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労働安全死角地帯の清掃労働者、有害物質に露出

大学清掃労働者実態調査団が劣悪な労働条件を暴露

チョン・ジェウン記者 2013.03.12 19:26

労働界と社会団体、野党議員で構成された大学清掃労働者労働安全実態調査団が3月12日に国会議員会館で記者会見を行い、清掃労働者の劣悪な労働条件を暴露した。

彼らは昨年10月から今年1月まで、ソウル市内の主な大学と大学付設病院6箇所 を対象に現場調査をした結果、大学の清掃労働者が安全装具もなく長時間同じ 仕事を繰り返すなどの労働安全死角地帯に置かれていると明らかにした。労働 安全実態調査団は「労働者たちは勧告基準をはるかに超える重い物を扱い、腰 を曲げたり頭を下げるような不安定な姿勢で繰り返し作業する」とし「日常的 に健康と安全侵害の要素にさらされている」と明らかにした。

▲[写真:チャムセサン キム・ヨンウク記者]

労災にあっても安心して治療を受けられない。ソウルのある私立大で働いてい るチョン某氏は「昨年10月18日、ゴミ袋の中のガラス片で切り、治療費と賃金 は会社が支払うことになった」とし「会社は治療費を支払う時に『同一部位に 再発事故がないように格別に注意することを誓約し、同一部位の関連治療費・ 療養費などは今後会社に請求しないことを覚書で要求した」と明らかにした。

特に大学の清掃労働者たちは長時間安全装具もなく有害化学物質などを扱って いることが明らかになった。調査団は「労働者たちは清掃のために化学物質が 含まれた洗浄剤などを日常的に使っているが、注意すべきことについての教育 もきちんと行われず、保護具も支給されない」とし「取り扱う洗浄剤などの 調査で、発ガン物質、生殖毒性物質、環境ホルモンが含まれていたことが確認 されたが一般的なマスクも支給されていない」と説明した。

調査団は続いて「施設管理労働者たちが清掃などで使う製品は、その特性上、 どうしても化学物質が含まれる」とし「化学物質成分調査で、含有量や毒性の 程度に差があるが、環境ホルモンや生殖毒性物質が含まれていたのはとても衝 撃的」と明らかにした。

ソウルのある大学病院に通うパク某氏は「処置室の床に注射器がたくさん落ち ていて、廊下にも注射針が落ちているが、注射器を拾う時に注射針で刺した」 とし「すぐ血液検査を受けられるが、とても忙しくて『たいしたことはない』 とそのまま清掃をした」と伝えた。

別の労働者キム某氏は「結核患者をはじめ、あらゆる重症患者が捨てた物品を 触るが、使い捨て手袋やマスク、ピンセットも支給されない」と話した。

調査団は学校内非正規職労働者の労働安全に対する責任は大学側にあるとし、 △学校内の『有害物質地図』の作成と公開、△労使共同で労働安全実態調査、 △衛生施設改善および拡充、△元下請労働安全保健協議会構成を要求した。

一方、公共輸送労組ソウル京畿支部が大学非正規職労働者を対象に実態調査を した結果、労働者の69.2%が働いて病気になったり怪我をした経験があると答え た。重い物を移動したり道具の使用、座ったり屈んだ姿勢で作業したり、床が すべりやすいため転倒事故の順序で集計された。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-03-14 14:59:07 / Last modified on 2013-03-14 14:59:09 Copyright: Default

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