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韓国:建設労組、遺族の同意を得て「烈士対策」を用意中
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建設労組、遺族の同意を得て「烈士対策」を用意中

「仁川電気院ストライキ仲裁の努力をしろ」と地方労働庁への圧力も

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2007年10月30日14時00分

10月27日に仁川のヨンジンチョノプ前で焼身し、7時間後に死亡した故チョン・ ヘジン烈士の遺族が、葬儀手続きなどの後続対策を労働組合に委任したことで、 会社側の遺族接触や遺体の奪取を恐れていた労働界にとって、大きな心配の種 が小さくなった。

全国建設労働組合は10月29日の夕方、故チョン・ヘジン烈士の父親など遺族と の議論を経て「故人の恨みを労組が晴してほしい」という遺族の意志を受け、 葬式など今後の措置について全権を得た。遺族と会った建設労組の関係者によ れば、故人の父親が「息子はヨンジンチョノプのユ・ヘソンは本当に悪い奴だ と言っていたのをよく聞いた」とし「息子の意思を達成してほしい」と話した という。

建設労組はこれに伴って対策会議を開き、今後の闘争方案と指針などを用意す る予定だ。故人の遺体が安置されているソウル市永登浦の漢江誠心病院には 臨時焼香所を設置して弔問を受け付け、毎日午前10時と午後8時に病院の前で 追慕集会を開く。

▲建設労組は10月29日午後2時頃、京仁地方労働庁の前で故チョン・ヘジン烈士精神継承決意大会を開いた。

京仁地方労働庁、「事態解決に最善を尽くす」

一方、29日の午後2時から仁川市南洞区クウォル洞にある京仁地方労働庁の前で 建設労組次元の集会が開催された。建設労組は、仁川地域の労働者をはじめ、 約500人が集まったこの日の集会で、故チョン・ヘジン烈士が焼身自殺に至るま で労使関係が悪化していたのに積極的な仲裁の努力をしなかった京仁地方労働 庁を糾弾し、烈士に対する追慕の発言を続けた。

油圧クレーン労組のイ・ジュンボム委員長は、故人の焼身当時現場にいたとし、 「止められずに申し訳ない」と言って絶句した。イ・ジュンボム委員長は「チョ ン・ヘジン烈士は、電柱の上での頻繁な感電と火傷で、電気労働者が最も嫌い な漢江誠心病院で息をひきとった。これが労働者の現実」と嘆いた。

公共労組のイ・サンジュン仁川地域本部長は「いくら頑張って闘っても、どう しても先が見えないと死にたくなる気持になるのは理解する。だが、この国の 大統領から労働部長官、地方労働庁長まで、誰も労働者の死の前でいかなる呵 責も感じていない」とし「だからわれわれ労働者は死なずに闘争しなければな らない」と演説した。

京仁地方労働庁長と面談したパク・テギュ建設労組首席副委員長は「庁長が労 働部の不足を認め、最善を尽くすと約束した」とし「地方労働庁が事態の解決 にどんな努力をするのか、労働庁の前にテントを張って見守る」と話した。

また「これまでこの戦いは仁川電気院の問題だったが、これまで民主労総は烈 士闘争をどこかの一部門に任せたことがないので、今からは80万組合員の闘争 になる」と明らかにした。

集会を終えた建設労組の組合員は京仁地方労働庁の前にテントを設置して野宿 闘争に入った。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-11-05 04:12:47 / Last modified on 2007-11-05 04:12:48 Copyright: Default

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