双竜車労組委員長の平沢立候補すべての進歩政党が支持
キム・ドクチュン支部長が立候補宣言、「命を救う政治を」
双竜車解雇者であるキム・ドクチュン金属労組双竜車労組委員長(支部長)の7.30平沢乙選挙区での立候補に院内外の4つの進歩政党がすべて団結した。 6月26日午前10時30分、キム・ドクチュン支部長は国会正論館(記者会見場)に呉秉潤(オ・ビョンユン)統合進歩党院内代表、沈(シム)サンジョン正義党院内代表、李�謬�(イ・ヨンギル)労働党代表、ハ・スンス緑色党共同運営委員長と共に出て、無所属での立候補を宣言した。
一部では解雇労働者の立候補は現実的ではないという指摘もあるが、 4つの進歩政党が無所属単一候補のキム・ドクチュン候補に集まったので、 巨大両党が無視できない候補になる可能性が高い。 もちろん今回の6.4地方選挙ではセヌリ党候補が52.19%、新政治連合44.94%、統合進歩党2.85%を得票し、進歩政党が巨大両党候補を牽制するのは難しいかもしれない。 しかし2008年の18代国会議員選挙ではチャン・ジャンソン統合民主党候補48.14%、パク・サンギル ハンナラ党候補42.05%、イ・ヒョンジュ民主労働党候補8.15%を得票した。 また労働界だけでなく、進歩的市民、学界、法曹界など各界各層がキム・ドクチュン候補に集まる兆しがあり、相当な勢いを見せる可能性がある。
実際、4つの進歩政党は、 中央党次元で労働界、学界、法曹界、障害、人権団体らと共に中央選対委に参加、 選挙が行われる平沢乙地域ではキム・ドクチュン支部長当選のために組織ラインを総力稼動させる方針だという。
統合進歩党の呉秉潤院内代表は 「双竜車労組は民主労組の象徴であるばかりか、韓国社会の総体的問題の出発点」とし 「進歩政党が一致団結・一致協力して、働く人々の新しい希望を必ず叶えると約束する。 進歩政治を愛する気持ちを2倍、3倍に大きくし、ぜひ労働者候補を当選させてほしい」と訴えた。
正義党の沈サンジョン院内代表も 「朴槿恵(パク・クネ)大統領とすべての政界は、大型労働惨事の双竜車関連国政調査を約束したが、まだ解決も出来ない状態」とし 「約束も守らず、労働者に信頼も与えない二大政党にこれ以上任せることができず、 直接双竜車労働者たちが出た」と支持を訴えた。
労働党の李�謬搬緝修� 「労働者政治勢力化の名で労働者が直接国会に入るといって十余年が過ぎた。 しかし権力と議会は変わらず、労働者たちは死に向かう惨事」とし 「キム・ドクチュン支部長は、双竜車の労働者たちと民衆の意を受けて国会に入る資格がある。 労働党も最後まで努力する」と明らかにした。
緑色党のハ・スンス共同運営委員長も 「セウォル号惨事で誰もが共感する、金より命と、人の価値を一番よく表現する人がキム・ドクチュン候補」とし 「キム・ドクチュン候補は解雇労働者活動だけでなく、 密陽送電塔問題など、この社会の痛いところに隅々まで連帯した。 緑色党も当選に積極的に努力する」と明らかにした。
記者会見に参加した民主労総のイ・サンジン副委員長と金属労組のナム・ムヌ首席副委員長も、 組織的に総力をあげてキム候補を支持すると明らかにした。
キム・ドクチュン予備候補は立候補宣言で 「死んでいった25人の双竜車労働者たちの総喪主である私は、 家族のように大切な双竜車労働者たちを生かさなければならない」とし 「政治家にとって7.30再選挙は議席とバッジだが、双竜車解雇者と苦しんでいる人々にとっては、死ぬか生きるかの問題」と立候補の理由を説明した。
キム候補は続いて 「朴槿恵大統領の選挙公約だった双竜車国政調査はなくなり、 労働者が死を止めようと41日間断食し、 真冬の高圧送電塔で171日間頑張っても政治はなかった」とし 「こうした政治は無能で破廉恥な政治」と付け加えた。
キム候補はこのような労働者を殺す政治を変えるために、 △社会のすべての領域で危険作業の中止権と作業拒否権を労働者に付与、 △企業殺人罪新設、 △企業会計操作、技術流出、借名口座などを禁じる企業犯罪特別法制定、 △整理解雇制廃止を前提とする立法発議、 △最低賃金引き上げ、 △損賠仮差押え禁止などをしていくと明らかにした。
キム候補はまた 「平沢を企業都市だと宣伝しているが、雇用の質は問いもせず、 投資誘致という青写真の陰で地域の若者たちが非正規職の生活を送っている」とし 「米軍基地と整理解雇企業の貪欲を呼ぶ平沢ではなく、雇用と人が中心の都市に変革する政治を作る」と宣言した。
立候補宣言直後の記者との一問一答
-立候補議論がどのように進められたか
労組の内部に切迫感があった。
目前の双竜車問題をはやく解決しなければならないという切迫感であり、
(さまざまな懸案に)連帯して苦しみ、死に追いやられる多くの人たちを見て、
私たちが直接声をあげなければならないという話が内部から自然にあがり始めた。
6・4地方選挙から、あちこちで闘争する人々の声をあげなければならないという悩みがあったが、状況が気に入らなかった。 7・30再補欠選挙では、直接私たちが苦しんでいる労働者庶民の話をしなければならないと思った。 では誰が立候補するかということになって、 「支部長が責任を取ってこの選挙に臨んでほしい」ということになり、 組織の決定と個人の決心ですることになった。
-セヌリ党からは任太熙(イム・テヒ)前労働部長官が予備候補に登録した。前労働部長官との対決状態になるが
セヌリ党の任太熙候補に決まれば意味があると思う。
任太熙候補は李明博(イ・ミョンバク)政権の核心の経済責任者だ。
李明博政権は経済的に失敗した政府だと思う。
任太熙候補は、特に労働部長官の時、全面的に複数労組に関する窓口一本化問題やタイムオフ専従者削減を行い、李明博大統領の秘書室長だった時に多くの弾圧を生んだ。
職場閉鎖強行などで民主労組を破壊するようなことが政権次元で行われた問題であった。
-平沢地域の反応はどうか
まだわからない。
双竜車事態から5年経ったが、一部では双竜車事態がすべて解決したと思っているようだ。しかしまだ解決の兆しもなく、何も解決していない。
この問題について話せば、労働の議題や地域の外形的な企業誘致問題で、
労働者たちの現実的な問題が選挙期間中、ずっと取り上げることになる。
-野党圏連帯は悩んでいるか
野党圏連帯ができれば良い。
そうてではなく相手候補が辞任したら良い。
私で野党圏連帯ができれば良いと思う(笑)。
-選挙対策本部は進歩政党らと共に設けるか
中央に共同選挙対策委員会が構成された。
各政党の代表と民主労総のシン・スンチョル委員長、金属労組チョン・ギュソク委員長など、労働界、学界、法曹界、障害、人権など、各界の代表を中心とした
中央選挙対策委員会が構成されている。
また地域で選挙対策本部が構成されており、 4つの政党の地域代表や元老、各界各層の団体の代表が共同選対本部を設置する。 実質的な政策と組織は双竜車労組と地域進歩政党、団体が共にすることに決め、進めている。
-家族の反応はどうか
20年近く労働運動を続け、いつも妻に申し訳ない。
事前に議論はできなかったが、
妻は「勇気を出して最善を尽くせ」と言った。
-組合員の反応はどうか
初めは若干意見の違いもあった。
地方自治選挙でもなく、国会議員選挙に解雇者が立候補することについて不審に思う反応もあった。
労組の内部でもそうで... 5年間の闘争の過程は、意見が違えば討論でその差を狭めてきたりした。
今回の過程もそのようにして議論を始め、幹部の間で意見の差を狭め、内部で決意を集めた。
生計問題のために出ている組合員や工場の中の同僚にはまだ若干こうした反応がある。
敗北感と挫折感があまりにも大きく、政治というものが権力や既得権、上位1%だけのものと認識されている。
私が選挙の過程で解決して行かなければならない問題だ。
-今日は作業服を着て出た。双竜車の作業服なのか
私が立候補したという話を聞いて昨日、工場の中にいる同僚が選挙運動の時に着ろと言って作業服をくれた。
解雇労働者の切迫感も知らせ、はやく現場に戻って働きたいという気持ちでくれた。
-無所属候補で当選しても、法案を通過させるのは容易ではないが
野党、進歩政党と心をあわせて戦わなければならないようだ。
セウォル号政局で見れば、野党が自信を持って進んでほしいと思う。
進歩政党と共に作る。
翻訳/文責:安田(ゆ)
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Created byStaff. Created on 2014-06-27 05:34:57 / Last modified on 2014-06-27 05:34:59 Copyright: Default
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