「これは国ではない」

2日、 浦項建設労組とKTX乗務支部が共同で集会を開催

イコンマム記者 iliberty＠jinbo.net / 2006年08月02日19時45分

「ハジュングン烈士を生き返らせろ」

ソウル駅に集まった浦項建設労組上京闘争団とKTX乗務支部組合員らがあなたのための行進曲を歌いながら集会を始める。/イジョンウォン記者

「故ハジュングン烈士を生き返らせろ」という声が、ソウルでも鳴り響いた。 1日からソウルで上京闘争をしている浦項建設労組と家族対策委が参加するソ ウル上京闘争団は2日、KTX乗務支部とともにソウル駅で集会を開いた。この日、 ソウル上京闘争団は故ハジュングン烈士の恨みを解くために喪服を着て集会に 参加した。集会にはソウル上京闘争団とKTX乗務支部組合員をはじめ労働社会 団体約200人が参加した。

鉄道労組のキムミョンファン首席副委員長は「われわれは大声を上げて『死に たくない! 対話をしよう!』と哀願した」と、不法多段階下請けで苦しみ、公 共機関の外注委託により苦しむ労働者の現状を伝え、「しかし私たちに返って くるのは死だけだった」とし「これ以上、涙を流さずに暮すため、死ぬ覚悟で 闘争しよう」と大声を上げた。

上京闘争二日目をむかえた浦項建設労組組合員が故ハジュングン組合員の遺影を持って集会に参加した。/イジョンウォン記者

ソウル上京闘争団のキムジンベ団長も「われわれは着替える所もなく、真昼に 路上で服を着替え、鉄粉と土ぼこりが飛ぶ道端で弁当を食べる建設労働者だ」 とし「私たちが望むのは人間らしく暮す最小限の労働環境であり、賃金削減の ない週5日制だった」と話し、「人間らしく生きることを願ったハジュングン 同志を殺したのは、計画的で意図的な公権力の殺人だ」と明らかにした。

あまりにも似ているKTX乗務支部と浦項建設労組

この日の集会は、KTX乗務支部組合員と浦項建設労組組合員の共同闘争を宣言 する場だった。彼らは元請が使用者性を認めず、問題が解決されていないとい う点で共通点を持っている。二つの労組は声明を通じて「盧武鉉政府と浦項製 鉄にハジュングン烈士の血を償わせるまで、一歩も退かない。鉄道公社が不法 派遣で使ってきたKTX女性乗務員を直接雇用、正規職化するまでは、絶対に退 かない」と明らかにした。

ソウル駅に集会を終えた後、故ハジュングン組合員の遺影を前に警察庁までデモ行進をした。/イジョンウォン記者

集会の参加者は集会中ずっと「ハジュングンを生き返らせろ」、「ハジュング ンを殺した殺人政権盧武鉉政権は退陣しろ」と声をあわせた。

集会の参加者は決議文を通して「構造的な多段階下請けの現実が変わらない限 り、外注委託され、奴隷のような人生を強要する請負労働者の現実が変わらな い限り、労働者は弾圧を突き破りさらに強力な闘争に立ち上がる」とし、△故 ハジュングン同志を死に追いやった暴力警察の責任を最後まで追及する、△拘 束された労働者の釈放のために最後まで闘争する、△多段階下請けを粉砕して 賃闘勝利のために最後まで闘争する、△整理解雇撤回直接雇用争奪まで闘争す る、と宣言した。

「くやしい。くやしい。くやしい」

警察庁の周辺は戦闘警察車と戦闘警察で埋め尽くされ、近づけない。/イジョンウォン記者

集会を終えた参加者は、故ハジュングン烈士を殺した警察庁の責任を問うため に西大門にある警察庁にデモ行進を始めた。集会参加者が警察庁前に到着する と、すでに警察庁は戦闘警察バスで囲まれていた。集会参加者は「とてもくや しい。殺人犯を目前にして捉えにも行けないということが...」と憤った。一 時、警察庁に行こうとする集会参加者と警察の間で衝突があった。

警察庁に抗議訪問を試みる浦項建設組合員を戦闘警察が防ぐ。/イジョンウォン記者

故ハジュングン組合員を死に追いやった盾でまた組合員を殴る。/イジョンウォン記者

結局、警察庁に抗議書簡を渡そうとした集会隊伍は警官の封鎖により抗議書簡 を渡せず、引き返した。

明日(3日)もソウル上京闘争団の日程は続く。言論の不公正、歪曲報道に抗議 するために、11時にはKBS前での抗議集会が予定されている。3時には盧武鉉政 権から謝罪を受けるために大統領府前で抗議集会を開く予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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