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韓国:負債打破運動、4億越える債権を1300万で買い取って燃やす
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負債打破運動、4億越える債権を1300万で買い取って燃やす

李仁栄議員-金融消費者ネットワーク、借金ゼロまた生きる運動を提案

キム・ヨンウク記者 2014.04.14 14:27

10年以上長期延滞されたサラ金の債権119人分、166件が4月14日午前、金融監督院の前で燃やされた。 別名不良債権焼却運動。これらの債権の残余元金は4億6千7百万余ウォンだった。 市民団体らが市民の募金でこの価格の債権を買い入れるために使った費用は1300万ウォンほど。 債権百万ウォンあたり平均3%にあたる3万ウォンあれば、119人の暗鬱な人生に希望を与えることができた。 ほとんどの債権は、IMF外国為替危機直後に借りた金が返せなくなったもので、長い間、多くの機関と貸金業者からの取り立てを受けてきた。

驚くべき事実は、朴槿恵政権の代表的な庶民政策といっていた国民幸福基金も、 こうして安く買える不良債権で持続的な取り立てをしていることだ。

こうした残酷な悪性の不良債権市場の不道徳性を告発し、債務者の再建を助ける債務調整機構を設立するための韓国版「ローリング ジュビリー運動」、 「借金ゼロまた生きるキャンペーン」が不良債権焼却などによる負債打破運動で本格化し始めた。

4月14日午前、李仁栄(イ・イニョン)議員と金融消費者ネットワークは国会の記者会見場で、韓国版「ローリング ジュビリー運動」記者会見を行った後、 汝矣島の金融監督院前に移動しておよそ4億6千7百万ウォンの不良債権焼却パフォーマンスを進めた。

ローリング ジュビリー(Rolling Jubilee)は、一定期間ごとに罪を許したり負債を帳消しにするキリスト教的な伝統に由来する言葉だ。 米国社会運動のウォールストリート占拠運動(Occupy Wall Street)は、2012年の11月から寄付を集め、債権を買い入れた後で無償で焼却する「ローリング ジュビリー」という借金帳消し運動を行った。 OWSは2014年3月現在、市民から67万7552ドル(約7億1481万ウォン)を集め、不良債権1473万4569ドル(約155億4497万ウォン)分を買いとって破棄した。

李仁栄議員は国会記者会見で「負債打破運動を展開する観点は、人のためであり、不良債権をめぐる誤った慣行と制度をいかに改善するかにある」とし 「相対的弱者の債務者よりも、債権者保護中心の制度と慣行に問題がある」と指摘した。

李仁栄議員は「通常、金融債券の消滅時効は5年だが、消滅時効を延長できるさまざまなケースが認められている」とし 「債権消滅の時効中断規定を金融期間と個人関係では厳しくし、債権売買回数の制限、債務者に対する通知などの規制が必要で、債務状況や借金の督促が債務者の人権侵害と生命を奪う反文明的な態度を根絶すべきだ」と強調した。

緑色消費者連帯のチョ・ユンミ代表は「人は死んでも債権は死なないという話が出るほど徹底的な立てが行われている」とし 「借金のために子供を抱いて自殺する社会を克服する行動の第一歩として、不良債権を買って焼却するキャンペーンを準備した」と明らかにした。

エドュモニのチェ・ユンギョン代表は 「国民幸福基金は政府が税金を投入して長く滞っている債務者の代わりに借金の返してくれると間違って思っている人が多い」とし 「国民幸福基金も100万ウォンの債権を3万4千ウォンで買い入れて、50万ウォンは免責し、残りの50万ウォンを10年にわたって分割払いする。 こうした方式で債務者を困らせてはいけない」と要求した。

チェ・ユンギョン代表は「『借金ゼロまた生きる運動』は、安く取り引きされる債権を市民募金で買いとった後、市民連帯意識で負債を帳消しにする計画」とし 「不良債権市場が債務者を救う方向ではなく、安く買った債権の元金を受け取るという残忍な借金督促の現実を告発する場にしたい」と説明した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-04-15 01:05:14 / Last modified on 2014-04-15 01:08:40 Copyright: Default

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