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編集2002.03.10(日)21:19

ストライキ非常システムの限界を露出

■盆唐発電所の故障事故

10日に確認された盆唐複合火力発電所の発電機故障事故は、発電労組ストライキにともなう全国32の火力発電所の非常稼動体系が既に限界に達したことを見せるものだ。発電会社5社の非常対策状況室にも7日から「ストライキが長期化し、代替投入された運転要員等の疲労が累積している現状が感知される」という報告と分析が続いている。

今回事故がおきた盆唐発電所は、電力供給システムで重要な役割を果たしている発電所だ。現在の電力システムは、基本的な最低需要(基本負荷)までは原子力発電所などの大容量発電所が担当し、季節的・一時的に増減する電力需要の充足は今回、ストライキに入っている火力発電所が担当することになっている。特に、盆唐発電所のように燃料費が高い反面、瞬発力が大きいガスタービンを使用する発電所は、「出力調節の尖兵」役をしている。

専門家が今回の事故を重大事故の一つと見ているのもこういう事情のためだ。タービンの翼が折れたということだけでも1か月以上稼動が中断する大きな事故だが、全国的に細かく連結した電力供給体系の瞬発力が大きく損なわれたことが大きな問題だという。

代替人材ではこれ以上安定した電力供給が困難だという事実も今回の事故で確認された。発電機が稼動を止めたり、再稼動を始める時は、一組の運転員等による微妙な修正業務が必要だが、ストライキ以後に投入された代替人材は、機器の操作さえ難しく、機器の修理はもちろん、出力の調整もきちんとできないと言われる。2千人にもならない代替人材により発電所を運営することに固執するのは、変速機操作をせずにアクセルだけで自動車を運転するようなものだという憂慮も少なくない。

パクスンビン記者sbpark@hani.co.kr

ハンギョレ新聞 http://www.hani.co.kr/section-005000000/2002/03/005000000200203102119006.html


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