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韓国:双竜車解雇労働者に「死刑」を宣告した大法院、損賠爆弾まで
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双竜車解雇労働者に「死刑」を宣告した大法院、損賠爆弾まで

47億損賠で2審裁判中...メリッツ保険会社、110億ウォン求償権請求

ユン・ジヨン記者 2014.11.14 12:07

大法院が11月13日、双竜車解雇労働者153人が双竜車に出した解雇無効確認訴訟で原告勝訴の判決を出した原審を破棄し、事件を高等法院に差し戻した。 双竜車の大規模整理解雇が正当だったという判決だった。

6年間、路上で戦ってきた双竜車解雇労働者たちは、 大法院判決を見せて鬱憤をぶちまけた。 法は労働者と資本に平等ではなく、むしろ労働者はこれから数百億台の損害賠償訴訟に苦しむ境遇に置かれた。

[出処:チャムセサン資料写真]

金属労組双竜車支部のキム・ドクチュン支部長は11月13日、 CBSラジオの[鄭寛容の時事ジョッキー]とのインタビューで 「ストライキが終わった11月、会社と警察が労働者に請求した金額のうち47億の損害賠償裁判の2審が進んでいる」とし 「6年経った今、メリッツ保険会社が私たちに110億の求償権を請求した。 この裁判は今月末に初公判が開かれる。 損害賠償、求償権問題が私たちを苦しめている」と説明した。

続いて「触ったことも、見たこともない天文学的な金額だ。 現在、47億の損賠の利子だけで9億を超える。 どうして返すのかわからないが、実際、とても苦しい」と吐露した。 現在、解雇労働者たちは再就職も難しく、生計を立てることも難しい状態だ。 特にすでに25人の労働者と家族が命を失い、また悲劇が続くのではないかという憂慮もあがっている。

キム・ドクチュン支部長は「この地域ではほとんどまともな就職はできない。 双竜車に通っていたという履歴が別の所に就職できない条件になった。 全国を漂っている人々が多く、肉体労働をするなど経済的に難しい」とし 「この6年間で25人の家族、同僚をなくした。 今でも家庭の破綻、離婚、精神科病棟入院治療など、言葉で説明できない苦痛、痛みを味わい、崖っぷちで6年間耐えた。 大法院の判決は解雇労働者をさらに崖っぷちに追いやる判決」と声を高めた。

労組側は会社との対話と交渉を要求し続けているが、現在も会社は対話していない。 キム支部長は「昨年、会社の公式発表で6年ぶりに黒字に転換したと明らかにし、 昨年からは最大生産と最大販売を記録している。 来年1月には新車発表会も準備している」とし 「だが会社は(労組の対話要求に)全く変わった姿勢を見せていない。 高裁の判決以後、労組が記者会見をして対話しようといったが、答は大法院とソウル高等法院長出身の19人の弁護団を選任し、上告したことだった」と批判した。

双竜車支部は今後も法的対応を続けると同時に、近い将来、議論をして終末闘争に立ち上がる方針だ。 労組は13日に声明を通じ「大法院は会社の主張を助詞一つ変えない几帳面さを見せただけで、解雇者の主張は省みることもしなかった。 大法院は資本の興信所として、用役を受けて迅速に処理しただけ」とし 「大法院の判決で、それでも存在していた法的緩衝地帯は消えた」と批判した。

続いて「3千人を解雇して25人を殺した会社が堂々と稼働している姿をわれわれはこれ以上容認しない。 私たちに残っていることは、私たちが諦めること、私たち全員が死ぬこと、会社が誤りを悔いて工場の門を開くことの3つしかない」とし 「労組は早い内に闘争計画を一目瞭然に整理して発表し、闘争を始める」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-11-15 02:33:27 / Last modified on 2014-11-15 02:33:28 Copyright: Default

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