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韓国:二回慶州を訪れた竜山惨事遺族、鬱憤
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二回慶州を訪れた竜山惨事遺族、鬱憤

「金碩基が行く所は国会ではなく監獄だ」

パク・チュンヨプ記者 2016.03.11 10:35

竜山惨事の遺族がまた慶州を訪問し、鬱憤を放った。 竜山惨事鎮圧命令責任者の金碩基(キム・ソッキ)予備候補(元ソウル警察庁長官)の慶州地域での総選挙立候補まで、 いくらも残っていないからだ。

竜山惨事遺族は3月9日午後1時、慶州市の金碩基候補選挙事務所の反対側で 「竜山惨事遺族呼び掛け記者会見」を開いた。 1月に彼らは金碩基候補の選挙事務所の前で記者会見を行ったが、 この日、事務所の前にはパクサモ(訳注:朴槿恵ファンクラブ)慶州支部と慶州市戦没軍警遺族会などの団体の関係者約40人がプラカードと横断幕などを持っていた。

▲9日午後1時金碩基予備候補事務所の前で開かれた記者会見[出処:ニュースミン]

彼らは「金候補は竜山惨事の責任を回避した。 また、出世に血眼になり、二回も公職を辞めて選挙に出た無責任な人」と指摘した。

続いて「金候補が国民の代表の国会議員になることは、 遺族ばかりか慶州市民にも侮辱的なこと」とし 「このまま容認すれば、この社会はさらに大きな惨事を繰り返すことになる」と明らかにした。

竜山惨事犠牲者の故イ・サンニム氏の夫人チョン・ジェスク氏は 「金候補の殺人鎮圧で撤去民五人が死に、警察も1人が死んだ。 殺人鎮圧者が行くべき所は国会ではなく監獄だ」とし 「遺族と会って謝罪もしたし、死んだ人のために供養もしたというが嘘だ。 慶州のために生きた人間でもない」と話した。

人権中心サラムの朴来根(パク・レグン/パンネグン)所長は 「当時鎮圧された撤去民は平凡な入居者だ。 警察特殊部隊を投入し、テロ犯を扱うように彼らを鎮圧した。 当時、特殊部隊の投入は知らなかったといったが、違っていたと発表された。 大阪領事館や空港公社も捨てて出てきて、公認も受けられない無責任な人」と説明した。

この日の記者会見には、慶州で立候補した権英国(クォン・ヨングク)(無所属)、 イ・サンドク(共に民主党)予備候補も参加した。

権英国(クォン・ヨングク)候補は 「竜山惨事の時に担当弁護士だった」とし、広報用のコートは着ていなかった。

権英国候補は 「竜山惨事の原因は、火炎瓶ではなく警察の過度な鎮圧」とし 「竜山惨事は真相が究明されなければならない。 鎮圧の最高責任者である金碩基氏が国民の代表になるなどおかしい」と話した。

一方、大韓民国パクサモ慶北東部本部慶州支部のチョン・ハンジン支部長などは、 竜山遺族に対して「足首を引っ張っている。 有能な人がいれば地域の発展のために助けなければならない。 竜山惨事は無嫌疑だ結論が出た。 慶州にきて地域の発展を阻害してはいけない」と話した。

金碩基候補は19代総選挙でも、慶州から立候補した。 金候補はセヌリ党からの公認を受けられず、離党して無所属で立候補して落選し、鄭壽星(チョン・スソン)議員が当選した。 20代総選挙のセヌリ党公認審査を前に控えて鄭壽星候補は金碩基候補が優勢と出た世論調査には操作の疑いがあるとし、8日に中央選挙世論調査公正審議委員会に調査を依頼した。

2009年1月20日、撤去民数十人はソウル市龍山区のナミルダン屋上で、 ソウル市の強制撤去に反対して櫓座り込みを行った。 この日の警察鎮圧の過程で撤去民5人と警察1人が死亡した。

付記
パク・チュンヨプ記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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