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韓国:イースター航空労働者「また飛びたい」
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イースター航空労働者「また飛びたい」

賃金未払い5か月、運航の中断が持続

ウン・ヘジン記者 2020.06.05 17:49

5か月間、賃金を受けとれないイースター航空の労働者たちが イースター航空創立者の李相稷(イ・サンジク)民主党議員に対し、 航空運航の再開と未払い賃金の解決を要求した。

公共運輸労組イースター航空操縦士労組(イースター労組)組合員など約200人は、 汝矣島の民主党本部事務所の前で総力決意大会を開き 「政府・与党は李相稷議員の問題について何の措置も取らずに手をこまねき、かばっている。 また、イースター航空の問題解決に動いて欲しいという労働者たちの切迫した要求に対して政府は 『基幹産業安定資金』などの各種の支援からイースター航空を徹底的に排除してしまった」とし、 「イースター航空、イースターポートの労働者はそのまま死ねというのが 現政権と与党の立場だ」と批判した。

イースター航空は2月から現在まで、労働者に賃金を支払っていない。 その上、5月27日に開かれた労使協議会ではイースター航空側が 「未払い賃金のうち2、3月の給与は最大限支払い、 4〜6月は正常勤務手当てを除き休業手当て返却」という案を持ってきて問題になった。 労組によれば、使用者側は該当案を出すにあたり 「済州航空側が当初、未払い額の全てを負担する」という契約事項の変更を要求したためだと説明した。 李相稷議員側は 済州航空の要求を受け入れず、そのため5月11日に予定されていた 済州航空のイースター航空買収契約が延期された。

そればかりか労組は他の航空会社が国内線と国際線の運航を少しずつ再開している状況で、 イースター航空だけが運航中断を続けていると批判した。 イースター航空労組は「欲にまみれたイースター航空の 李相稷議員オーナー一家が エギョン-済州航空とピンポンゲームのように互いに責任をなすりつけ、 売却を遅らせている」と指摘した。 労組によれば4月までイースター航空のインターンなど契約職188人が解雇(解約)され、 正規職65人は半強制的に希望退職した状態だ。 また地上操業を担当するイースターポートとの契約を解約して300人程度が雇用を失った。

あるイースター労組の組合員は決意大会で 「賃金未払いが始まったのが2月なのに、もう夏がきた。 しかし会社はまともな約束をしない。 就職準備生の時よりさらに大変だ。 今年の半分をなくした。 食事をしようという約束も金がなくてためらい、 配偶者の顔を見ることが、両親に連絡することが申し訳ない。 誤った経営も、買収作業遅延も私たちが悪いのではないのに、 なぜ苦痛は私たちだけなのか」と声を高めた。

クォン・スジョン正義党ソウル市議員は 「李相稷議員の21代総選挙公約は、 青年ベンチャー企業を作って雇用創出により青年が自由に働けるようにするというものだった。 そして中小企業を育成するといった。 廉恥がない」とし 「自分の企業さえきちんと整理できず、 自分と共に会社を助けた多くの労働者を死地に追いやる人がどんな雇用を作れるのか」と批判した。

一方、イースター航空の大株主のイースターホールディングスの代表は、 イースター航空の創立者である李相稷議員の長女イ・スジ氏だ。 イ・スジ代表と弟のイ・ウォンジュン氏がイースターホールディングスの株式を各33.3%、66.7%保有している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-06-19 07:22:00 / Last modified on 2020-06-19 07:22:02 Copyright: Default

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