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韓国:ソウル地下鉄労組、「ゴルフ場の代わりに体育公園を」
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ソウル地下鉄労組、「ゴルフ場の代わりに体育公園を」

終盤の交渉中、政策方向差異から感情の谷まで容易ではない交渉

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2008年11月18日16時46分

ソウル市の態度が変わらなければ労使対立の解消は難しい

ソウル・メトロ(1〜4号線)労使は、11月20日に予告された労組側のストライキ を前に今日(11月18日)午後5時から10次本交渉を進める。

労使対立の核心は、ソウル・メトロ側の民間委託と外注化、そして20%の減員計 画だ。これはソウル市の『創意是正構造調整』政策の一環として進められるも ので、ソウル市は来る2010年までに傘下5つの公企業の総人員の17.3%にあたる 3406人を削減する計画だ。そのためソウル・メトロは2010年までに2088人の人 材を削減する予定だ。またソウル・メトロはすでに8つの駅の駅務と遺失物管理 センター、車両基地構内運転業務を外注委託した。

これにソウル市の態度変化がなければソウル・メトロ労使の合意は難しい状況だ。

これに対して労組側は「ただ減員の実績を上げることだけに汲々と、単独乗務、 安全人材削減、列車点検業務縮小などの劇薬処方を加え、金儲けが目的の私企 業に市民の安全を任せることは、地下鉄の安全をけ飛ばすもの」と指摘して、 使用者側とソウル市の各種構造調整計画撤回を要求している。

使用者側、「交渉中に暴言と脅迫を続ける」 vs 労組、「労組抹殺策動に大量報復懲戒だけ」

このように、核心の要求事項をめぐって労使が平行線を辿っているばかりか、 交渉の中で積もった感情の谷は合意妥結をさらに難しくしている。

ソウル・メトロ側は昨日(11月17日)に記者会見で「自分たちの要求が受け入れ られないので交渉の途中に暴言と脅迫を続けるなどで混乱を繰り返してきた」 と交渉難航の理由を労組側に転嫁した。これに対して労組側は「誠実な交渉で 市民のための公企業として革新する方案を導き出そうという立場を堅持してき たが、返ってきたのは労組無力化、抹殺策動であり、大量報復懲戒だけだった」 とし「一方的に構造調整を進め、わずか半年で30人が解雇され、約60人の職位 解除などの重懲戒、また140回余りの告訴告発を加えるという暴力的な弾圧を振 るうばかりだ」と反論した。

ソウル・メトロ労使は今日の10次本交渉で最大限合意を引き出すために徹夜の 交渉も辞さないという立場だが、簡単には合意するのは難しい展望だ。特に労 組の立場としては、すでに一度ストライキを留保しており、選択の幅も広くな い状況だ。

地下鉄運行公共機関がゴルフ場運営?

こうした中、ソウル・メトロがゴルフ場を運営すると言い始め、問題になって いる。70億ウォンの金をかけて収益事業の一つとしてソウル市城東区龍踏洞の 君子車両基地に1万2240m2のゴルフ練習場を運営するという。この工事は来月か ら始まる予定だ。ソウル都市鉄道公社(5〜8号線)もソウル九老区天旺洞天王車 両基地に3万3945m2規模のゴルフ練習場を運営すると発表した。

これに対してソウル地下鉄労組は「公共敷地を活用してゴルフ練習場を開発す ることが、果たして公共交通機関の運営の趣旨に合うのか問い直したい」とし 「電車の検修と整備が行われる車両基地内にこのような娯楽施設が入るのは、 常識的に理にかなっていない」と批判した。

そのため今回のソウル・メトロのゴルフ場建設計画が労使対立のもう一つの要 因に作用しかねない状況だ。ソウル地下鉄労組は「百歩譲って、財源用意のた めの収益事業開発が至急でも、これは地下鉄交通インフラの活用と技術開発な どを試みるべきであり、ゴルフ練習場のような分別ない商業施設を誘致するの は非難を免れない」と計画の白紙化を要求、「遊休敷地の積極的な開発が必要 なら、近隣地域住民の憩い場と体育公園を造成し、恩恵を与えろ」と指摘した。

必須維持業務も労使対立増幅に一役

一方、ソウル地下鉄労組の今回のストライキの大きな障害は、必須維持業務で もある。9月にもそのためにソウル地下鉄労組はストライキを留保しなければな らなかった。

ソウル地方労働委員会は、ソウル地下鉄労組がストライキに入れば列車運行率 を平日65.7%、出勤時間には100%としている。合法ストライキをするためには、 労組側がこれを守らなければならない。そのためソウル地方労働委員会の決定 は、「事実上労組のストライキを無力化させるもの」という批判を受けている。

それでもソウル地下鉄労組は合法ストライキのために最大限これを守る立場だ。 こうした労組側の努力に対してソウル・メトロ側は「長期ストライキでも問題 ない」というような態度を明らかにしている。必須維持業務が労働者のスト権 を縮小させるという労働界の憂慮を正確に反映した姿だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-12-14 15:10:02 / Last modified on 2008-12-14 15:10:04 Copyright: Default

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