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鉄道ストライキが残したもの
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編集2002.02.27(水)20:41

鉄道ストライキが残したもの

三組二交替循環勤務制度の導入は、今回の鉄道ストライキの最も核心的でも顕 著な成果に見える。これで韓国鉄道100余年間の労働方式だった24時間二交替 は消えることになった。 24時間二交替撤廃は、解放以後、粘り強く提起されてきた鉄道労働者たちの 要求であった。しかし政府は、一週間全体または一か月前体の労働時間を合 算した結果で労務を管理してきたし、労働時間を人間のからだの生理に合わ せて配分するべきだという労働者たちの要求を黙殺してきた。

去る1988年の鉄道ストライキの時、機関士等の闘争スローガンは京釜直通撤廃 だった。京釜直通とは、ソウルから釜山まで列車を運転した機関士と副機関士 がすぐにまた釜山からソウルまで列車を運転する方式を1循環と定める勤務体 制だった。

馬山から発射した列車を運転する機関士が、釜山〜馬山〜順天〜馬山を相次い で運行した『2泊3日直通』もあった。88年ストライキの時の『直通』は撤廃さ れた。しかし、24時間二交替は維持され続けてきたし、94年ストライキの時も 撤廃できなかった。

機関士は、今でも個人別の『ダイヤ』で勤めている。このダイヤは、毎日毎日 の運行時間と運行コースを決める勤務日程表なのだが、毎日運行時間が変わり、 夜と昼の区別無く、不規則だ。また旧盆や旧正月のような特別輸送期間は、別 途のダイヤに従う。週5日勤務制が施行されれば、週末の交通需要が大きく増 えて機関士等のダイヤは一層複雑になるようになる。

今回合意された団体協約により、労使は共同で勤務実態を実体調査して2004年 までに三組二交替の勤務を順次導入して行く計画だ。

いままでの24時間二交替勤務の勤務組は深夜の二つに分れ、4時間ずつ勤務現 場で寝て、これにともなう宿舎と食堂施設の問題も、鉄道労働者たちの相変わ らずの苦痛だった。労使は今回の合意書で構内食堂と宿舎の問題を改善するこ とに合意した。

政府の漸進的な努力で基幹産業の勤労条件が改善されず、ストライキによる莫 大な経済損失と社会的葛藤を経て、ようやく問題が解決される過程を今回の事 態はみせてくれた。

民権社会2部キムフン記者hoonk@hani.co.kr

http://www.hani.co.kr/section-001033000/2002/02/001033000200202272041006.html


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