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イーランドのストライキ正当なのか?

ホンユンギョン委員長が明らかにした ストライキの理由

オドヨプ記者 odol@jinbo.net / 2006年09月06日8時40分

イーランド労働組合は、9月5日にストライキ出征式を開き、全面ストライキに 入った。発電労組がストライキを宣言してから一日もたたずに撤回を宣言した 翌日、浦項建設労働者のストライキは妥結もしないままハジョングン建設労働 者の葬儀を行わなければならない前日だ。

ストライキに入ると100日は常識と言われるほど、苦難が予定されたストライ キ、なぜイーランド労働組合は選択したのか? ストライキに立ち向かう理由を 見てみようる。イーランドのストライキ、正当な選択か?

ストライキ出征式が開かれたカルフ中渓店

カルフ、ニューコア、イーランド労組共同闘争本部長のイーランド労組のホン ユンギョン委員長は「13年間労働者の権益を代弁した労組をなくそうとするた め」とストライキの理由を明らかにする。

団体協約解約通知...労組失脚

イーランド労働組合は、57日のストライキで労組を作った。2000年に265日の ストライキを行い、労組を守ってきた。「(ストライキでようやく約束した)労 使間の基本的な約束である団体協約を使用側は反故にしようとしています。一 方的に団体協約の解約を通知し、交渉は改悪された妥協案で時間かせぎをし、 団体協約の時期が満了するのを待っています」。

イーランド側は、労組の専従者削減、労組の活動および教育時間短縮、組合員 人事移動時の組合との合意事項を協議に変更する等を含む既存の団体協約より 後退した妥協案を労組に受け入れるよう要求している。労働組合は使用側の妥 協案は「労組をなくそうとする宣戦布告」と主張する。

9月中旬頃にオープンする予定の富平2001アウトレットは、正規職が約35人だ という。正規職の比率が破格的に減った。ストライキのもうひとつの理由はこ こにある。「265日のストライキで非正規職を正規職化を約束しました。だが 使用側はもうひとつの便法で非正規職を広げています」。

非人間的な非正規職

イーランドは「3.6.9契約」と「ビューティフルヒューマン」が非正規職を量 産させるという。「3.6.9契約」とは、3ケ月単位で3回契約延長し、9ケ月にな れば契約解除をする制度だ。「ビューティフルヒューマン」は人材派遣業者だ。 非正規職を量産するイーランド式の人材管理方式だ。

ホンユンギョン委員長は「必要な時は思い切りこき使い、使い道がなくなると 直ちに捨てるのがイーランドの労働者に対する考えかただ。特に3.6.9契約は 非人間的な人材管理だ」と批判する。

ホンユンギョン委員長

イーランドのストライキは、カルフ、ニューコア、イーランド3社労組の共同 闘争だ。先に妥結したニューコアと、現実的にストライキが難しいカルフを考 えてイーランド労組だけがストライキするものの、闘争は共同の力で展開する という。

イーランドのストライキの主な課題の一つが、カルフ労働者の雇用安定だ。イー ランドはカルフを買収し、カルフのイーランド式変化を試みている。カルフは 「ファッションを強化したプレミアム・ディスカウントストア」だ。

カルフの雇用安定

カルフに自社ブランドを大挙入店させるため、既存のカルフの部所は縮小また は廃止される予定だ。例えば新鮮食品部のサラダバーはなくなり、ベーカリー はイーランド独自ブランドの「パン・ドゥ・フランス」が手数料方式で入店する。

「既存のカルフ職員の人員削減が予想され、大規模な構造調整が現実に差し迫 るでしょう。カルフ労働者の雇用不安はイーランド・グループ全体の雇用不安 と勤労条件低下につながるでしょう」。

実際にカルフ買収後、イーランドは今年中に12店舗を売却する方針を明らかに した。12店舗の売却資金をカルフ買収融資金の償還に使う方針だという。売却 資金で一部の融資金を償還しても、毎年600億の利子費用が発生するという。

イーランドがカルフを買収したことで2社の労働者の運命は一つの船に乗るこ とになった。イーランドのストライキで、イーランド、カルフ労組の一括妥結 を目標とした共同闘争を展開するという。

共同闘争一括妥結

この他にも、復職判決があった組合員の復職も拒否している使用側に対し、 不当解雇撤回を要求、保育施設設置などの権益向上のための要求をかけてスト ライキに入った。

もう一度尋ねよう。イーランドのストライキは正当なのか? だがその前に、誰 がストライキを選択させたのかが重要だ。イーランド側は団体協約解約を通知 した。9月6日は団体協約満了日だ。9月5日、イーランド労組のストライキは使 用側が引き出したのではないかという疑いも感じる。

「ニューコアに続いてカルフまで買収し、流通業最大グループに浮上したイー ランドではありませんか。今その地位にふさわしい労使関係を見せるべきです。 ようやく労使が合意した基本的な約束である団体協約さえ無力化するのでは、 話になりません。今のイーランドは、20年前に梨花大の前で資本金5百万ウォ ンで始めた保税店ですか?」

ホンユンギョン委員長は出征式で、イーランドのストライキと3社共同闘争に 惜しみなく自身の情熱を傾けるという決意を明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-09-09 19:52:59 / Last modified on 2006-09-09 19:53:00 Copyright: Default

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