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韓国:韓電密陽住民にも買収疑惑
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韓電密陽住民にも買収疑惑

反対住民に金を渡そうとして失敗

ヨン・ソンノク記者 2014.09.18 10:13

韓国電力が清道警察署長を通じ、金の封筒を送電塔反対住民に渡して問題になっている中で、 密陽でも韓電が反対住民に金を渡そうとして失敗した事実があらわれた。

密陽送電塔反対活動を主導していた住民A氏は、 2月末に密陽のある単位の農協選挙で理事に立候補した。 密陽送電塔反対対策委員会によれば、 当時、韓電密陽特別対策本部所属キム某次長がA氏が暮らしている村の里長に現金1千万ウォンを渡した。 里長はこの中から200万ウォンを取って800万ウォンをA氏に渡そうとした。 A氏が強く拒否したため、里長は他の住民を通して渡そうとした。 これも拒絶されたため、里長は金を韓電に戻した。

その後の村会議でこの事実がわかり、 里長は別に取った200万ウォンの存在も公開し、 その金も韓電に返した。

金を返してもらった韓電のキム某次長はA氏を訪ねて行った。 A氏は金を拒否した翌日、自分が働くビニールハウスに直接訪ねてきた韓電金次長に抗議して金の出処を尋ねると 「金次長は『施工者から受け取った。 里長がまず二回も要求したので金を渡した』という話を聞いた」と話した。

密陽送電塔対策委は9月16日、報道資料を出してこの事件を警察に正式に捜査依頼すると明らかにした。 対策委の調査内容のとおりなら、 韓電は施工者に金銭を要求して下請け法に違反し、 反対住民を金銭で買収しようとして、金融機関の選挙に不法に介入したことになる。

韓電は該当区間の施工者であるH建設がまず個別に補償金を支払うよう要求する里長に 該当の金を借りて渡したが、これは韓電が知らない状態で起きたと明らかにした。

対策委は、韓電は施工者のH建設が韓電とは無関係に金を渡そうとしたが失敗したとしても、 翌日韓電職員が該当住民の所に行ったのは前後が合わないといっている。

韓電は該当の金が里長と里長の娘、A氏の3人の個別補償金だったと言う。 1人当り約34万ウォンだ。 それでも里長は自分と娘の分の680万ウォンを取らず、 200万ウォンだけを取って800万ウォンをA氏に渡そうとした点も疑問だ。

警察は清道の金封筒事件を韓電の裏金と見て捜査を進めている。

付記
ヨン・ソンノク記者は蔚山ジャーナルの記者です。この記事は蔚山ジャーナルにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-09-19 01:59:23 / Last modified on 2014-09-19 01:59:24 Copyright: Default

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