門集会連行の過程で 解復闘のチェ・ジニル事務長が会社の管理者に拉致され、10数分間車に乗せら れ監禁されたが、「警察はこれを防ぐどころか会社を保護」したとし「警察が 本分を忘却して会社の方に立っている」と伝えた。

また瑞山警察署抗議訪問で警察のセクハラが確認され、集会参加者の怒りはさ らに加重された。民主労総忠南西部地区協議会教宣部長によれば、「私たちを 阻止するなら婦人警官を呼べと女性労働者が何回も抗議したが、警察のチェ某 指揮官は私の肩を手で触り『君も女だったの?私は男だと思った』と嘲笑をは ばからなかった」と伝えた。

そのため教宣部長はチェ警察を捕まえて謝罪を要求したが、むしろ教宣部長の 「手を捻って他の警官たちまで駆け付け、力で押し出して逃げ」てしまった。 瑞山警察署にまた謝罪を要求したが「捜査課長も白昼に警察がそんなはずがな い」という言葉で一蹴したという。

▲イ・ホンギル現場記者

瑞山警察署抗議集会は夜10時30分頃まで続き、全国プラント建設労組忠南支部 所属のパク・サンギル、バン・ソンギル、チュ・ソンイン労働者が夜10時10分 頃、瑞山警察署から調査を受けて出てきた。

共に連行された民主労総忠南本部のクォン・オグァン首席副本部長、ドンヒオー ト社内下請支会のイ・チョンウ事務長、ドンヒオート解復闘のチェ・ジニル事 務長、全国プラント建設労組忠南支部所属のキム・ジュホ、キム・ギソ、チョ ン・ジホ、チョ・インソン、チェ・ドクチン労働者は、現在瑞山警察署から解 放されずに調査を受け続けている。(チョン・ジェウン記者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-12-27 17:30:07 / Last modified on 2008-12-27 17:30:09 Copyright: Default

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