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韓国:古里原発事故が起きれば72万人が死亡
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古里原発事故が起きれば72万人が死亡

環境団体の模擬実験の結果に韓水原「国内の原発は違う」

イ・ジョンウン記者 2012.12.14 11:27

[出処:蔚山ジャーナル]

寿命が切れた古里原発1号機と月城1号機で事故が起きると最高72万人が死亡す るという研究結果が出てきた。

環境運動連合、蔚山環境運動連合、慶州核安全連帯は12月10日、月城核発電所 1号機と古里原子力発電所1号機の事故被害の模擬実験結果を発表した。

報告書によれば、月城1号機でチェルノブイリ級の巨大事故が起き、蔚山側に風 が吹いた時、もし避難しなければ2万人が急性死し、ガン死は約70万3000人、 人命被害による経済的被害は362兆ウォンに達する。

避難すれば、急性死亡者は4313人、ガン死亡者は約9万1000人に減るが、 避難による経済的な被害はむしろ1019兆ウォンで、さらに大きかった。

古里1号機で巨大事故が起き、蔚山に風が吹いても避難をしなければ急性死亡者 は889人、ガン死亡者は39万8000人で、経済的被害額は490兆ウォンに達する。 この時に避難すれば、急性死亡者は出ないもののガン死亡者は2万2000人になり、 経済的被害は12兆5000億ウォンほどになる。古里1号機で蔚山都心までは約 25km離れており、放射線量から判断される避難区域の19km以内には属さない。

環境運動連合などによれば、今回の模擬実験は核発電所事故評価プログラムの SEO code(瀬尾コード)を利用し、経済的被害を推定した日本の『原子力発電所 の事故被害額計算(パク・スンジュン、2003)』を韓国の月城、古里1号機に適用 した。瀬尾コードは1980年代に日本の故瀬尾健博士が開発し、民間部門で原発 事故による人命被害を調査するために使われてきた。

一方、韓国水力原子力は12月10日午後、ホームページに釈明文を載せて「国内 原発はチェルノブイリ原発とは原子炉の種類、核燃料の形態、発電所安全設備、 格納容器の特性が違うため、チェルノブイリ規模の放射能放出はあり得ない」 と主張した。

国内の原発は、建屋が健全なら炉心が損傷しても発電所敷地境界地域の放射線 量が法的許容値を過えないように設計されていると主張した。その上、瀬尾 コードは国際的に公式に使われるコードではないため、韓国の原発への適用は すべきでなく、放射線被曝被害の国際的な評価方法と勧告事項をきちんと反映 せず誤った概念を適用したと主張した。

環境運動連合は「福島事故も全く予測できない状況と過程で起きた。既存の 事故と同じ類型の事故が発生するかどうかは重要ではない」と話した。

古里1号機は1978年に運行が始まり、2008年に寿命が切れたがまだ稼動している。 月城1号機は1982年に試験発電を始め、今年11月20日寿命が切れたが、政府は 寿命延長を検討している。(記事提携=蔚山ジャーナル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-12-17 15:44:33 / Last modified on 2012-12-17 15:45:14 Copyright: Default

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