白基玩先生逝去「故人の人生は民衆運動の歴史そのもの」

政界、労働市民社会団体の哀悼続く…15日13時に葬儀手続き発表予定

2月15日未明、白基玩(ペク・キワン)先生の死亡が伝えられ、 労働界をはじめ市民社会団体と政界の哀悼行列が列をなしているる。 故人が所長をしていた統一問題研究所は2月15日午後1時、 ソウル大病院葬儀場1号室で出棺と葬儀日程を発表する予定だ。

▲八十五歳、青年白基玩［出処:チョン・テギョン］

故白基玩先生の他界の知らせに 各界から故人の永眠を祈るメッセージが引続き発表されている。

民主労総は「空が崩れる音が聞こえる」と故白基玩先生の訃告を伝えた。 民主労総は「先生の不在の場が冷たい。 誰も代ることができない場なので、誰もすんなり出ることもできない時間が佗びしくつらい」とし 「先生と共に夢見た世の中を約束する」と明らかにした。 続いて「君も働き私も働き、それで君も豊かに暮らして私も豊かに暮らし、 優しく善良で清潔で正しく豊かに暮らせる世の中、ノナメギ世の中のために進む」とし 「卓越した誰かの疾走ではなく110万組合員と二千万労働者の意志を集め、 一歩一歩踏み出す」と故白基玩先生の永眠を祈った。

全教組は「高く響く先生の声が今も耳元で鳴っている。 先生は韓国進歩の大長老で、全教組にも大きな愛を施して下さった」とし 「2019年5月20日、全教組法外労組取り消しを要求する全国市民社会元老・団体記者会見の後、 白基玩先生が全教組の委員長(クォン・ジョンオ前委員長)に 『ヤルゴッはひっくり返してサルゴッは作れ』という文を直接書いてくれた。 『ヤルゴッ(人が人として生きられない所)』はひっくり返し、 『サルゴッ(人が人として暮らせる所』を作って行く。 先生の意を受け継ぎ、ノナメギ世の中を作り続ける」と明らかにした。

▲2017年、85歳。大統領朴槿恵が権力の座から追い出された。民衆の力で権力を変えた快挙だった。最後の汎国民キャンドル集会で白基玩は祝砲を共に聞いた。［出処:チェ・ウォンヒ］

韓国労総も追慕声明を発表して 「つい最近まで、老駆に鞭打って労働者の闘争現場に同席された白基玩先生の姿を記憶する。 正規職と非正規職が戦う様子を見て、主人が作男どうしで争わせているとし、 労働者は一つで人はみんな全く同じだ、だまされるなとおっしゃった」とし 「先生の人生と言葉を常に胸に刻み、民衆が主人になる世の中に向けて一歩ずつ歩いていく」と明らかにした。

▲2017年、85歳。朴槿恵政権の国政壟断糾弾と退陣を要求する汎国民キャンドル集会［出処:チェ・ウォンヒ］

正義党はこの日午前、国会で進められたブリーフィングで 故白基玩先生の死を追慕した。 正義党のチョン・ホジン首席報道担当者は 「故人の人生は大韓民国の民主化と民衆運動の歴史そのもの」とし 「韓国の現代史と民主化の大きな峠と里程標にはいつも故人がいた。 労働者、農民、貧民など、彼が必要なところならどこでも拒まず駆けつけた」と悲しんだ。

▲2015年、83歳。民衆総決起集会中に警察の放水銃により昏睡状態に陥ったペク・ナムギ農民の快癒と民衆生存権死守のためのデモ行進［出処:チェ・ウォンヒ］

チョン首席報道担当者は 「白基玩先生は、 独裁政権の刃が鋭く光っていた時期、韓日協定反対、維新反対、緊急措置違反、 YMCA偽装結婚事件と富川権仁淑(クォン・インスク)氏性拷問暴露大会などで投獄され、 監獄の苦しみを体験された。 また民衆の独自の政治勢力化を願い、1987年に解放以後初の民衆候補として 大統領選挙に立候補しました。 続いて1992年の大統領選挙でも民衆候補として立候補し、 大韓民国社会が無視してきた数多くの社会的弱者をわが歴史で初めて 政治の主人と呼称し、代弁した」とし 「また竜山惨事、セウォル号惨事など、韓国国民の苦痛がある所に連帯し、 引退後には故人が設立した統一問題研究所所長として活動され、 生の最後まで朝鮮半島の平和と大韓民国の民主主義のために努力された」と故人を追慕した。

共に民主党もこの日、書面ブリーフィングで故人の永眠を祈った。 共に民主党のシン・ヨンデ報道担当者は 「白基玩先生は 1950年代から2000年代まで、 まっすぐに農民、貧民、統一、民主化運動に邁進し、 韓国の社会運動に一生を捧げてこられた」とし 「大韓民国のためのこうした先生の情熱は、 私たちにとって大きな響きと感動として残るであろうし、 韓国社会を突破する原動力になるだろう。 永遠の民衆の友、白基玩先生は私たちのもとから離れたが、 先生の精神は永遠に私たちのそばに残るだろう」と追慕の意を伝えた。

▲1987年第13代大統領選挙遊説が開かれたソウル市大学路［出処:統一問題研究所］

この他に共に民主党李洛淵(イ・ナギョン)代表は 「民主化運動家であり統一運動家の白基玩先生が 今日未明、私たちから離れた」とし 「激しかった人生は『あなたのための行進曲』と共に記憶されるだろう」とし、 故人の冥福を祈った。

国民の力のキム・ウネ報道担当者も論評を通じて 「故人はしぶとい抑圧にも屈することなく 生涯、ひたすら民主主義と国民人権のために献身した」とし 「国民が主人になる、より良い世の中を熱望した意を胸深く再確認する」とした。

▲ 2009年、77歳。竜山惨事真相究明責任者処罰要求集会［出処:チョン・テギョン］

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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