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韓国:21世紀にも「公安政治」…李石基求刑の議論に諸説乱舞
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21世紀にも「公安政治」…李石基求刑の議論に諸説乱舞

「20年? 軽すぎる、死刑だ」 「現在も公安政治作動、恥辱の歴史」

ユン・ジヨン記者 2014.02.04 14:28

検察が統合進歩党の李石基(イ・ソッキ)議員などに内乱陰謀などの容疑で懲役10〜20年の重刑を求刑し、「公安政治」の議論が広がっている。労働界と市民社会は、現在も韓国社会では公安、恐怖政治が作動していると批判し、今回の事件が韓国社会の「恥辱の歴史」として記録されると声を高めている。

民主労総は2月4日、論評を発表し 「2014年の今日、果たして韓国社会では法治が作動しているのか疑わしく、嘆かわしく恥ずかしい公安政治検察の態度」とし 「検事の論告は内乱陰謀という凄じい罪名にふさわしい証明はなく、中身のない仮定の捜査で満ちている」とさらに強く批判した。

[出処:チャムセサン資料写真]

また民主労総は、検察が内乱陰謀などに対して何の証拠も出せないまま「将来あるかもしれない」再犯を防ぐために重刑を求刑した点も指摘した。 検察が「ROと北朝鮮の連係は明らかではないが、だからさらにROが危険だ」という調子の論告を提示しているからだ。

民主労総は「これはネチズンらの間で広く知られる『内乱予備陰謀想像推定罪』以上でも以下でもない」とし 「6か月近く全国を沸き返らせたRO-内乱陰謀事件は、こんな雲をつかむような、前後もわきまえない公安、恐怖統治の手段であったことを検察と国家情報院が自ら明らかにした形」と声を高めた。

各界各層の市民社会団体もこの日、午前11時に征東フランチスコ教育会館で記者会見を行って 「厳罰にすべきは七人の拘束者ではなく朴槿恵(パク・クネ)政権の政治工作と政治検察の従北追い込み」だと批判した。

彼らは「検察は大邱地下鉄惨事を例にあげて、130人が大韓民国を揺るがすほどの暴動を実現できると針小棒大に言うとんでもない主張を展開したり、公安部検事らしくなく、北朝鮮との関与は確認できなかったからさらに危険だという理解に苦しむ論理まで展開した」とし 「結審公判まで、こんな情けない姿を見せるだけの検察こそ、国家を甘く見て国民を愚弄するもの」と声を高めた。

続いて「検察が全斗煥(チョン・ドゥファン)と盧泰愚(ノ・テウ)に『成功したクーデターは処罰できない』という免罪符を与えた汚辱の後、権力の下手人に転落した鄙陋な検察の姿をまた確認させた恥辱の歴史として記録されるだろう」と警告した。

しかしセヌリ党と保守陣営は、李石基(イ・ソッキ)議員への20年の求刑は軽すぎると主張するなど、水位高い発言を続けている。 同時にセヌリ党は統合進歩党の解散をはじめ、李石基議員除名処理などを迅速に処理すべきだと主張している。

セヌリ党の金鎮台(キム・ジンテ)議員はMBCラジオの[シン・ドンホの視線集中]とのインタビューで「(李石基議員の刑量が)20年でも実は軽い。 周囲では無期懲役だ、死刑だという話も多い」と強い発言を吐き出した。

金議員は続いて「これが今、内乱陰謀罪なのに、それがもし内乱陰謀で終わらず成功していれば、大韓民国はなくなっている」とし 「李石基が単に1回、2回集まって(内乱陰謀を)したのではなく、この人は骨の髄から従北」と主張した。

2月17日の司法府の1審判決に対しても「国民の世論やこの事件の重要性を本当に認識すれば、最低10年、それよりさらに重い求刑に近い刑が宣告されることを期待する」と述べた。

またセヌリ党の洪文鐘(ホン・ムンジョン)事務総長は、2月4日の院内対策会議で 「国家転覆を試みようとした李石基氏とRO組織の罪質を考えれば、20年の求刑でも足りないと思う」とし 「その上、国基を揺るがした罪は赦免されてはならないという国民のたゆまぬ要求がある」と声を高めた。

続いて「検察の求刑に国民は大きく歓迎しており、統合進歩党解体の意見も多数になっている。 統合進歩党は口が十個あっても言葉を出してはならない」とし 「国会は李石基除名案の処理をこれ以上延ばしてはいけない。 民主党の積極的な協力を要求する」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-02-05 19:09:06 / Last modified on 2014-12-24 19:09:06 Copyright: Default

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