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編集2002.04.02(火)18:36

ゼネスト・大量解雇が負担で労政妥協

■発電ストライキ妥結の背景・展望

発電労組のストライキが劇的に妥結、正面衝突の危機にあった政府と労働界 が衝突直前に辛うじてブレーキを踏んだが、今後の労政関係は順調でないと 展望されている。

ストライキの過程で労働界と政府間に積まれた沈殿物が相変らず残っている うえ、労組指導部と組合員に対する会社側の懲戒が続くものと見え、この過 程で別の摩擦が生まれる可能性もあるためだ。

徹夜の交渉まで行いゼネスト予定時刻直前に劇的妥協に達することができた のは、ゼネストが労使のどちらにも負担になるものだったという点だ。ゼネ ストに続いて、3日に使用者側の大量解雇と明洞聖堂に対する警察投入が続 くと、ワールドカップなどの主要国際行事を前にして政府側も大きな負担に ならざるをえない。また、これまで電力需給に問題がないとは言え、ストラ イキが長期化して労政が激突すれば、政府としては電力大乱の可能性も考慮 せざるをえなかったことだ。

一方、ゼネストという最後のカードまで持ち出した後、政府と極限対立をし なければならない民主労総側も負担は同じであった。

既に340人が解雇されたうえ、近い将来3千人を越える大規模解雇が予告され た状況で、労組幹部に対する財産仮差押さえなど政府の総攻勢が続いたため だ。これと共に、ゼネストに突入すると、一線の事業場で使用者側の告訴告 発と損害賠償訴訟が相次ぐと予想され、負担は一層大きくなる状況だった。

これに伴い、民主労総の立場では、何よりも政府の強硬対応に対抗して傘下 の労組と組合員を最大限保護せざるをえない状況で、受け入れるは困難でも、 ストライキを撤回する手順を踏むしかなかったものと見える。こうした事情 をよく知っている政府は、はじめから民主労総のゼネストを不法と規定し、 厳重に対処するという立場を明らかにしたのに続き、明洞聖堂に警察を投入 したとマスコミに流す等、汎政府的な圧迫作戦を展開して、結局は民主労総 側を交渉テーブルに引出した。

今回の合意内容を見ると、とりあえず政府の超強硬対応に押されて労組側が 手をあげたという評価が一般的だ。

政府側は、これに関連して「政府が原則を最後まで守ることによって『法と 原則』に基礎をおいた労使関係が定着できる」と評価している。

その反面、民主労総側は「発電労組の長期ストライキで政府の無理な 民営化推進の問題点が公論化された点」を成果に選んでいる。

しかし、今回の交渉妥結内容に対して発電労組執行部内部の反発も少なくな いと伝えられ、今後の労使摩擦と共に、民主労総の内部でもこの問題を整理 するのに相当な葛藤が生まれると予想される。特に、合意文の内容中、スト ライキ参加組合員の処理問題などに対する合意内容が曖昧で、その解釈をめ ぐる意見の差が発生する憂慮も提起される。

パクミニ記者minggu@hani.co.kr

ハンギョレ新聞

http://www.hani.co.kr/section-005000000/2002/04/005000000200204021836005.html


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