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韓国:双竜車自殺労働者葬儀…死を放棄した政府
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双竜車自殺労働者葬儀…死を放棄した政府

双竜車、バリケードで正門封鎖

キム・ハンジュ記者 2018.06.29 12:53

双竜車はバリケードで正門を封鎖した。 金属労組双竜自動車支部のある組合員は「もう殺すな」と泣き叫びながら 工場の中に花を投げた。 遺族は同じ場所で「いったい政府は何をしているのか」と叫んで座り込んだ。

整理解雇と国家暴力が作った30人目の犠牲者、 6月29日午前、双竜車平沢工場の前で解雇者キム某組合員の葬儀が行われた。

会社は答えない。 一時、双竜車高空籠城を応援した文在寅(ムン・ジェイン)大統領も反応がない。 国家暴力を主導した李明博(イ・ミョンバク)元大統領は、双竜車ではなく他の理由で監獄にいる。 裁判取り引きで双竜車整理解雇を敗訴させた司法府は相変わらずだ。 組合員たちは「李明博が殺した」、 「崔鍾植(チェ・ジョンシク)(双竜車社長)が殺した」、 「国家暴力が殺した」と書かれた幟を持った。 叫びは平沢工場の前だけに留まった。

工場の前は涙の海になった。 キム・ドクチュン支部長の目は、赤いというよりも腫れ上がっていた。 「支部長として仲間を守れず、本当に申し訳ない。 助けてください。30人目です」。 キム支部長はキム某組合員を回想した。 「何日か前にキム○○同志が浅い微笑を浮かべて支部事務室の扉をあけて入ってきた時の姿が鮮やかに目に浮かびます。 工場前の文化祭でも一緒にシュプレヒコールをあげたりもしました。 キム○○同志は必ず復職して悔しさを晴らしたいと言っていました。 解雇者、国家暴力、損賠問題解決のために、ぜひ力を貸してください。」

▲金属労組双竜自動車支部キム・ドクチュン支部長

民主労総のキム・ミョンファン委員長も声を高めた。 キム委員長は31人目の死が出てくるのか恐ろしいと伝えた。 「私たちの要求はものすごいものではありません。 会社と労組がした約束を守ってくれということです。 それがなぜそんなに難しいというのでしょうか。 文在寅大統領はまた何が問題で30人目の死にも便りがないのでしょうか。 お願いだから生きて戦いましょう。 生きて工場に戻るまで戦いましょう」。 彼は残った双竜車120人の解雇者に訴えた。

故人の兄は「こうした苦痛と不幸が今回が最後になることを切実に望む。 双竜車整理解雇問題が解決され、弟の死が無駄にならず、 名誉が回復されればうれしい」と頼んだ。

故人は去る6月27日、妻と同僚に有難くて申し訳ないという携帯メッセージを発送し、 平沢のある山で首を吊って自ら命を絶った。 労組は故人が解雇による生活苦と警察暴力のトラウマが激しかったと言う。 故人は2009年、双竜車77日玉砕ストライキの時に警察特殊部隊から集団暴行を受けた後、 拘束された。

追悼発言が終わり、路祭に参加した約100人の労働者、市民は礼をした。 故人の遺体はこの日の午前11時、天安火葬場で火葬される。 埋葬地は平沢のある山だ。

双竜車支部はこの日、 △故人の名誉回復および補償、 △故人をはじめとする解雇者全員復職、 △大韓民国の政府の謝罪、殺人鎮圧責任者の処罰、損害賠償取り下げ、 故人赦免復権などを要求した。

一方、会社は定年退職者、新車量産など、 解雇者を復職させる余力があるのに全員復職を受け入れずにいる。 会社は2月から始まった解雇者復職交渉で復職期間の明示も拒否している状況だ。

▲金属労組双竜自動車支部ハン・サンギュン組合員(民主労総前委員長)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-07-14 22:10:56 / Last modified on 2018-07-14 22:10:57 Copyright: Default

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