本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:年を取るほど貧困、所得不平等も広がる
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1380553816708St...
Status: published
View


年を取るほど貧困、所得不平等も広がる

ソウル市統計「100万ウォン未満の老人世帯は全世帯の5倍」

チョン・ウニ記者 2013.09.30 11:13

朴槿恵(パク・クネ)大統領がすべての老人に対して基礎老齢年金20万ウォンを支給するという公約を破棄した中で、年を取るほどさらに貧しく、所得不平等も大きくなるという統計が出て、老人たちの劣悪な経済現実がまた浮き彫りになっている。

ソウル市が9月28日に発表した高齢者主要統計で、月所得500万ウォンを越える 65歳以上の1人世帯は1%、65歳以上の全世帯は11.0%だが、15歳以上の全世帯で は20.1%となり、年を取るほど所得不平等が大きいことが明らかになった。

また、15歳以上の全世帯の3.9%は月所得100万ウォン未満だが、65歳以上の世帯 ではこの数値は19.6%となり、他の階層より老人の経済的な条件は約5倍悪いこ とが明らかになった。このうち1人世帯は48.7%で、独居老人の約50%の収入は 100万ウォン未満だ。これは税金控除前所得で、税金を除けば該当所得を下回る。

こうした経済的条件の中で、65歳以上の世帯の46.3%は自分の政治、経済、社会的 位置が下層、39.5%は中下に属すると答え、85.8%の老人が自分の地位が全般的に 低いと感じていることが明らかになった。しかし15歳以上全世帯の29.3%も自分が 下層、50%は中下層と答え、15歳以上ソウル市民の79.3%も中下層以下と答えた。

世帯負債については15歳人口の50.9%がある、65歳人口の34.1%があると答えた。 世帯負債は住宅賃借や購入費が最大の割合を占め、15歳以上では30.8%、65歳 以上では15.1%が家のために負債を持っていることが明らかになった。

住宅問題の他に老人世帯負債の二番目の原因は診療費で、65歳以上世帯は、15 歳以上の全世帯の2.9%より3倍以上が多い10.3%が医療費の負債があると答えた。

これらの診療費は増加する傾向で、すべての年齢層で増えているが、特に50代 以後は2倍以上の増加、このうち年令が高いほど診療費増加が高かった。特に、 70歳以上の老人診療費は2006年に6666億ウォンから2011年には2兆807億ウォン へと3.12倍増え、60〜69歳は2006年の7493億ウォンから2011年には1兆8216億 ウォンと2.43倍増加した。

一方、年を取るほどさらに貧しくなる経済条件の中で、働いている老人の人口 も大幅に増えたことが明らかになった。

65歳以上の高齢者のうち経済活動をしている人口は、最近12年間に2倍以上増加 した。この数値は2000年の11万8千人から2012年には25万8千人と、12年で2.2倍 増加した。全就業者のうち65歳以上が占める割合も、2000年の2.5%から2012年 には5.1%に増えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-10-01 00:10:16 / Last modified on 2013-10-01 00:14:45 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について