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「22兆かけた4大河川不良工事、求償権請求を」...批判殺到

新旧政府と政治的綱渡りの疑い...「監査結果1週間で何をしたか」

ソン・ジフン記者 2013.01.18 13:59

22兆ウォンが投入された4大河川事業での総体的不良がわかった。監査院は1月 17日、『4大河川生かす事業主要施設物品質および水質管理実態』監査の結果、 大部分の堰で床保護工の流失と水門の毀損、水質管理歪曲評価などの問題がわ かったと明らかにした。4大河川事業の不良があらわれたことで、4大河川事業 に対する全面的な再検討は避けられそうもない。

監査院は1月17日に監査結果を発表し、大統領職引継委員会にも報告して新政府 と現政権の葛藤という政治的な影響も予想されている。監査院は2011年1月当時、 今回の監査結果と完全に反対の内容の監査結果を発表していた。さらに監査院 は9日に監査結果が出て1週間経った17日になって監査結果を発表したことで、 監査院が政治的に鋭敏な懸案である4大河川事業をめぐり『政治的綱渡り』をし たのではないかという疑惑もある。

民主統合党のパク・ヨンジン報道担当者は17日午後に論評して「監査院は監査 結果を一週間以上、手の中に握り、あちこちを飛び回って何を見て何かを調整 した」と指摘し「最終監査の結果を手に入れて一週間以上、何をしていたのか、 それで今晩遅くやっと発表したのか尋ねざるをえない」と明らかにした。

朴報道担当者は続いて「1次監査の時は政権の顔色伺い監査をして、今回の2次 発表には影響を小さくするために遅い発表に汲々としたのではないかと疑う」 とし「あるいは監査院が本分を忘れ、『4大河川事業総体的不良』という監査の 結果をめぐり政府や与党内部と政治的調整をしようとしたのなら、これは別の 波紋を起こすことになる」と警告した。

監査院は2011年と完全に反対の監査結果を出したことも問題と指摘されている。 監査院は2011年1月、4大河川事業の監査で「以前より洪水に対し河川が安全に 管理されて、堤防および護岸設置の高さ、浚渫計画などを調整して堤防と護岸 工事が追加で必要なこと以外は、特別な問題が発見されなかった」という結果 を発表した。環境影響評価と予備妥当性調査にも問題がないと明らかにした。 しかし今回発表した監査結果では、設計基準が誤って適用され、設計されたと 指摘し、水質管理が困難で、飲用水の安全性低下、事業費の浪費などの問題を 指摘した。安全で妥当な事業だという監査の結果が2年で総体的に不十分な事業 に変わったわけだ。4大河川調査委は「今回の監査結果が事実なら、2011年に事実 と違う監査結果を発表して国民を欺いた」と批判した。

4大河川調査委と4大河川汎国民対策委、環境運動連合などの環境団体は1月18日 午前、光化門の政府庁舎前で記者会見を行い、「監査院は事実上、2012年9月に 終わった監査を李明博大統領の任期末のわずか一か月前に予定し発表したのは 政権の表情を見るものであり、新しい政権に耳目が集中する時期に国家的懸案 をさっと処理しようとする日和見主義的な発想」と批判した。

環境団体は続いて「李明博大統領の我執を満足させるために、4大河川はあまり に大きな犠牲を払い、元に戻せない傷を負った」とし「4大河川事業の究極的な 責任は、4大河川事業を国民的合意なく強行し、押し通した李明博大統領が全的 に負うべきだ」と主張した。

監査院の今回の発表で4大河川国民訴訟人団が4大河川の訴訟で、堰の安全性、 水質、浚渫などの4大河川事業の問題を指摘してきたことが事実だったと確認さ れ、裁判の結果にも影響すると予想される。裁判所は4大河川訴訟1、2審で4大 河川訴訟人団の主張に対し、政府側の主張を認めた。環境団体は記者会見で、 「裁判所は大統領が強く進める国策事業だという理由で政府の主張を認めたの ではないかと振り返ってみなければならない」と主張した。

▲14日、4大河川調査委が業務引継委員会に事業再調査を要求する記者会見を行った。

環境団体は、4大河川事業の総体的不良があらわれたことで、4大河川事業に対 する全般的な再検討と徹底した調査が必要だと主張した。特に、堰の設置で止 まった川の流れをすぐに復旧しろと主張した。環境運動連合のヨム・ヒョンチョ ル事務総長は「特に8つの堰でせき止められ、湖になってしまった洛東江の水門 をすぐに開け」と強調した。ヨム事務総長は「4大河川事業の後、洛東江一帯の 湿地の環境が変化し、天然記念物の白鳥などの渡り鳥と保護種野生動物が死ん でいる」とし、4大河川事業が生態を破壊していると指摘した。

ヨム事務総長は同日朝、MBCラジオの『孫石熙の視線集中』にも出演し、「この 程度深刻な水準なら責任ある関係者に求償権を請求しなければならない」と語った。

▲達城堰上流のコリョン橋近隣の緑藻現象[出処:大邱環境運動連合]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-01-19 22:46:44 / Last modified on 2013-01-19 22:46:45 Copyright: Default

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