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韓国:左派、大統領選挙の準備は
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左派、大統領選挙の準備は

社会党、労働者の力、文化連帯大統領選挙方針用意

イ・ユノン記者 sisyphus@jinbo.net / 2007年06月26日17時02分

6か月先に2007年大統領選挙が迫った時点で、左派陣営も大統領選挙の準備を 始めている。韓国社会党はクム・ミン代表を大統領選候補にたてる糸口をつか み、細部の方針を用意している。労働者の力は進歩陣営内の勢力と左派連合を 構成し、数百人の民衆候補を選ぶ「左派の局面を開こう!私が候補だ!」運動を 行う計画だ。文化連帯は今回の大統領選挙で仮想的な「サイバー候補」を打ち 出すことにした。

社会党「独自候補」・労働者の力「私が候補だ」・文化連帯「サイバー候補」

韓国社会党は8月26日の党大会で大統領選候補を選出する予定だ。これに先立 ち、7月1日の中央執行委員会で大統領選挙方針と日程を用意し、22日の中央委 員会で最終的に確定する。大統領選挙の対応についてクム・ミン韓国社会党 代表は「進歩政治の革新と再構成を目標として、大統領選挙だけでなく、今後 の韓国社会党の進むところを提示する過程にする」と明らかにしている。

韓国社会党の大統領選候補は、事実上クム・ミン代表が内定したという。 韓国社会党のチェ・グァンウン報道官は「現在まで(クム・ミン代表の他に) 立候補の意思を明らかにした人はいない」と伝えた。

労働者の力も大統領選候補選出を公式化している。労働者の力は今年の大統領 選挙で、反新自由主義・反帝反戦反資本に同意する進歩陣営勢力との左派連合 を構成し、非正規職、女性、障害者、貧民、農民など、各界各層の新自由主義 抵抗勢力の中から数百人の候補を選出する計画だ。

労働者の力のホン・ソンマン大選事業団長は「新自由主義の矛盾が強化し、各 階級と階層の利害と要求が多様化しているのに、候補ひとりがすべての要求を 取りまとめることはできない。だから主体が直接立ち向かう運動が必要だ」と 明らかにした。続いて「新自由主義抵抗の主導者が直接大統領選候補に登録し、 自分たちの要求を社会に知らせ、正式化する選挙運動を進める計画」と伝えた。

文化連帯は今年の大統領選挙で「サイバー候補」選出を目標として現在、選挙 法に抵触するかどうかなどの細部の事項を検討中だ。新自由主義反対と社会的 民主主義拡大の旗じるしを明確にする一方、制度政治的な限界を暴露する政治 実験をするという。そのために民衆幸福総論と100大要求を開発し、オンライ ンでの選挙戦とオフライン選挙運動本部結成を推進する計画だ。

民主労働党「進歩大連合」の提案には「否定的」

一方、彼らは民主労働党が提案した進歩陣営連席会議に対しては否定的な意見 を表明した。6月20日に民主労働党から参加の提案を受けた韓国社会党は、7月 初めに両党の代表者会談をする計画だ。しかしチェ・グァンウン報道官は、 「民主労働党の進歩大連合は何なのかを具体的に問い、確認する場になるだろ う」とし、拡大解釈を避けた。

チェ・グァンウン報道官は、「党内の左派の位置づけを強化するための『左派 輸血論』から旧与党改革勢力の一部との連帯など、進歩大連合に対する構想が 党内でも一致せず、不透明だ」とし「民主労働党は進歩大連合に対するイメー ジを形成し、明確にする必要がある」と伝えた。

ホン・ソンマン大統領選挙企画団長も「進歩大連合自体には同意するが、目標 と議題設定が先行せず、候補単一化を中心に議論されている現在の方式に対し ては問題意識を感じる」と答えた。文化連帯のキム・ワン活動家は「進歩大連 合への正確な目標の設定なく、このまま行くのであれば互いに雲をつかむよう な話だけで終わる可能性が高い」と伝えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-06-27 01:49:35 / Last modified on 2007-06-27 01:49:36 Copyright: Default

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