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韓国:[現場手紙]キム・ジンスク指導委員裁判の証人になった理由 | ||||||
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「社会的な物議なければ振り返りもしない社会ではないのか?」[現場手紙]キム・ジンスク指導委員裁判の証人になった理由...6.16連帯の2日間
パク・ジョンギュ(非正規職ない世の中作り) 2012.06.04 23:13
6月1日、希望バスの後、やっと釜山に行きました。韓進重工業整理解雇に対抗 し、85号クレーンで309日間の高空籠城をした民主労総釜山本部キム・ジンスク 指導委員の裁判に証人として参加するためにでした。 キム・ジンスク指導委員を守るため、85号クレーンの中間で137日を共に戦った 韓進重工業のパク・ソンホ組合員をはじめ『85号クレーンの戦士』が釜山地方 法院354号法定で彼の裁判を見守っていました。 私が受け取った証人召喚状には『暴力行為などの処罰に関する法律違反(集団・ 凶器など住居侵入)等』というすさまじい罪名(?)が記されていました。高さ 35mのクレーンの上で生かしてくれと絶叫した老いたか細い女性労働者の呼び掛 けを、彼らは『集団・凶器など住居侵入による暴力行為』と規定し、彼女は 2月16日、1審で懲役1年6か月・執行猶予3年を宣告されました。 現代自動車がキム・ジンスク指導委員を告訴した事件私がこの裁判の証人になった理由は少し複雑です。検察は、85号クレーン高空 籠城が『住居侵入』による暴力だとしてキム・ジンスク指導委員を告訴し、 現代自動車は2010年の非正規職ストライキ当時、工場に入って教育をした理由で 彼女を『住居侵入』で告訴し、これら二つの事件が併合されました。 2010年11月15日、大法院判決により、すべての社内下請労働者を正規職に転換 せよとして現代車の非正規職労働者が蔚山第1工場占拠ストライキを行い、金属 労組の団体交渉局長だった私はこのストライキと交渉を支援するために派遣さ れました。座り込みプログラムで労働組合の経験がない組合員に闘争の経験を 伝え、勇気を出すための教育が進められました。 1895日目に正規職化を勝ち取ったキリュン電子のキム・ソヨン分会長、起亜車 の非正規職闘争を率いたキムヨンソン前支会長、今は『折れた矢』で有名になっ たパク・フン弁護士、双竜車77日ストライキを率いた組合員が座込場に来て、 大切な経験を共に分けあいました。 キム・ジンスク指導委員にも教育をお願いしましたが、ちょうど11月27日に 民主労総の全国労働者大会が蔚山で開かれました。正規職労組幹部のある代議員 に頼んでキム・ジンスク委員が座込場に入り、組合員に情熱的な教育をしました。 正規職労組に追い出されたキム・ジンスク教育している時、当時現代車正規職労組イ・ギョンフン支部長と幹部がのりま きを渡すために座込場に上がってきて、この場面を見ました。イ・ギョンフン 支部長は、非正規職労組のイ・サンス支会長と私を呼び、なぜ事前の許諾なく 外部の人を工場に入れたのかと抗議しました。 教育の後、イ・ギョンフン支部長は「外部の人がなぜ入ってきたか? なぜ許諾 もなく入ってきたのか?」と大声を出し、キム・ジンスク指導委員はカバンも 持たずに工場の外に追い出されました。 彼女はその前にも蔚山工場で正規職の代議員に教育をしましたが、非正規職の 座込場で教育したという理由で侮辱を受けたのでした。彼女は工場の外に出な がら「パク・ジョンギュ同志がどれくらい苦しいか、少しは体験しましたよ^^; それでも揺れずに強く頑張るように」という携帯メッセージを送りました。 非正規職労働者の占拠ストライキに対する連帯を無視し、座り込み中断を脅迫 した当時の現代車支部は、労組新聞と代議員大会宣伝物で「外部勢力が工場に 入り混乱をあおっている」という文を送りだしました。 11月30日、現代自動車会社も「座込場中に外部勢力が介入、教育までしている 事実は、彼ら自身も認めています。外部勢力の無責任な扇動と介入は、事態を さらに長期化させるだけです」という会社新聞を発行し、キム・ジンスク指導 委員を『住居侵入』で告訴しました。 『組合幹部同行時は現場出入可能』で合法に出入釜山地方法院354号法廷。弁護士は当時の状況をいくつか尋ねた後、私が書いた 本『現代自動車非正規職蔚山工場占拠闘争記録』〈25日〉と、現代自動車労使 が結んだ団体協約を証拠として提示しました。 団体協約10条には「会社は組合が要求する者の出入を保障するが、組合事務室 に限る。ただし、組合幹部が同行すれば現場への出入が可能」となっていて、 組合幹部は団体協約16条『幹部の優遇』2項に『組合幹部の役員、地域および 部門委員会の役員と傘下支会役員、代議員、常務執行委員』と規定しています。 つまり、キム・ジンスク指導委員は団体協約により、組合幹部の代議員と同行 して合法的に現場に入ったのです。今でもキム・ジンスク指導委員は現代車の 正規職労組の要請で、正規職組合員を対象に教育をしています。 ところが検察は「現代車労組が非正規職労組を認めたのか?」、「現代車労組が 非正規職ストライキに反対しなかったか?」とおかしな質問をするだけで、キム・ ジンスク委員に懲役3年を求刑しました。 「労働者が問題を起こさなければ振り返りもしない社会」キム・ジンスク指導委員が控訴審最終陳述をしました。彼女は物静かながらも、 堂々とした声で、整理解雇の不当さを話しました。韓進重工業の船舶受注物量 をフィリピンに送り、最近では工場の資材までフィリピン工場に持ち出して いるという話を伝えました。 フィリピンの工場のために韓国の工場に受注がないという理由は、勤労基準法 の『緊迫した経営上の必要』になって労働者を整理解雇し、結局、双竜自動車 22人の死のような悲劇と悪夢が繰り返されるのに、誰も彼らを守ってくれない という点を切切と訴えました。 彼女は1年に数百の会社に入って労働者に教育をするが、全国で唯一現代自動車 だけが自分を告訴したという点を指摘し、大法院の判決も守らない国内最大の 財閥と無力な法を批判しました。 「1審裁判所は、クレーン座り込みと希望バスが大きな社会的な物議になったの で処罰は不可避だと言いましたが、大韓民国は労働者が物議をかもさなければ 3年、5年と戦って、数十人が死んでも誰一人振り返りません」。 彼女の切切とした生きた最後陳述は長く心を揺さぶりました。 309日高空籠城6ケ月、整理解雇の暗い影キム・ジンスク指導委員が85号クレーンから降りて6か月経ちました。彼女は生 きて降りてきましたが、工場は生きて呼吸できません。会社は85号クレーンを 古物処分のように売り飛ばし、希望バスが越えた工場の塀を二倍にしました。 役員が大挙機関名掲示式に参加するほど会社と近い第二労組が作られ、組合員 の過半数以上を抜き取りました。85号クレーンを守った民主労組は、交渉さえ 中断されて、7月には交渉権も奪われて158億という損害賠償訴訟が民主労組の 首根っこを押さえつけています。 韓進重工業影島造船所は軍艦などの特殊船を除き、一般商船の受注がないとい う理由で一部休業に入った状態ですが、フィリピンのスービック造船所は空い ているドックがなく、船の受注ができないほどです。 その上、韓進重工業が整理解雇者を復職させないように、わざわざ受注を受け ずにいるという話も聞こえてきます。交渉権が会社と近い労組に渡った後に、 受注を受けるといううわさが現場をさまよっています。 命がけの闘争で整理解雇を撤回させても、一抹の良心さえない貪欲の資本は、 韓進重工業影島工場に整理解雇という死の影をさらに濃くしています。 社会的物議をかもす希望バス・シーズン2のためにキム・ジンスク指導委員が韓進重工業と現代自動車から『集団・凶器など住居 侵入による暴力行為』をしたかどうかを決める控訴審宣告公判が、6月29日に開 かれます。不当な整理解雇を防ぎ、キム・ジンスクを救うため、希望バスに乗っ た乗客130人余りが罰金爆弾に対して堂々とたたかっています。 6月11日には全国から駆け付けた希望バスが絶望の塀を越え、奇跡を起こして 1年目の日です。韓進重工業に向かった希望バスは、資本の貪欲に対抗して、 労働者と庶民の暮らしと生命を守るために全国あちこちで新しい希望を作って います。 2012年の85号クレーンは23番目の死を防ぐために全身で戦って作った大漢門の 焼香所です。5月24日、焼香所の遺影が警察の軍靴で踏みつけられ、ゴミ車にの せられて行きましたが、連帯の力はさらに固い焼香所を作りました。 希望バス1周年を迎えて、6月16日の午後1時から、言論労組ストライキの現場の 汝矣島から大漢門まで『双竜自動車解雇労働者復職と整理解雇-非正規職ない 世の中に向かう希望デモ行進』が開かれます。続いて午後7時から翌朝まで 『集会する権利、連帯する権利』という名で2日間の文化の場が開かれます。 『社会的物議』を起こさなければ誰も振り返らない社会で整理解雇と非正規職 により倒れて行く労働者を立て起こすのは、まさに連帯という二文字です。 闇が光に勝てないように、資本の貪欲が連帯に勝つことはできません。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2012-06-05 02:26:45 / Last modified on 2012-06-05 02:26:49 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |