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韓国:朴槿恵、李正姫に手も足も出ず
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朴槿恵、李正姫に手も足も出ず...文在寅、安哲秀の罠にもがく

朴槿恵の狙撃手李正姫、3者TV討論で勝利

キム・ヨンウク記者 2012.12.05 01:41

12月4日の午後8時から10時まで行われた大統領候補テレビ討論は、統合進歩党 の李正姫(イ・ジョンヒ)候補の完全な勝利だった。李正姫候補は討論の後、 朴槿恵(パク・クネ)候補狙撃手というニックネームまで得た。特に朴槿恵候補 が李正姫候補の従北イメージを強調し、野党圏候補の単一化を突くためのネガ ティブ性の質問に対する逆攻勢は、朴槿恵候補を精神崩壊直前まで追い詰めた という評価もある。

この日の討論会で李正姫候補は確実な存在感を残し、朴槿恵候補は李正姫候補 の攻撃に言葉を詰まらせる姿まで見せ、あと二回の討論を忌避する可能性まで 言及されている。反面、文在寅(ムン・ジェイン)候補は礼儀正しい質問と回答 を続け、李正姫-朴槿恵の討論の間で存在感も見せられなかったという評価が 多い。

李正姫候補は、文在寅候補に対しては非正規職解決方案の具体性と韓米FTA問題 などの代案を中心に質問をしたが、朴槿恵候補には「維新王女」として享受した 特権と側近の不正問題、口先だけの財閥規制などに食い下がった。

李候補はこうした朴候補の攻撃を通じ、全斗煥(チョン・ドファン)前大統領か ら受け取った6億ウォンの社会還元と流通産業発展法の大統領選挙前の通過に 言及させるといった回答も引き出した。また朴槿恵候補と李明博大統領の側近 の不正に執拗に食い下がった後、「側近不正の輪を断ち切ろうとするなら側近 不正が発生した時に大統領職を辞任する」という約束を要求し、朴候補を困らせた。

文在寅候補は前日の12月3日、安哲秀(アン・チョルス)前候補が朴槿恵-文在寅 をまとめて中傷宣伝ばかりが乱舞する選挙だと話したことを意識したように、 政策公約集読み上げのような討論を行い、残っていた存在感も失った。文在寅 候補はまた、安哲秀候補との単一化討論会で話題になった済州海軍基地、非正 規職、二極化問題など参与政府の評価ではほとんど同じような話をして新鮮さ もなかった。

「韓米FTAをかっぱらっても愛国歌を歌えば許されるのか」

朴槿恵候補は文在寅候補と李正姫候補を野党圏連帯に押し込めようとしたが、 李正姫候補の弁舌でほとんど誤発弾になった。

特に朝鮮半島周辺国との外交政策方向についての相互質問の場面では、朴槿恵 候補が「外交問題に関係ないが」とし、「李正姫候補は単一化を主張し続けて いるが、後で候補を辞任すれば国庫補助金をそのまま受け取ることになる。 道徳的な問題もあるが単一化を主張し続け、討論会にも出てくる理由があるか」 と会心の一撃を加えたが、返ってきた回答は朴槿恵候補を驚かせた。

李正姫候補は「これだけ覚えておいて欲しい」とし「朴候補を落とすためだ。 朴槿恵候補を必ず落として進歩的な政権交替を実現する」と朴候補に食い下がった。

李候補が朴槿恵候補に加えたさらなる一撃は、司会者が共通質問で投げた外交 政策の方向についての質問から出た。

この質問をめぐり李候補は、「外交の基本は国の主権を守ることだ。忠誠血書 を書いて日本軍将校になった高木正雄、韓国名、朴正煕(パク・チョンヒ)。 解放後のクーデターで執権し、韓日協定を強行した。維新独裁の鉄拳を振るった。 根元を欺くことはできない」とし「親日と独裁の後裔である朴候補とセヌリ党が 韓米FTAをかっぱらい通過し、経済主権を売り飛ばした。愛国歌を歌う資格もない。 かっ払った後で愛国歌を歌えば許されるのか」と猛攻を浴びせた。

李正姫候補が言う『高木正雄』という名前は、討論の直後、各種ポータルサイト のリアルタイム検索語1位を占めた。

李候補は続いて「韓米FTAかっぱらいに賛同した人が国政を責任を持つといって はいけない」とし「農民がFTAのおかげで死にそうだと言うのだから、まず農業 を除外するという判断を大統領はするべきだ」と批判した。

李正姫、ひたすら朴槿恵に食いつく

李正姫候補はほとんどの司会者共通質問でも、朴槿恵候補にしつこく食い下がっ た。李候補は大統領のリーダーシップを問う場面では、「共感と対話、傾聴の リーダーシップが必要だ」とし、「朴槿恵候補が全泰壹烈士の銅像に献花する と言いながら、双竜車労働者の喉首を絞めるのは、対話ではなく不通だ。維新 独裁のファーストレディが青瓦台に行けば、不通と傲慢、独善の女王になる」 と直撃した。

政界の不信解消方案について、朴槿恵候補は約束の政治と統合の政治などを話 したが、李正姫候補は「親日根元、独裁の過去、民生無視、言うことが変わり、 各種不正のデパート、尻尾切り、何かというと色合い論争、恥ずかしい旧時代 政治はすべてセヌリ党がした」とし「韓国政治刷新の核心は、まさにセヌリ党 をなくし、合理的な討論ができる政治環境を作り、庶民の涙を拭うこと」と 猛攻をかけた。

朴槿恵候補は李正姫候補の従北議論も強調させようとしたが失敗した。朴候補 は「大統領ははっきりした国家観がなければならない。李正姫候補と統合進歩 党は国旗に対する敬礼もせず、愛国歌を歌わないという。大統領立候補の資格 があると思うか」と尋ねたが、李候補は「党代表としての国家次元の公式では すべての国民儀礼をした。ちゃんと調べて質問をしろ」と面と向かって非難した。

朴槿恵候補が再度「愛国歌を歌ったと言うが、党に属する議員に拒否する議員 がいる」と提起すると「ちゃんと調べて話さなければならない。しっかり準備 して来なさい」と皮肉った。

反面、文在寅候補と李正姫候補は仲良く非正規職問題解決と整理解雇問題など の解決法をやりとりした。

李正姫候補が文在寅候補に「参与政府の時に量産された非正規職が空にしがみ つき、冬を粘っている。こうした現実も変えられない政治に何の意味があるか」 と尋ねると、文候補は「非正規職問題の解決は、良い雇用という次元でも必要 で、経済民主化のためにも必要な時代的な課題」とし「任期中に非正規職の割合 を半分に下げ、非正規職労働者が使用者の解雇無効や復職などの有利な判決を 受けた時は、使用者側の控訴上告による時間稼ぎを制限する」と明らかにした。

文候補は続いて「参与政府の時に非正規職の問題、二極化の問題について十分 な対処ができなかった」とし「今、経済民主化と福祉国家を次の政府で一番重要 な課題として提示し、約束しているのも、参与政府の不足に対する省察の結果」 と付け加えた。

この日、李正姫候補の討論方式に対する評価ははっきり分れた。ソーシャルネッ トワークなどではほぼ合格点を受けたが、一部保守指向の有権者は李正姫候補 が朴槿恵候補に「敵愾心と打倒の対象と規定している」と分析した。

李候補はこの日の討論で自分の支持者を結束させ、統合進歩党事態以後の進歩 政党から離れた有権者をまた集める爽やかさを見せたという評価が多い。ただ 李候補が朴候補を落とすために出てきたといったのは、事実上、辞任の可能性 を認めたものと解釈され、朴槿恵への攻撃がむしろ文在寅の票を奪い、保守 大結集の効果につながるという観測もある。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-12-06 18:04:14 / Last modified on 2012-12-06 18:04:15 Copyright: Default

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