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会社側、「不法占拠を解除するために格別な措置」[23:00]二日間の交渉、特別な成果なく中断、明日再開
イ・コンマム記者
iliberty@jinbo.net / 2007年07月17日13時15分
公権力投入されるか 交渉が中断した後、会社側と労組側、労働部の交渉関連のブリーフィングが続 いた。今回のブリーフィングで、会社側と政府は座り込み解除への強い意志を 再度確認し、労組は今の状態で座り込み解除はないことを明らかにした。 二日間の交渉で特別な成果が出せない状況で、占拠座込み場に公権力投入など の極端な措置が取られるのではないかという憂慮をもたらしている。 会社側からはイーランドグループのチェ・ソンホ広報理事が出てきて「明日 (18日)午後12時までに座り込みを解かなければ、不法占拠解除のための格別の 措置を検討する」と明らかにし『まず座り込み解除』の立場を再度確認した。 特に『格別の措置』という強い表現は、会社が初めて公の場で使ったもので、 今日(16日)の交渉中断が公権力投入などにより破局につながりかねない。 これは労働部のブリーフィングでも確認された。ソン・ポングン労働部労使政 策局長は、「労働組合の不法な占拠座り込みを解除して、交渉で問題を解決し ろ」とし「不法行為は除去しなければならない」と述べた。政府は明日(18日) 国務総理主催の国政懸案調停会議を開いて公権力投入などについて議論する予 定だ。
こうした会社側と政府の圧迫について、労組は「交渉状況に冷水を浴びせる行 為」と強く糾弾した。イーランド一般労組のキム・ギョンウク委員長は「座り 込み解除はない」、「政府と会社側の脅迫性発言は交渉に冷水を浴びせる行為 で、会社側は交渉に誠実に臨み、問題を対話で解決せよ」と要求した。 またキム・ギョンウク委員長は「イーランドグループはこれまで公権力投入を 考慮していないと何度も言ってきた」とし「こうした状況で政府が公権力云々 するのは、労使の対話をさらに難しくする」と政府の態度も批判した。 政府の態度が交渉再開に影響を及ぼすか 会社側が「明日の正午までに座り込み解除」を交渉の前提条件として固執して いる状況で明日午後7時にまた交渉が開かれるかどうかに関心が集まっている。 イーランドグループのチェ・ソンホ広報理事は「格別の措置を考慮しているが、 交渉には出てくる」と話し、労組も交渉の意志を曲げずひとまず現在作られた 対話の雰囲気は続く展望だ。 しかし政府は今日のブリーフィングでも、「労組が座り込みを維持して雇用の 保障を要求するので、交渉が『決裂』した」と、労使双方も使わない『決裂』 という表現まで使ったばかりか、交渉中断の原因を労組側だけに転嫁しており、 むしろ政府の態度により労使の交渉が難しくなる状況になりうる状況だ。
また、労働部の李相洙長官がイーランド労使の交渉以前に会社側だけと議論し た交渉案を、言論を通して先に公開し、労組の不満が高まっている。労働部の 李相洙長官は交渉が再開された初日の16日朝、ラジオ番組で現在、イーランド 側が案として提示した外注化中断と解雇者復職問題をあらかじめ明らかにして 「良い結果があるだろう」と話したことがある。 これに対して労組は「政府は労使間交渉を仲裁したければ、会社側だけでなく 労組ともまともに対話をしろ」とし「こうした労働部の李相洙長官の行動は公 権力投入のための名分作り以外に考えられない」と指摘した。これは政府があ らかじめ会社側の案を言論を通じて公開し、これを労組が受け入れずに交渉が 決裂した、だから座り込み解除のために公権力を投入するほかはなかったとい う論理につながるということだ。 こうした労働部の李相洙長官の発言は、今回が初めてではなく、労組の主張に は説得力がある。 結局、政府がイーランド労使の仲裁者としてどんな役割を果たすのかが今後の 交渉の方向性に大きな影響を及ぼすものと展望される。 イーランド労使、交渉中断、明日再開予定
午後8時30分頃、分離交渉を進めていたニューコア、ホームエバー労使が交渉 を中断した。交渉は明日中に再開される予定だ。 だがニューコア側とホームエバー側はどちらも交渉再開の条件として『明日の 正午までに座り込みを解除』をあげ、交渉再開の可否にまた関心が集まってい る。ひとまずニューコア、ホームエバー労使はどちらも交渉時間を午後7時に 設定している。具体的な場所は労使協議により決定される予定だ。 ひとまず全体的に今日の交渉による明確な進展はない状況だ。 ニューコアでは、会社側は『1年延期』を条件とする外注化の中断と4月末の時 点で解雇者223人(会社側統計)中、志願退社者10人を除き、すでに契約が満了 した53人、契約満了を控えている78人の計131人を即刻復職させるという。 すでに外注に転換した82人は契約期間が終わった後、復職させる案を提示した。 これに対して労組側は「すぐ外注化を中断せず1年後にするということだが、 どんな根拠で信じられるのか」として会社側の提案は受け入れられないと 明確にした。
ホームエバーでは、会社側が18か月以上の労働者だけを雇用保障するという案 に固執していて特別な進展がなかった。また会社側は解雇者32人のうち、地方 労働委員会に救済申請をした10人だけを再契約方式で復職させるという状況だ。 地方労働委員会は、昨年10月に救済申請をした解雇者に対し、会社側の不当労 働行為を認めている。結局、救済申請をした解雇者だけを会社側が復職させる というのは、単に法的に決定された事項を履行するに過ぎない。これに労組は 非組合員解雇者18人と救済申請をしていない4人を含む解雇者全員の復職を要 求している。 これとともに労組は組合員への損賠仮差押さえ、告訴告発、懲戒などの撤回を 要求したが、会社側は法の通りにするという立場を曲げていない。そのためキ ム・ギョンウク委員長は「私に何を根拠に組合員たちを説得しろというのか」 とし「今、ただ座り込みを解けば、組合員には数十億の損賠仮差押さえと告訴 告発、懲戒、解約が返ってくる」と明らかにした。 結局、今日の交渉は昨日の交渉で提示された案から特に進展なく終わった。 特別な進展なく交渉7時間、空転
交渉は難航の難航を繰り返している。 ホームエバー、ニューコア労使はそれぞれ食事の後、午後5時頃から交渉を再 開した。しかし交渉での争点は変わっていない。 ニューコア労使は午後6時30分頃に会議の中断を宣言して午後7時から交渉を再 開する予定だ。会社側では昨日提示した正規職賃金削減を含む苦痛分担を前提 に、外注化撤回の立場を固守している。これに労組は「すでに正規職の賃金も 削れるだけ削られた状況で、賃金削減の要求は受け入れられない」という立場だ。 また記者たちからの「会社側は最終案を投げたというが、具体的には何か」と いう質問に、ニューコア労組側は「会社側は最終案と思っているが私たちには 最終案にならない案だ」と反論した。 ホームエバー労使も交渉を続けている。ホームエバー労使は午後7時頃に会議 を中断した。一部の言論では労組が主張する3か月以上の労働者の雇用保障に ついて会社側が受け入れを検討するという立場が報じられたが、労組側は「会 社側が言論プレーをしている」とし「新しい案があればマスコミを通じてでは なく、まず労組と話せ」と反論した。労組によれば、交渉の現場でホームエバー 側はこれまで掲げていた18か月以上の労働者の雇用を保障する立場に固執して いる状況だ。 交渉では会社側の立場の変化がなく、イーランド労組側はこれ以上議論するこ とがないと席をけって立ち上がったともいう。 交渉は昨日の夜7時から今日の午前6時まで11時間を行われたのに続き、今日は 7時間の交渉を続けている。 イーランド労使、細部的争点でさらに大きな差
午後2時頃から分離交渉を進行しているニューコア労使とホームエバー労使が 午後3時頃に会議中断を宣言した。食事後で交渉が再開される予定だ。 ひとまず交渉内容は昨日交渉と特にかわっていない。 交渉直後、労働側の控室に入ってきたキム・ホジン ニューコア労組副委員長 は、「会社側がいう苦痛分担は、結局正規職の賃金削減だった」とし「会社側 は2〜3%の賃金カットを提示した」と伝えた。会社側は来年の賃金交渉も一任 することを労組側に要求している。 キム・ホジン副委員長は「細部に入れば入るほど違いはさらに大きくなってい る」とし「今日の妥結は難しいだろう」と交渉の雰囲気を伝えた。 続いてホームエバー労使も会議の中断を宣言して、交渉に参加したイーランド 一般労組の交渉委員が労働側控室に入った。イーランド一般労組のキム・ギョ ンウク委員長は「会社側が18か月未満の労働者の雇用保障には関心がないこと が明確に確認された」とし「会社側は地方労働委員会で不当解雇と認められた 団体協約だけを守り、18か月以上の労働者だけに雇用を保障するという立場を 変えない」と明らかにした。 会社側が団体協約だけを守る場合、会社側は団体協約当時、組合員として加入 していた170余人だけに雇用保障するということで、労組が3か月以上の労働者 3千人に対する雇用保障を要求していることとは非常に大きな差が存在する。 したがって、会社側が雇用保障人員を電撃的に拡大しない以上、労組側との争 点を狭めるのは難しいものと見られる。 イーランド労使交渉再開
今日(17日)午前6時20分頃に中断された労使は、午後12時35分頃また交渉場に 集まった。午後1時10分頃から再開される予定だ。現在交渉委員の数をめぐり 議論中だ。 交渉が中断した午前、会社側が座り込み解除の可否により交渉再開の可否を決 めるとし、交渉再開自体が不透明だったが、労使とも交渉時間に合わせて現れ、 幸い交渉は再開された。
ひとまず、今日再開される交渉はニューコア、ホームエバーを分離して行なわ れる。これは会社側が昨日(16日)交渉を始めてから提起したことで、「争点が 違うから」という理由であった。これに労組は「一括妥結」を主張したが結局 交渉の効率性を考え、これを受けた。 ニューコアは昨日会社側が提案した、△外注化中断、ただしすでに締結された 外注はその期間までそのまま使い、中断(4月から外注化が進められたのでこの 契約期間が終わる来年3〜4月以後に外注化中断)、△契約満了者の雇用問題に 対する前向きな検討、△労組側苦痛分担(賃金凍結および舎監、来年賃金の会 社側決定)等の案と共に、労組の要求である△正規職転換配置撤回、△解雇者 復職問題などを争点で議論する予定だ。 ホームエバーは会社側が18か月以上の労働者の雇用保障を主張しており、これ とともに労組側が要求している△3か月以上労働者に対する雇用保障、△24か 月以上の労働者正規職化、△解雇者復職、△座り込みによる告訴告発撤回など をめぐり交渉が進められる予定だ。雇用保障労働者の期間について労使とも折 衷案を提示するものと見られる。 だが争点の先決条件として会社側が『座り込み解除』の立場を崩していないた め、これについて議論は続くものと見られる。 分離交渉は誰に有利か 一方、分離交渉に対する憂慮も出てきている。 ニューコア-イーランド労組が今年の初めから共同闘争を続けている状況で、 会社側が分離交渉を主張し続ける理由は、共同闘争の気勢をそぐ意図ではない かという指摘が出ている。実際、イーランド側はニューコアよりさらに前向き な案を提示しているが、ホームエバーには特別な案が提示されていない。その ためニューコアが先に妥結するのではないかという展望も出てきている。 会社側は「最大限一か所でもはやく座り込みを解くのが目的だ」という立場だ。 もし一か所でも先に妥結すれば、妥結しない労組の座込み場は大きな打撃を受 けるものと見られる。 ニューコア-イーランド労組側は最大限同時妥結を目標にする計画だ。ニュー コア労組のキム・ホジン副委員長は交渉直前に「状況により、交渉に効率性の ために分離交渉ができるが、交渉の妥結はやさしくはない」とし「最大限同時 妥結を目標にする」と明らかにした。 今日の交渉にはホームエバーからオ・サンフン ホームエバー代表理事、カン・ ソンミン ホームエバー総括営業本部長、イーランド一般労組キム・ギョンウ ク委員長、ホン・ユンギョン イーランド一般労組事務局長が参加し、ニュー コアからはチェ・ジョンヤン ニューコア代表理事、キム・ヨンベ ニューコア 管理理事、チョ・イルソン ニューコア営業本部長、パク・ヤンス ニューコア 労組委員長、キム・ホジン ニューコア労組副委員長、チェ・ホソプ ニューコ ア労組事務局長が参加した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2007-07-20 02:29:25 / Last modified on 2007-07-20 02:29:26 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |