![]() |
韓国:蔚珍原発事故「冷却材喪失に至る可能性も」 | ||||||
Menu
おしらせ
・レイバーネットTV(3/26) ・あるくラジオ(2/23報告) ・川柳班(3.31句会) ・ブッククラブ(3/20) ・シネクラブ(3/22) ・ねりまの会(4/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8月下旬予定) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第99回(2025/3/10) ●〔週刊 本の発見〕第380回(2025/3/13) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2025/3/6) ●川柳「笑い茸」NO.159(2025/1/27) ●フランス発・グローバルニュースNO.17(2025/3/1) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第98回(2025/2/18) ●「美術館めぐり」第8回(2025/2/24) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信・Tansa
|
蔚珍原電事故、「深刻な状態に陥りかねない」イ・ホンソク「福島原発事態を呼んだ冷却材喪失の可能性も」
チョン・ヨンギル記者 2011.12.02 12:35
蔚珍原子力発電所4号機細管の損傷で、韓国内の原発の安全問題にまた赤信号が 点灯した。 韓国原子力水力発電所側の発表によれば、3800本以上の細管が損傷したため、 緊急補修作業に入ったという。この細管は、蒸気発生器の核燃料と発電機の間 で熱を交換する細くて長い管だ。 これについてエネルギー正義行動のイ・ホンソク代表は、[キム・ソウォンの SBS展望台]に出演し、「細管が破損すると、この核燃料の中にある放射性物質 が外に漏出する事もあり、また一番憂慮されるのは、核燃料には絶えず冷却水 が循環することになっているが...これが中間の管が切れれば冷却水が漏れてし まう」と説明した。そうなると日本の福島で冷却水が完全に失なわれたことで 起きた事故のような、非常に深刻な状態に陥りかねない危険な状況だと憂慮した。 イ代表は安全に問題がないという原発側の立場に対しても、設計と材質自体に 根本的な問題があると指摘した。 イ・ホンソク代表は全体の細管が非常に多く、故障の許容値が普通は8%程度だ と述べた。しかし蔚珍原発4号機には3800本以上、全体の25%近い数の細管に 問題が発生したということだ。 その上「2001年、ほぼ1月1日から稼動を開始したが、2年4か月しかならないの にこの蒸気発生器の細管が定期点検中に完全に折れるという事故があった」と し「その時は幸運にも定期点検中にその事故が起きたので、すぐ整備ができた が、もしそうした事故が発電所の運転中に起きていれば、とても深刻な事故に つながりかねない状態だった」と明らかにした。つまり、蔚珍原発は細管事故 が数年間、繰り返されていたということだ。 また、原発の寿命は40年で、蔚珍4号機は2001年度から稼動を始めたが、「これが たった10年で問題が起きたのは、もう設計上の問題としか思えない」と強調した。 イ・ホンソク代表は「これまで蔚珍3、4号機は対外的に韓国型の原子炉だと大々 的に広報したような原子炉」とし「これまで韓国型の国産化に成功したと大げ さに騒いだが、実際、技術的な内容を見ると、まだたった10年しか経っていな い最新型と見られる発電所に、あれこれこうした問題が生じている」と話した。 問題は、蔚珍4号機の他にも細管に問題が発生しかねない点だ。今問題になって いる蒸気発生器には、inconel600という合金が使われている。ところが李代表 は「inconel600は、米国ではとても多くの問題があり、その上訴訟まで出ていて、 この材質を使うべきではないという議論がとても多かった」とし「それなのに、 蔚珍ではこれを使った。蔚珍3、4号機も使っていて、また霊光3、4号機もやはり 使っている」と述べた。したがってこれと同じ材質を使う蒸気発生器の全体的な 再点検の必要があると強調した。 一方、韓国水力原子力側がこの事実を一足遅く公開したことへの問題も指摘し た。李代表は「蔚珍4号機は9月9日から整備に入り、本来なら10月15日に整備が 終わる予定だった。ところが10月13日の韓国水力原子力による発表では、整備 期間を延ばす、程度の発表しかなかった。すでに韓国水力原子力は10月に内容 を知っていたということ」と明らかにした。また、「問題がかなり深刻なので、 本来8%程度だった細管の問題を許容する割合を10%に増やして、またそれでも だめで、18%に増やそうとした事実」も明らかになったとし、全体の本数も多く 問題になるため、マスコミに公開したようだと話した。 今後の対策についてイ・ホンソク代表は、蔚珍原発の再稼働に反対した。彼は 細管が単にすりへったものではないため、破損すれば冷却材喪失事故という 重大事故につながり、設計上の問題もあると思われるので「蔚珍4号機の根本的 な再検討が必要だ」と主張した。 また、政府が21の核発電所の他に13箇所の核発電所を建設または建設計画を持っ ていて、さらに蔚珍、霊徳、三陟の3地域に新規の立地手続きを取っていて、 福島原発事故以後、世界的な傾向に合わせてエネルギー政策を『脱核(脱原発)』 に向かわせろと強調した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-12-02 23:45:31 / Last modified on 2011-12-02 23:45:32 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |