本文の先頭へ
ストライキ二日目「交通・物流大乱」
Home 検索

編集2002.02.26(火)16:55

ストライキ二日目「交通・物流大乱」

鉄道ストライキ二日目の26日も全国鉄道運送の約半分が麻痺、市民の 通勤の不便が相次ぎ、産業貨物輸送に支障が出る等、「交通・物流大乱」が続いた。 市民はストライキが長期化すれば、運行事故が発生する可能性が高まるだけ でなく、原資材の需給支障で輸出減少が不可避として早急な事態解決を要求した。

◆鉄道網マヒ=この日の午後、ソウルと仁川、水原などを連結する国鉄1号線の 7路線の全体の運行率は、代替人材投入で68.2%に、京仁線とキョンス線は各々 41.1%、47.5%に上がったが輸送人材を消化するには力不足だった。

これに伴い、首都圏の電鉄配車間隔が新道林駅では10〜12分、龍山駅は城北方 向で20分、仁川方向で10〜15分、九老駅は水原方向で15分、仁川方向で6分、 清涼里駅は龍山方向で20分、議政府方向で10分と前日と同等か若干増えた。

市民はこの日、急いで帰途にたったり代替交通手段を利用し、各区間の乗降場 にはストライキ初日と同じく大きな混雑はない。

全国鉄道網の場合、セマウル号、ムグンファ号、統一号などの旅客列車の運送 率は28.1%、貨物運送の『動脈』である貨物列車運行も普段の20%しか消化でき ず、『物流大乱』も相変らずだ。

普段12万〜13万tだった貨物運送は、前日の1万3千800余tからこの日の午後は 2万余tへと多少増えたが、ストライキが長期化すると原資材の需給支障による 輸出減少が加速する展望だ。

京釜線の場合、セマウル号6便、ムクゲ18便、湖南線はセマウル1便、ムクゲ6 便、全羅線はセマウル1便、ムクゲ4便、長項線はムクゲ2便、統一号2便などの 運行計画が捕えられている実情だ。

◆代替人材、疲労が累積=代替人材として投入された勤労者等の労働時間が増 え、彼らの疲労が累積し、運行事故の可能性が高まっている。

代替人材として投入された人員は、現場経験者365人と退職機関士124人、軍兵 力204人、119救助隊70人、ソウル地下鉄公社派遣人員23人、鉄道大学生8人な ど、計794名だ。

彼らはストライキ以後14時間〜16時間程を勤めるなど労働強度が普段より1.7〜 2倍に達している。

現在、非常体制で運営されているために、機関士以外の駅務員など、他の職員 等も状況は同じ。この日の深夜までにストライキ参加人員が復帰しない場合、 機関士の疲労の累積で27日からは出勤時間以後、鉄道運行の回数を大幅に縮めな ければならず、不安定な運行が不回避な展望だ。

一方この日の午前9時30分頃、鉄道庁から第二次緊急業務復帰指示が下され、 ソウル駅では前日スセク駅の職員6人が復帰したのに続きこの日、西江駅の駅 務員一名復帰したと知らされた。

◆交通渋滞の深刻化=鉄道ストライキで市民が乗用車で出てきたり、バス・タ クシー等の大衆交通に追い込まれてソウル・首都圏を連結する進入道路と都心 などで『交通難ドミノ』現状が表れた。

一部の幹線道路はこの日の午前、ラッシュアワーに車両が一度に集まって駐車 場に突変し、渋滞時間も普段より20分以上あがった。

京仁路は永登浦方向で普段より渋滞時間が20分近く前倒しになり、午前6時50分 から始まって、車両が連なり、7時30分を越えても時速5km未満に落ちた。

午後にはいって京仁路文來洞交差点から永登浦方面が普段より車両が2倍以上 増えて速度は上がらなかった。

市内の場合も漢南路南山1号トンネルから京釜高速道路進入路まで、一日中車 両が数珠つなぎ運行をした。

また貞陵〜弘恩洞、マダンランプ〜川辺北路までの内部循環道路とシンジョン 校〜ソンサン大学校の西部の幹線道路などでも、鉄道ストライキ余波と大学の 卒業式等で車両が大きく増える区間が多かった。

◆空港・バスターミナル=空港と高速バスターミナルにも代替交通手段を求め て押し寄せた乗客で混みあった。

東ソウル高速ターミナルと江南高速ターミナルでは、高速バスを利用しようと する市民で混雑する状況をなした。

空港も事情は同じで、大韓航空とアシアナ航空済州を除く国内線全路線の予約 率と搭乗率が普段に比べて30〜40%程沸き上がった。

この日の午前9時30分、大韓航空国内線旅客機20便の搭乗率は95%以上を記録し、 アシアナ航空も90%を大きく上回った。

これに伴い、大韓航空の場合釜山行飛行機2便、大邱行飛行機1便を各々増便運 行した。

予約電話も急増、午後には飛行機を予約しようとする電話が数千余件に達して いると航空会社側は明らかにした。

◆市民の不満高調=鉄道ストライキが二日目になり、市民は不便を訴えて労組 指導部のストライキ自制を要求する一方、政府の微温的な対処に不満を放った。

特に、彼らはこの日の鉄道ストライキに続き、民主労総と韓国労総労組員10万 余人が同時ストライキに入ったというニュースに接して不安感を隠さなかった。

会社員のチェドンホ(37)氏は「昨日は40分も電鉄を待ったのに遅刻し、今日も 出勤の交通の便が大変だった」としながら「労組の主張が正しいとしても、市 民等の不便を担保にストライキが長期化することは望ましくない」と話した。

会社員のキムソンミン(32)氏は「ストライキのたびに市民が担保されなければ ならないのか」としながら「極端な対決ではなく合理的な解決方案を模索する 文化が定着しなければ」と要求した。

(ソウル/連合ニュース)

http://www.hani.co.kr/section-005000000/2002/02/005000000200202261655092.html


Created byStaff. Created on 2002-02-27 03:29:21 / Last modified on 2005-09-05 08:14:00 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について