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金大中政権の「力の論理」
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編集2002.03.31(日)19:31

金大中政権の「力の論理」/ホンセファ

マンデラだと思っていたらサッチャーだったよ。金大中大統領を遠回しに言っ たこの話は、金大中政権末期に近づいて一層本当の命題になっているようだ。 総体的な腐敗政権とまでは言えないとしても、大統領の身辺で各種の「ゲー ト」をはじめとする腐敗の臭いがする汚らしい政権が、また国家保安法など の悪法を改廃するという古ぼけた公約については最後までやろうともしない 「弱体」政権が、鉄道、ガス、発電などの公企業の私有化(民営化)政策は、 サッチャー以上に断固として押し通している。まるで大統領任期を終わらせ る前に、公企業私有化を完結させようという意志を持っているように見える。

昔、ルソーは社会契約論で「君主は語る時間さえ惜しまなければならない程、 言葉より行動を前面に出すべきだ」と語った。国民の改革要求に対しては少 数政権であることを口実に、言葉の祭りをしてきた金大中政権が、公企業の 私有化推進などの新自由主義政策は、ルソーの言葉そのまま無言のまま行動 で押し通している。関連労働者をはじめ、市民社会の公企業私有化に反対す る声には取りあえず「民営化政策に変わりない」という一言で答えてきた金 大統領は、80%以上の国民が発電産業私有化に反対していると表れた後も、 「民営化基調変わりない」という同じ言葉だけを繰り返す。何故民営化を推 進しなければならないのか、その理由について国民が納得できるように説明 する必要性さえ感じずにいる。それほど独善に陥っているのではないかと憂 慮される境地だ。独善は、しばしば自分だけが真理を知っているという傲慢 から始まることなのだが、そうでなければ言えない事情が別にあるのだろう か? 何故?という質問に答えない理由は? このような金大統領の下でシング クファン産資部長官もまた「民営化受け入れを条件に交渉に応じる」と話し ている。発電部門労働者が民営化に反対してストライキを行い、1か月を超 えたということもしらずに言っているのだろうか、さもなくば民営化は無条 件で押し通すと表明することで、大統領の信任を得ようとしているのだろう か。

ところが、金大中政権のごり押しは、サッチャーのごり押しとは違う点があ る。誰にも強く対した「鉄の女」サッチャーとは違い、「強者には弱く、弱 者には強い」という点だ。国家保安法などの悪法を改廃するということは話 で終わらせたのに、テロ防止法制定は言葉無く行動で見せてくれた。労働者 の涙をぬぐってあげるという言葉もまた言葉だけで終わり、段炳浩民主労総 委員長をはじめとする労働者を監獄に放り込むことは行動で見せてくれた。 公務員労組を認めろという公務員労働者の熱望と国際労働機構の韓国にもか かわらず、公務員労組の結成を弾圧している。多くの疑惑と市民社会の反対 の世論にもかかわらず、次世代戦闘機をF-15Kに事実上定めたのも、疑惑に 対する解明無く、行動で見せてくれている。このように、金大中政権の力の 論理は弱い者には強い行動で表れ、強い者には弱い言葉で終わる二重性をあ らわす。

発電部門などの公企業に、誤った惰性と官僚主義的非能率がないわけではな いだろう。構造調整のメスを入れるべき部分は、一線の労働者の側ではなく、 その部分にある。天下り人事でそのような矛盾を一層深くするところから自 由でない金大中政権の民営化のごり押しは、一線労働者の目には居直りにみ えるのだという点を現政権は本当に知らないのだろうか。

マンデラだと思ったらサッチャーだったよ。そうではない。少なくともサッ チャーは朴正煕記念館建設に国庫を支援するなどの反歴史的な行為に賛同し てはいない。市民社会の度重なる反対世論にもかかわらず、朴正煕記念館建 設を言葉無く行動でごり押ししていくこともまた、金大中政権の力の論理の 貫徹そのものである。

http://www.hani.co.kr/section-001057000/2002/03/001057000200203311931011.html


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