韓国:イ神父「クロムビ発破は未必の故意による殺人行為」 | |
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イ・ガンソ神父「クロムビ発破は未必の故意による殺人行為」爆破地点から100mの場所にいた司祭を見ても発破を強行するのは反人権的処置
チョン・ヒョンジンいまここ記者 2012.03.08 18:55
![]() ▲3月8日午前、江汀中徳近海のケーソン 海軍と海軍基地施行社は、3月7日午前11時20分頃に始まった1次発破作業を始め、 午後5時10分頃の最後の発破まで6回にわたり、発破作業を進めた。 7日午前、済州島が海軍基地共有水面埋立工事停止のための行政命令の事前予告 と聴聞会準備期間には工事を一時中止するよう要請した。しかしこれに対して 国防部は、それとは無関係に工事を続け、聴聞会も工事とは別に行い、済州道 が工事中止命令をすれば対応すると明らかにした。 1次発破当時、現場にいたムン・ギュヒョン、イ・ガンソ、キム・ソンファン神父 によれば、全てがとても突然に起きたという。 特にキム・ソンファン神父(イェズス会)は、発破時にわずか15-20mの地点に潜伏 していたが、11時を少し越えた時に「発破2分前」という声を聞いて立ち上がった。 当時、発破地点の周辺は施工社の職員、警察など数人がとり囲み、キム神父を見て 驚いた警官は「業務妨害」と外に引き出した。 その間、発破が3分ほど遅れたが、キム神父を外に引き出した直後、また カウントダウンが始まり、振動と共に発破が行われた。 キム・ソンファン神父は「隠れていた私が突然立ち上がると、周辺にいた人が 驚いて、カウントダウンを中止し、私をクロムビ側に引き出した。それと共に 3分ほど過ぎて深いところから爆発の振動が感じられた」と話し、「私がその場 から押し出されれば発破されると思い、最後までがんばったが力不足だった。 当時、100m以内に私だけでなく、発破地点をめぐり警察など多くの人々がいた が、急に発破を行ったのでとても当惑した」と伝えた。 7日の午前から始まった火薬運搬と発破に至るまでの過程を見ると、海軍と施工 業者が『発破実行』をめぐり、不法と便法で無理をしている情況が捉えられる。 キム・ソンファン神父と現場周辺にいたイ・ガンソ神父は、その当時、入り江 のテトラポッドの上にいた。黙珠祈祷をしていたが、該当現場施工業者のデリム 側職員がイ・ガンソ神父に『危険だから降りてきなさい』という話を聞いて、 数分して約70m前方で発破が行われた。 イ・ガンソ神父は「周辺には警官もいたし、明確に100m以内で爆破がなされた。 『人がいて危険なら発破を延期しろ。人が優先だ、発破が優先か?』といったが 対応せずに発破を進めた」と当時の状況を伝えた。当時、警察も情況が把握で きず、無防備に周辺に立ったり座っていた状況だった。 イ・ガンソ神父は「当時は、現場でクロムビ発破が始まるという悲痛さが先ん じたが、これは明らかに安全規定を疎かにして、人よりも発破を優先する行動 で、安全を確保せずに事故の危険があるのに発破を断行したのは『未必の故意 による殺人行為』で、施工者と海軍の安全意識が表れる部分」と批判した。 続いて「明らかに爆発物管理の規定があるのに、一つも守らず爆破を敢行した のは権威主義的で暴力的な態度だ。警察さえ爆破の時点を正確に知らなかった ようだ。活動家はもちろん、警察の安全にまで目を塞ぐ反人権的処置であり、 人間の尊厳を完全に無視した破廉恥な行為だ。これは海軍自身がその正当性、 軍人の公務員としての品位、権威、尊厳性まで爆破した格好」と声を高めた。 海軍と施工者側は3月7日午前6時からトングァン里火薬庫で火薬を積み、陸路を 通じ、江汀村に移動する計画だったが、経路を変えて海上を通じ火薬を運ぶ場面 がある報道機関によって捉えられた。 爆薬/爆発物に対する一般管理規定によれば、『運送責任者は施工者も他の所属 の人に委譲できず、韓国火薬所属の運送責任者が発破地点まで運送しなければ ならない。また、運送の過程と経路を所轄警察署生活安全課に申告して、申告 内容のとおりに運送しなければならないばかりか、任意に経路を変更できない。 移動時間は午前6時から12時まで、当日使用する分量だけを運送でき、運送した 火薬も発破地に保管所を作り保管しなければならず、すべて使えなかったものは また火薬庫に返却しなければならない』となっている。 しかし7日から行われた火薬運送と発破はこうした内容をほとんど守っていない ことが明らかになった。 ムン・ギュヒョン神父の目撃によれば、当日、発破現場には火薬を保管する 保管所がちゃんと出来ていなかったという。保管所があるなら、当日運送した 火薬をまず保管して、発破地域に運ぶべきだが、その過程がなかったという。 現在、村住民と活動家は、発破による状況を通じ、海軍と施工者側が勝手に 相当な火薬を受け取り、積載しているのではないかという疑惑を提起している。 3月8日現在、住民は午前5時30分から火薬運送経路を遮断しているが、7日と違い 運送には何の情報も言及もなく、入り江で発破準備を進めているという報せに 接し、強く抗議している。 一方、現在、江汀入り江には7日夜から8日明け方まで和順港から横と縦各20m、 約1万トンのコンクリート構造物である『ケーソン』が運搬されている。ケーソン は海を埋めるテトラポッドがきちんと積まれるように作られた構造物だ。 ケーソンを入れるため、海中の浚渫作業もほとんど終わった状態だ。(記事提携= カトリックニュース・いまここ) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2012-03-09 02:46:25 / Last modified on 2012-03-09 02:48:00 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |