クロムビ爆破初日「一睡もできず、食べられなかった一日」

カン・ドンギュン会長、「絶対に屈服しない、それが平和を愛する私たちの力」

長い間江汀村を守ってきた老神父が、アスファルトの上に勝手に座っていた。 ムン・ジョンヒョン神父は「昨日は一睡もできず、今まで何も食べられなかった」 と言い、健康についての質問には「死にそうだ」と答えた。ムン神父は吸った タバコを揉み消して、ポケットからタバコの外箱を取り出して吸殻を収め、また ポケットに入れた。平和と自然を愛する老神父のつらい一日が負っていた。

▲7日、ムン・ジョンヒョン神父が記者の質問に答えている

3月7日午前、11時20分頃に最初の発破の声が聞こえた。今日はこれで終わるか という瞬間、また発破の声が聞こえた。午後4時から20分間隔で6回、火薬が 爆発した。デリム産業が担当する第2工区、クロムビ海岸西方の沈砂池側だった。 デリム産業は、ケーソン(土木建築の基礎工事をする時に使う大きな鉄筋の箱) 製作場を作る計画を持っている。

この日午前、事業団、海軍関係者などと面談した統合進歩党の李正姫(イ・ジョ ンヒ)共同代表は「2時に発破をしないという話を聞いて、別の可能性ができるか と考えていましたが、事業団長はすでに埋設した火薬をそのままにして置くと 危険だという理由で発破を強行した」とし、また午後4時に始まった発破の裏面を 説明した。

続いて、イ代表は「火薬を除去するのが危険な仕事なのか、多方面を調べてみ たが、結論は難易度『0』というのが専門家の共通した結論だった」とし、安全 を口実に発破を強行した事業団の虚構性を批判した。

▲李正姫統合進歩党共同代表が面談を終えて出てきて発言をしている。

一方、この日の午後7時、江汀村に到着した民主統合党のハン・ミョンスク代表 は、江汀村の儀礼会館で村の住民と懇談会を開いた。ハン代表は「民主党が 特別対策委を作り、これ以上発破が続かないようにする」と明らかにした。

また、ハン代表は「海軍と警官に連行され、拷問され、ひどい人権蹂躙がある と聞いた」とし「人権蹂躙についても対策委で厳重に調査し、対策をたてる」 と話した。

実際に昨年10月には祈祷のためにクロムビ岩に泳いでいったソン・カンホ博士 を海軍特殊部隊が水深20mの水中で暴行を加える動画が公開され、公憤を買った。

江汀村のシン・ヨンイン顧問弁護士は、それと似た事例が無数に起きているこ とを知らせてほしいと鄭東泳(チョン・ドンヨン)議員に訴えた。シン弁護士は 「何かあれば通行を制限し、何かあれば集示法違反で逮捕する」とし、「江汀 では憲法秩序がまったく崩れている。人権蹂躙が深刻なことを国民が知れば、 怒らない国民はいないだろう」と訴えた。

この日、ハン・ミョンスク代表は8日に予定されている野党圏連帯の日程により ソウルに戻った。ハン代表が空港に戻る途中、ハン代表が残って村で連帯する ことを望む人々が道を防ぎ、小競り合いになった。

▲カン・ドンギュン江汀村会長とコ・グォニル海軍基地反対対策委員長がシュプレヒコールをあげている。

カン・ドンギュン江汀村会長は「60年前の済州の4.3がまた再現されている」 とし「お願いだから済州島をそっとして置いてください。自然のまま、平和を 愛して暮らせるように、お願いだから済州をそっとして置いてください」と訴えた。

続いてカン会長は「歴史は今日の海軍、今日の既得権勢力、既得権勢力に寄生 する警察を忘れない」とし「絶対に屈服しない。それがまさに隣人と兄弟、 平和を愛する私たちの力だ」と声を高めた。

▲江汀村儀礼会館に集まった住民と平和運動家がシュプレヒコールをあげている。

村会館でのシュプレヒコールで一日を終えた村の住民たちは、あるいは8日に あるかもしれない海軍の発破作業とソ・ギョンソク牧師など海軍基地賛成団体の 集会に備えるために、疲れた体を横にした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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