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「『1番魚雷』の偽物が二つ」と主張

駐韓米軍撤収運動本部、天安艦調査でキム・テヨン長官などを告発

キム・ヨンウク記者 2010.08.23 14:27

天安艦事件に関する虚偽事実の流布で保守団体に告発された駐韓米軍撤収運動 本部(運動本部)が8月23日、引き揚げられた『1番魚雷』と、合調団が公開した 『1番魚雷』は互いに異なる偽物だとし、ソウル中央地検に告発状を提出した。

駐韓米軍撤収運動本部 天安艦事件真相調査委員会は8月23日午前、キム・テヨ ン国防長官とユン・トゴン天安艦軍民合同調査団長、国防部パク・チョンイ共 同団長(中将)など、天安艦民軍合同調査団に所属する委員約40人を天安艦につ いて虚偽の調査結果を発表したとして告発した。

運動本部は告発状で「被告発者たちは、天安艦が沈没した原因が北朝鮮の魚雷 攻撃ではないのに、自らの責任回避のために偽りの調査結果を計画し、それに 同調して多くの国民と報道機関に虚偽の事実を流布して大統領にも虚偽の報告 を行い、結果として南北関係が軍事的な衝突の危険にまで置かれる原因を提供 した」と告発の理由を明らかにした。

この日、告発状を提出した駐韓米軍撤収運動本部のリ・インス前代表は、今回 の告発の背景について「運動本部は天安艦関連の虚偽事実の流布で保守団体に 告発されたが、検察は虚偽事実を調査せず、逆に私が数十年間身を置いていた 団体を調査した。われわれは何が虚偽の事実かも知らない。それで本格的に天 安艦問題を調査し始め、魚雷写真の決定的な問題を見つけた」と明らかにした。

▲運動本部は「底引漁船の船長(キム・ナムシク)は魚雷を引き揚げた後に連絡し、撮影チームが到着して、その場面を撮影をした後、手順を踏んで毛布で魚雷を包み、自分たちが陸地まで運んだと5月20日に記者会見場で発表した」とし「合同調査団が提示した写真を見れば海水に網を投入する場面と引き揚げたばかりの場面がすでに撮されている。船長の言葉通りなら、そんな場面はありえない」と指摘した。

リ・インス前代表は2枚の写真を較べ「5月15日に軍警が底引漁船から引き揚げ た魚雷と、5月20日に軍民合同調査団が記者会見場に持ってきた魚雷は互いに異 なる2つの魚雷」とし「2つの魚雷は天安艦事件の前、すでに海軍が持っていた 魚雷と判断される」と明らかにした。運動本部は告発状で「写真をよく見ると、 アルミ箔がついた部分で開いている四角の形が違う。そして魚雷の軸の形や損 傷程度も違う。これは言い換えれば、国防部が保管していた魚雷が少なくとも 二つ以上あったことを物語る」とし「15日に引き揚げた魚雷をあらかじめアル ミ箔で覆っていた理由は、記されていない部分が写真撮影の過程で写るのを恐 れて隠したのだろう。そうでなく、二つの魚雷ではなく同じ魚雷なら、あえて アルミ箔でそこだけを隠す理由はない」と主張した。

リ・インス前代表も「二つの魚雷推進体を海軍が持っていたという証拠が5月 15日の発見当時の写真にあるアルミ箔だ。爆発した魚雷になぜアルミ箔が残っ ているのかも疑問だが、アルミ箔をかけたとしても問題だ。ここに1番はないが、 1番を偽装するためにアルミ箔をかけてスコッチテープで貼った。これを平沢基 地に持っていき、その時に1番を発見したというが、この魚雷が操作されたもの でなければそれ以外に説明する方法がない。20日に公開された魚雷と15日に引 き揚げられた魚雷は別物」と強調した。

運動本部は告発状で「合調団は事件発生から29日後(4月26日)に引き揚げられた 天安艦艦首の鉄が腐食していた程度と魚雷の腐食程度が似ているといったが、 これはその魚雷が天安艦を攻撃したことにするための詭弁でしかない」とし 「合調団が科学的にこの部分を調査せず、適当に目で見て天安艦の艦首と、引 き揚げた魚雷の腐食の程度が同じと見られると発表したのは、天安艦の沈没と 回収されたと主張する魚雷を無理につなげるために計画された嘘」と主張した。 続いて「金属の専門家に科学的に精密な調査を依頼しなかった理由は、この事 件を操作するためとしか説明できない」と指摘した。

▲運動本部は告発状で「写真を詳しく見ればアルミ箔がある部分で開放されている四角形の形が違う。そして魚雷の軸の形や損傷の程度も違う。これは言い換えれば、国防部に保管している魚雷が少なくとも二つ以上すでに存在していたことになる」と主張した。

運動本部は「回収されたという魚雷の部品の出所は捏造」とし「魚雷の部品を 回収した時に撮影した写真を詳しく見ると、それがあらかじめ練習され、演出 されたことが分かる」と主張した。運動本部は「底引漁船の船長(キム・ナムシ ク)は、魚雷を引き揚げた後に連絡し、撮影チームが到着してその場面を撮影し た後に、手順を踏んで毛布で魚雷を包み、彼らが陸地まで運んだと5月20日の記 者会見で発表した」とし「合同調査団が提示した写真を見ると、海に網を投入 する場面と、引き揚げ直後の場面がすでに写っている。船長が言う通りなら、 そんな場面はありえない」と指摘した。続いて「これについて合同調査団は船 長の話を否定し、始めから漁船に乗っていたと主張している。では調査団はそ の日、魚雷が発見されることをあらかじめ知っていたという話になる」、「こ のように船長と合同調査団の主張が違うのは、魚雷の引き揚げを立証するため にあらかじめ口裏を合わせていたが、記者会見で互いに言葉が交錯したからだ。 だからこれは魚雷の出所が操作されたことを裏付ける情況証拠になる」と主張 した。

また「合同調査団は魚雷を鑑識する前に、その魚雷の中の状態を知っていたと 判断できる。アルミ箔で覆って写真を撮ったのがまさにその証拠」とし、「ア ルミ箔をかけた人が合同調査団でなければ、それも辻褄が合わない。爆発した 魚雷にアルミ箔がそのまま残っているなど話にならないからだ。合調団は魚雷 を平沢海軍司令部に運んで調査する過程で『1番』の文字を発見したと言う。こ うした状況から見て、この魚雷は5月15日より前に存在していた魚雷としか説明 できない」と主張した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-08-25 14:16:32 / Last modified on 2010-08-25 14:16:38 Copyright: Default

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