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韓国:「双竜車、7千5百億会計操作」...新証拠発見
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「双竜車、7千5百億会計操作」...新証拠発見

共用資産の価値を故意に脱落...流動性危機は虚構

チョン・ジェウン記者 2013.06.02 21:47

全国金属労組双竜車支部は、双竜車が7千5百億ウォンほどの会計操作をしたと主張し、波紋が予想されている。また事実上、すべての負債を返しても十分な程の資金余力が存在し、大規模構造調整の根拠になった会社の「流動性危機」の主張が虚構だったことの具体的な証拠があらわれている。

双竜車支部が債務者回復法により財務諸表を再評価した結果、7500億ウォンが 有形資産会計操作の金額であることがわかったと明らかにした。2009年2月韓国 鑑定院の鑑定評価額1兆3000億ウォンと2009年2月の金融監督院のその他の資産 鑑定評価額2922億ウォンを反映させた結果、双竜車の有形資産は1兆6千200億 ウォンにのぼる。

しかし2008年末にアンジン会計法人が作成した監査報告書では、有形資産は 8677億ウォンで、有形資産の差額は7500億ウォン程度になる。

2008年の監査報告書では、当期純損失が7096億ウォンと発表されたが、7500億 ウォンを有形資産で追加で反映させると、当期純利益は431億ウォンになる。 また負債の割合も561%から143%に下がる。同じ期間に起亜車は178%、GM大宇は 184%の負債比率だった。

有形資産をこのように再評価すると会社の持久力(資本総計/負債総計)は0.17か ら0.69に上昇する。会社の持久力は企業の破産の可能性を判断する指標で、0.5 以下は危険、0.3未満は倒産と見る。結局、会社の持久力は非常に良好で、 「正常」だったことがわかる。

また破産裁判所が回復手続きの開始を決定した2009年当時、双竜車流動性危機 の主張が虚構だったことがわかる。

当時、裁判所は「債務者は2009年1月末に満期になった債務者発行の商取引約束 手形約920億ウォンを債務者の資金で決済できず、現在保有する現金は約400億 ウォンに過ぎず、2009.4.25頃に満期になる債務者発行の会社債1500億ウォンを 償還できない状況」とし、回復手続き開始決定の理由をあげた。

だが会社は現金400億ウォンだけでなく、2008年下半期に中国銀行と中国工商銀行 から2187億ウォンの貸し出し約定を受けた。また、2009年8月ストライキ終了直後、 土地と建物を共同担保として1950億ウォンの貸付約定を締結するなど、資金調達 の余力は4137億ウォンもあった。

会社は2009年8月6日の労使合意で77日間の玉砕ストライキが終了するとすぐ、 同月13日に産業銀行と土地、建物を共同担保として根抵当権設定契約をして、 債権は最高1950億ウォンの貸付け約定を締結したのだ。

4137億ウォンの資金調達余力は事実上、約束手形などをすべて決済しても2117 億ウォンが残る。当時の双竜車の流動性危機は非常に誇張されていたと見られ る。事実上、大規模整理解雇を前提とする回復手続き開始決定そのものの根拠 がなくなったわけだ。

2009年の双竜車支部のストライキは、77日間の工場占拠座り込みと警察の暴力 鎮圧の中で、希望退職2026人、整理解雇159人、無給休職468人など労働者の 37%にあたる合計2646人に対する構造調整が進められた。

[出処:チャムセサン資料写真]

なお2012年に民主弁護士会のクォン・ヨングク労働委員長が作成した国会国政 調査必要性資料によれば、アンジン会計法人は監査報告書でその時まで、何の 問題もなく維持してきた不動産、建物、構築物、機械装置の有形資産評価額に 問題があるとし、双竜車有形資産損傷差損を5177億ウォンと評価した。

2006年に69億ウォン、2007年には69億ウォンだった有形資産損傷差損が2008年 になると5177億ウォンと、7500%も上昇したのだ。

アンジン会計法人のこの監査報告書は、2009年2月5日の韓国鑑定院の鑑定評価 を全く反映せず、違法だと指摘された。また当時、生産・販売されていた車種 の生産中止時点を過度に早く設定し、過度な損傷差損を評価した点も問題だと 指摘された。

民主党の殷秀美(ウン・スミ)議員室は6月2日「新しく入手した『監査調書』を 分析し、既に公開されている『監査報告書』と比較した結果、有形資産と損傷 差損の金額が全く違っており、わざと損傷差損の膨らませる会計操作が行われ、 会社側の要請による会計分析の過程で故意に共用資産価値を脱落させ、組織的 に会計操作が行われたと見られる」とし「国政監査で厳密に再調査しなければ ならない」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-06-04 15:50:20 / Last modified on 2013-06-04 15:50:21 Copyright: Default

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