「公安政治」を蘇らせた裁判所、李石基「内乱陰謀」などで懲役12年を宣告
統合進歩党「司法府まで朴槿恵政権の永久執権の野心に忠誠を誓った」
ユン・ジヨン記者 2014.02.17 17:38
裁判所が統合進歩党の李石基(イ・ソッキ)議員など7人の内乱陰謀容疑を認めた。
34年間、歴史の中に消えていた内乱陰謀裁判が「有罪」宣告で復活し、今後裁判所が本格的な公安政局の放火を始めたのではないかという憂慮が提起されている。
水原地裁刑事12部(部長判事キム・ジョンウン)は2月17日、内乱陰謀などの容疑で起訴された李石基議員など7人の1審宣告公判で、内乱陰謀と国家保安法の容疑をすべて認めた。
また李石基議員に懲役12年に資格停止10年を求刑した。
李議員と共に起訴された
イ・サンホ、チョ・ヤンウォン、キム・ホンヨル、キム・グンネ被告にも懲役7年と資格停止7年、
ホン・スンソク被告には懲役6年と資格停止6年、
ハン・ドングン被告人には懲役4年と資格停止4年をそれぞれ宣告した。
[出処:チャムセサン資料写真]
「公安政治」の歴史を蘇らせた裁判所...李石基「内乱陰謀」を認定
裁判所は、今回の判決で水原地検公安部の主張と証拠などをほとんど認めた。
これまで検察が主張してきた革命地下組織のROの実体と、李石基議員がROの総責任者として活動したという点もすべて認められた。
国家情報院に抱き込まれたRO組織の内部告発者、イ某氏の陳述もすべて認めた。
裁判所は「ROは指揮体系を備えた組織で、内乱容疑の主体と認められる」とし
「総責任者は李石基被告である事実も認めることができる」と明らかにした。
また「昨年5月の二回の集まりは、組織の会とみるべきだ」とし
「イ議員が昨年5月12日に集まったのはRO組織員の会であり、参席者130人は主体思想を指導理念として活動するROの組織員」だと説明した。
また裁判所は「内乱陰謀事件を国家情報院に情報提供したイ某氏の法定陳述は信憑性がある」という点も強調した。
国家保安法違反の容疑も認められた。
裁判所は李石基議員が革命同志歌と赤旗歌を歌い、利敵表現物を所持していた点を上げて、国家保安法違反容疑が認められると明らかにした。
共に起訴されたホン・スンソク、ハン・ドングン、チョ・ヤンウォン被告などに対する国家保安法違反公訴の事実も認めた。
これまで弁護団は45回の公判で、イ氏が何度も陳述を翻しており、信憑性が低く、ROという組織の名称も実体も国家情報院により捏造された小説でしかないと主張してきた。
李石基議員も2月3日の最後弁論で
「検察は私を見たことも聞いたこともない、いわゆるROの総責任者だと主張している。
ないものはないのに、これを証明しろというのはこちらこそ遣り切れない」として否認した。
また弁護団は李石基議員がROの総責任者だという根拠が弱く、情勢講演の内容で暴動行為に対する手段、方法などが具体化されていないため、内乱陰謀に該当しないと主張していた。
統合進歩党は、内乱陰謀の容疑が立証されていないので、裁判所は無罪の判決をすると展望していた。
統合進歩党「司法府まで朴槿恵政権の永久執権の野心に忠誠を誓った」
2月18日、李正姫代表が立場発表...党中央委で対策を用意
だが裁判所が李石基議員などに対する内乱陰謀容疑を認め、今後従北マッカーシズムがさらに広がるのではないかという憂慮が提起されている。
特に今回の判決で統合進歩党は、憲法裁判所の政党解散審判にも不利な影響を受けるほかはなく、今後、国会でも李石基議員などの除名案処理を急ぐ可能性が高い。
統合進歩党の洪性奎(ホン・ソンギュ)報道担当者は午後5時、国会正論館でブリーフィングを開き
「みじめだ。検察に続いて司法府まで朴槿恵政権の永久執権野心の前で忠誠を誓った」とし
「これまで命まで捧げて積み重ねてきたすべての民主主義の業績を完全に踏みにじり、今日で大韓民国は朴槿恵独裁政権の『冬の王国』であることを内外に宣言した」と批判した。
続いて「当初、国家情報院と検察は数年間にわたる調査で立証に問題はないと豪語していたが、結局残ったのは買収された偽装活動家と意図的な誤記でぼろぼろになった情勢講演会の録音記録だけだった」とし
「検察は懲役10〜20年の重刑を求刑し、今日裁判所は懲役12年までの重刑を宣告した。
大韓民国の司法府の歴史で最も恥辱の日」と声を高めた。
洪性奎報道担当者は「有証無罪、無証有罪で権力の取り巻きに転落した司法府が、外国の文書まで操作した国家情報院に免罪符を与えた。
国家情報院が創り出したが、その検察も自信がなかったいわゆるROは今日、裁判所によって完成された」とし
「韓国社会の時計の針を一瞬で40年前に戻す明白な政治裁判であり、司法殺人」と強調した。
弁護団のキム・チルジュン団長も1審宣告の直後、納得できない判決だと声を高めた。
キム・チルジュン団長は「定められた結論のために一糸不乱につぎ合わされたような感じを拭えない」とし
「決議文一枚なく、具体的な計画一つなく、具体的な実行計画を立証した事実がないのに、なぜ内乱陰謀になるのか」と反問した。
続いて「これから控訴審で、またきちんと冷静に、落ち着いて色々な争点について一つ一つ明らかにしていく」と明らかにした。
統合進歩党は今日(2月17日)午後7時頃、青瓦台の近くにある清雲洞事務所の前で政党演説会を開く予定だ。
また統合進歩党の李正姫代表は2月18日午前、国会議員会館で記者会見を行い、今回の裁判の結果に関する立場を発表する。
また、この日の夜には党中央委を開いて具体的な対応計画を確定する。
18日には憲法裁判所で政党解散審判2次弁論も行われる。
正義党「司法府の歴史の汚点、無理で不適切な判決」
民主党「民主主義の秩序を傷つけるいかなる行為も容認できない」
一方、正義党は論評を発表して李石基議員の内乱陰謀の判決について
「国民を代表する憲法機関の国会議員と、公党の責任ある人々による不適切な言動は、政治的に評価すべき問題」とし
「それでも裁判所が明らかに現存する危険が確認できない内乱陰謀の容疑に実刑を宣告したのは、司法府の歴史に汚点として記録される無理で不適切な判決」と批判した。
続いて「特に、国家情報院と検察のデッチ上げ捜査が今回の判決に対する国民の信頼性を顕著に下げている点を思い出せ」とし
「今後、正義党は司法府の正義と古い法秩序を正すためにすべての努力を尽くす」と明らかにした。
民主党の李潤錫(イ・ユンソク)首席報道担当者は午後の懸案ブリーフィングで
「国民の常識に反し、時代の流れとかけ離れた違法行為に対する司法府の判断があった」とし
「民主党は、憲法の価値と民主主義の秩序を傷つけるいかなる行為に対しても妥協したり容認しないという原則は揺るがない。
これから続く裁判も、国民と共に厳重に見守る」と明らかにした。
セヌリ党のハム・ジンギュ報道担当者もブリーフィングを通して
「裁判所の判決を尊重する。
今回の裁判所の決定が韓国社会の対立と反目をなくし、大韓民国の成熟した法治主義を確認させる道しるべになることを希望する」とし
「韓国の社会が今回の事件を契機として大韓民国の正統性を否定する勢力を遠ざけ、より安全で健全な大韓民国として発展することを切実に期待する」と明らかにした。
原文(チャムセサン)
翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可( 仮訳 )に従います。
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Created on 2014-02-17 23:34:31 / Last modified on 2014-12-24 19:09:17 Copyright:
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