官封5000万ウォン、09年10月末頃に発行...誰が17か月も保管していたのか?

当時官封納品時期と都市銀行に発効した時期に差がなく、引出者は探しやすい

チャン・ジンス前国務総理室公職倫理支援官室主務官が、民間人査察口止め用 だとして公開した5万ウォン札の官封5000万ウォンは、2009年の10月末から11月 上旬に韓国銀行から都市銀行に流れていたことが確認された。リュ・チュンニョル 前国務総理室公職服務管理官(局長)は、この金を2011年4月に不法民間人査察の 隠蔽用としてチャン・ジンス前主務官に与えた。これは、この金が2011年4月まで、 何と17-18か月ほどどこかに官封状態で保管されていた事実を語る。

韓国銀行などの複数の関係者によれば、チャン・ジンス前主務官が受け取った 記号00272台の官封が都市銀行に流れた時点は、早ければ2009年10月末、遅くとも 2009年11月上旬だ。これから逆算すれば、造幣公社から韓国銀行本店に問題の 札束が納品された時点は、2009年10月末頃だ。当時は5万ウォン新券が発行されて まもなく、新券への要求が多かった時期で、韓国銀行にはほとんど在庫が 残っていなかった。これほど需要が多い状況で、都市銀行が17-18か月も保持 していた可能性はない。

検察、流れた時点ではなく6月の発行時点だけに注目するか

最近、一部の言論は、検察が官封の帯に印刷された記号と5万ウォン札の貨幣番号 を追跡した結果、官封発行の時点が2009年6月直後と把握されたと報道した。 某言論は、4月13日に検察関係者が「5000万ウォン官封は、5万ウォン札新券が 出た時だと把握している。当時、5万ウォン札の新券が大量に出て、官封の形で 都市銀行に配布された」という話を伝えた。

だが、検察が官封の発行時期まで広げて引出者の捜査をすれば、5000万ウォン 以上の引出者の対象が膨大になる。その場合、引出者を探すことができず、検察 がごまかそうとするのではないかという疑いもある。

韓国銀行は通常、円滑な貨幣需給のために、年間で造幣公社に発注する。造幣 公社は新券納品に支障がないように、6か月前にあらかじめ5万ウォン札を印刷 し、造幣公社の金庫に保管して若い番号から納品した。問題の官封発行時期は 新券発行初期にあらかじめ印刷された金の可能性がある。発行時期よりさらに 重要な事実は、造幣公社から官封を韓国銀行に納品した日と、都市銀行に流れ た日だ。当時は納品時期と都市銀行に流れた時期にほとんど差がなかったため、 官封の引出し時期を最大限圧縮できる。

韓国銀行によれば、現在50ウォンのコインは、3年前に発行した金が都市銀行に 支給されているが、5万ウォン札は今も需要が高く、ほとんど造幣公社から韓国 銀行に納品され次第、流されている。実際、5万ウォン新券を発行し始めた 2009年には、新券を積んで造幣公社から韓国銀行に5万ウォン官封を送る車両が 一日に二回きたことも多かった。

韓国銀行は最近、造幣公社から韓国銀行に札が納品された時期を検察に伝えた。 韓国銀行のある関係者は、「ソウル地検から文書で要請がきて、00272番の官封 が入った時期を知らせたが、札が流れた時点は正確には分からない」と明らか にした。だが当時、5万ウォン札がすぐ銀行圏に流れ、該当時期は最大限1週間 の間に圧縮することができる。この時期に5000万ウォン以上現金で引き出した 人を捜し出すのは、はるかに容易になる。『高額現金取引報告制度』により、 一日2千万ウォン以上、現金を入出金する場合、取引情報が金融委員会金融情報 分析院(FIU)に自動登録されるためだ。

当時、5万ウォン札の需要が高く、17-18か月も官封の形で5000万ウォンを持っ ていられるのは政府や大企業程度だ。リュ・チュンニョル前局長は、この金が 初めは総理室の職員が十匙集めて一食分集めた金だったと主張したが、官封だ という事実がわかると「亡くなった義理の父が用意した金」と言葉を変えた。

民主党MB審判国民委員会所属のイ・ジェファ弁護士は「それほど長い間、保管 されていたとすれば、政府や大企業が持っていた金」とし「すでに市中では、 おおっぴらに某大企業の裏金だといわれている。国家機関の裏金か、大企業の 裏金である可能性も高い」と指摘した。

一方、検察は16日にチャン・ジンス前主務官に官封5000万ウォンを渡したリュ・ チュンニョル前総理室公職服務管理官(56)、イ・ギヨン警監(前総理室公職倫理 支援官室点検1チーム員)の自宅と事務室など5か所を押収捜索した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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